【今週の暗誦聖句】

「ですから、イスラエルの全家は、このことをはっきりと知らなければなりません。神が今や主ともキリストともされたこのイエスを、あなたがたは十字架につけたのです。」使徒の働き 2章36節

 

【今日の聖句】

「ヒゼキヤは主の前で祈った。『ケルビムの上に座しておられるイスラエルの神、主よ。ただ、あなただけが、地のすべての王国の神です。あなたが天と地を造られました。」』列王記第二 19章15節

 

「ユダヤ人とギリシア人の区別はありません。同じ主がすべての人の主であり、ご自分を呼び求めるすべての人に豊かに恵みをお与えになるからです。」ローマ人への手紙 10章12節

 

【おすすめ】

 今日のみことばを読んで、よく耳にすることばとして思いつくのは「教会のかしらである主イエス・キリスト」というものです。エペソ書1章22,23節あたりから出て来るものだと思うのですが、そこで語られているキリストはもっと偉大です。すべては引用しませんが、「神はすべてのものをキリストの足の下に従わせ、キリストを、すべてのものの上に立つかしらとして教会にお与えになりました」(1:22)とあり、「教会はキリストのからだである」(23)と続くのです。

 

 したがって、キリストは「教会のかしら」であることに間違いはないのですが、パウロが言うキリストは「すべてのものの上に立つかしら」であり、その方をこの世に具現化、体現するのが教会の役割であることを語っているのです。ですから、ただ「教会のかしらである主」と呼ぶのは、いささかキリストを小さく見せ、そしてキリストの教会の存在をこの世の下に置いてしまっているように思えるのです。

 

 今週の聖句として掲げたペテロのことばの中にも「神が今や主ともキリストともされたこのイエス」という呼び方がされています。私たちが信じている神の名が、すべてのものの上に置かれていることを覚え、主のものである人々が、本来の主人のもとに帰ることができるように祈りつつ、福音を伝えていきましょう。