【今週の暗誦聖句】

「ホサナ。祝福あれ、主の御名によって来られる方に。」マルコの福音書 11章9節

 

【今日の聖句】

「神よ 私をお守りください。私はあなたに身を避けています。」詩篇 16篇1節

 

「私たちを試みにあわせないで、悪からお救いください。」マタイの福音書 6章13節

 

【おすすめ】

 私は幼い頃、「こんなことをしたら親に赦してもらえない」と考えてびくびくして生きていました。常に良いことをしていないと親に嫌われる、と考えていたのです。「赦される」という体験に乏しかったと言えます。そんな私がそのまま親になりましたから、子供にも同じ態度で接していました。結果、神と子供の間に立ちはだかって、神の赦しがわからなくさせてしまっていました。

 

 「取り返しのつかないことをしてしまった」と思いました。「神のことばを取り継いでいながら、神の愛を分からなくさせてしまった」と如何ともし難い思いになりました。「もう自分はさばかれるしかない」と失望しかけていました。しかし聖書のことばは、正に神に成り代わって子供をさばいきた私に対して別の答えを与えていることに気づきました。

 

 都合の良い話かもしれませんが、神は、だからこそ神のあわれみにすがるようにと語られるのです。さばかれて当然の私だからこそ、神のさばきに委ねるように、神のあわれみの御手に委ねるようにと告げるのです。かつてバテシェバを寝取り、夫ウリヤを最前線に送り出して殺害したダビデのように、苦しみの中で主に嘆願し、父祖の神の前に大いにへりくだったマナセ王(2歴代誌33章)のように。

 

 実はまだ、神の前にあっても昔のトラウマに縛られている自分がいることに気が付かされます。けれどもそれと同時に、この聖書の約束に十字架に架かりよみがえられたキリストを信じる信仰に立って、罪深い私だからこそ主に身を避けて平安をいただく恵みにもあずかっています。