今日書きたいことがあったので
只今AM3時30分ですが失礼します(^-^)




このブログ、よく医者のブログと思えないほどアホだ言われるのですが

私がブログで医療のことをあまり書かないのには理由があります。


知識と経験の絶対的不足は、まことに勝手ながら棚に上げさせていただきます。ご了承くださいませ。



医者の言うことは、聞く人によっては大きな影響を及ぼすから。

こんな若輩者の発言でも『医者が言った』となれば、一言で人を不安にさらしたり無駄に安心させたり、色んなことができるのです。
一般論は言えても、それがすべての人にあてはまるわけではなく、かならず例外が存在します。だから、一般論でさえ、ネットで発信には慎重になる姿勢が必要だと考えます。




医学は生きている(変化する)から。

昨日まで毒とされていたものが今日から治療に使われます。治らないとされていた結核も治るようになりました。

開発や研究を頑張ってくださっている方を差し置いて、おこぼれを頂戴する立場の自分が、
教科書に載っているよう数歩遅れの常識をネット上に残すことは意味がないように思えます。



診察を自分でしなければ、診断、処方、治療はできないから。

よく病気の相談をされるのですが、可能性や危険性は挙げられても、診察や検査をしなければ診断はできないので、結局『病院に行ってください』となります。自分で診ていないのに安易に発言して、そのあとの患者さんの気持ちとか状態とかを把握できないのは心配。




④こんないい時代、直接診察ができない大勢の人を、私を笑ってもらうことで元気にしてやろうと。

本気です。これがこのブログの根源でございます。






要するに変化する医療について書いたり、

患者さん、専門の先生、研究者にたいして申し訳ないと思うなら、医療以外で勝負だーアップということです。




医療で勝負できるほどの知識と経験がないことは、だから棚の上においてあるんだってば。





そんなブログですが、今日は少し患者さんのことを書こうかと思いまし


ま、医学知識とかではなく、患者さんとのやり取りです。







いつものように満員電車に揺られて仕事へ向かい、いつもの席につきますと、1通の封筒が。
有名な病院からわたし宛に。


紹介状の返信でした。


開けてみて、名前を見て、すぐに『ああ、あの人だ!』と顔が思い出されました。
我ながら、日常生活の記憶はすっとぶのに患者さんの名前だけは覚えるの得意。


返信内容を見ると、諸々の検査が終わって、手術をする方向に進んだとのこと。


実はその人は、5年前から体のある異変に気付きながらも、医者に相談をすることができなかった人でした。正確には相談しても『気にしすぎ』と言われてしまうので、それ以上なにも言えなかったと。


この間も、別のことでクリニック来ており、私が体を触って『あれ?』となってから教えてくださるまでに時間がかかりました。


ただ、やっぱり数年間不安だったようで、言葉を発しはじめてからは、涙と一緒に流れるように今までの経過や気持ちを話してくれました。


最後には
本当に診てくれようとして触ってくれてありがとうと言って涙を流されました。






こちらこそ

話してくれて、さわらせてくれて、ありがとうございました。









また別の、心配事のある患者さんでした。


話を聴いたりアドバイスなんかをしていると、その人もまた、涙。

話を聴いてくれてありがとうございました。少し楽になったし、前に進む勇気がでました。



こちらこそ、

話してくれて、私の話を理解し受け入れようとしてくれて、ありがとうございました。







。。。


泣かそうってんじゃないんです。


本当にその人のことを考えて

目を見て、

話を聴いて、

診ようとして触る。







それがきっと

普遍の

不変の

医療なんじゃないかなあと思います。







そのベースに

知識、経験、

頂戴した最新のおこぼれを

積み重ねて行けるようにがんばろうと思います。









ゲラゲラ(・∀・)