【今週の暗誦聖句】

「人に惑わされないように気をつけなさい。わたしの名を名乗る者が大勢現れ、『私こそ、その者だ』と言って、多くの人を惑わします。」マルコの福音書 13章5,6節

 

【今日の聖句】

「民はモーセのところに来て言った。『私たちは主とあなたを非難したりして、罪を犯しました。どうか、蛇を私たちから取り去ってくださるよう主に祈ってください。』モーセは民のために祈った。」民数記 21章7節

 

「こういうわけで、神が私たちを通して勧めておられるのですから、私たちはキリストに代わる使節なのです。私たちはキリストに代わって願います。神と和解させていただきなさい。」コリント人への手紙第二 5章20節

 

【おすすめ】

 今、とある超教派キリスト教団体の方向性を批判する動画を見ました。「この考えが間違っているとは言わないが」という言葉を語ってから、結局は動画を見る人の考えを自分の考えに誘導させる批判だけを語っていました。批判するなら、自分自身がどの思想を持っていて、その思想の危険性(デメリットも含めて)も語るべきだったでしょう。リテラシーの大切さが語られて久しいですが、キリスト教界(教会)でもそれは然りと思わされた次第です。

 

 間違っていることに対して「No!」と言うことは大切ですが、もっと大切なことは福音の真理を伝えることです。確かにキリストに従おうとすれば、人々との関係性に亀裂が生まれてしまうこともあるでしょう。けれども、まるで最初から争いが起こることを前提に、真理を語ると言いながら自分の主義主張を語るとするならば、それは神の求めておられることではありません。

 

 私たちが伝えるのは、神を信じた私の考えではなく、到底救われるに相応しいとは言われることのないような私をも赦し救ってくださったキリストご自身であることを忘れないようにしたいと思います。その時代、また状況によって語ることや伝えることが幾分過剰になることは避けられないでしょう。伝える器である私たち人間があまりにも不完全であり、考え方においても歪んでいるからです。一方を批判して正論を語るのではなく、あくまでも神との和解をキリストにあっていただいた者として、神に敵対している世に福音を宣べ伝える使節として用いていただけたらと願っています。