昨年末に道路拡張工事の関係で、我が家がひっかかるため、補償料算定のための建物調査にやってきたところです。
金額が示されるのはまだまだ先のようですが・・・・
その時の話で、私の祖母名義の建物登記が、隣の家の敷地内にあるということが判明しました。
ほったらかしにしておくと隣の家に迷惑がかかるので、建物滅失登記の手続きをやりましたので、記録として残します。
そもそも建物滅失登記とは、建物を解体した場合に、法務局に建物がなくなったことを伝え、登記簿から抹消するための手続きです。
その登記がなされていなかったために、ありもしない建物が登記簿上存在することとなっていたものです。
で、この申請を専門家にお願いすると、土地家屋調査士にお願いすることになるようですが、4~5万円も必要となるようです。
ありもしない建物について登記簿から抹消するためだけの手続きにそんなにお金をかけることはできないですよね。
申請に必要な書類等を調べてみると、さほど難しい書類はないので、自分で申請をしてみることとしました。
登記情報提供サービス
まずは法務省が提供しているインターネットサービスである「登記情報提供サービス」を利用して、この建物の登記情報を取り寄せます。
ユーザ登録をし、情報取得に必要な料金を支払うためのクレジットカード番号を登録しておけば、あとはいつでも登記情報が取得できます。
建物の所在地を入力すれば、全部事項証明書が選択できるようになるので、それを選択して入手完了です
建物登記申請書
建物滅失登記申請書については、法務局のホームページに様式があります。
記載要領も添付されているのでそれを参考に入力すれば問題ないと思います。
が、我が家の場合は応用問題でした。
建物の所有者として登記されている祖母は平成10年に亡くなっているので、本人が申請することはできず、相続人が申請する必要があります。
祖父は昭和50年に亡くなっており、祖父の財産はその時に私の父に相続されていますが、祖母が平成10年に亡くなった際は、現金くらいしか財産がなかったため、法律に基づき、私の両親が分割して引き継いでいたようです。
そして、ちょっと前にこの建物登記が見つかったのですが、法律上の相続人は私の両親になります。が、父も一昨年に亡くなっているので母が相続人の一人として手続きすることなりました。
ということで、申請に必要な書類として、
建物の所有者として登記されている祖母が亡くなったことを証明するための除籍謄本
母が相続人であることを確認するための戸籍謄本
母が今も所在地にいることを証明するための住民票の写し
が必要となりました。
加えて、母に代わり私が手続きをすることとなったので、母から私への委任状
建物滅失証明書
本来であれば、建物を壊したことを証明する書類として、建物滅失証明書というものがあり、実際に建物を壊した業者にそのことを証明してもらうものがあります。
しかーし、我が家の場合、いつ壊されたのか、どの業者が壊したのかも全く不明です。
でも既に壊されており、建物がないことを証明しないといけないですよね。で、ここで出番となるのが「上申書」です
この建物はいつ壊されたかわからないけど、本当にありません、という主旨を一筆したためて、申請者がはんこをぽーんと押して提出します。これでオッケーです。
ということで、建物滅失登記申請書に、祖母の除籍謄本、上申書、母から私への委任状、現住所への居住を証明する住民票の写しを添付して、所管の法務局に申請を行いました。
土地家屋調査士にお願いすると5万円くらいかかるとのことでしたが、実際にかかった費用は、除籍謄本750円、住民票の写し250円の合計1000円でした
後日、法務局の担当者から電話があり、この建物が登記された後、昭和の初め頃、土地が分筆されたようで、その際、この建物の所在があやふやになってしまったんだろう、とのことでした。
一応、現地を確認して、登記完了になる見込みとのことでした。