【今週の暗誦聖句】

「イエスは彼らに言われた。『ああ、不信仰な時代だ。いつまで、わたしはあなたがたと一緒にいなければならないのか。いつまで、あなたがたに我慢しなければならないのか。』」マルコの福音書 9章19節

 

【今日の聖句】

「その大能のみわざのゆえに 神をほめたたえよ。その比類なき偉大さにふさわしく 神をほめたたえよ。」詩篇 150篇2節

 

「神の、目に見えない性質、すなわち神の永遠の力と神性は、世界が創造されたときから被造物を通して知られ、はっきりと認められるので、彼らに弁解の余地はありません。」ローマ人への手紙 1章20節

 

【おすすめ】

 最後の詩篇は「神をほめたたえよ」と繰り返し、賛美をもって閉じられています。しかしその賛美の声は詩篇がとじられて終わりではなく、聖書全体に響き渡っています。幸いなことよ、とのことばで始められた詩篇は「主をほめたたえよ。ハレルヤ」のことばで締められます。主の声に聞き、主を讃えて歩む生涯こそ、人にとっての幸いであることを聖書全体が語っています。

 

 因みに、詩篇は盲目的に神を讃える詩篇ではなく、その中には数々の信仰の歩みの中にある苦しみや悩み、病や死の淵などの危機的状況が記されていることも同時に覚えさせられます。神が造られた被造物は、神が定められた場所でその栄光を現していますが、人だけが神に逆らい神の栄光を汚しているかのように見えます。確かにそうなのですが、しかし詩篇を読むとき、神のあわれみを知った人々が、神のかたちに似せて造られた者として、自らの意志で苦しみや痛みの中で、罪を犯した人を見捨てずに導かれるあわれみと慈愛に富む主をほめたたえているのです。

 

 パウロが「神の永遠の力と神性は、世界が創造されたときから被造物を通して知られ」と言うとき、被造物の代表である人間こそ、神の永遠の力と神性を表すべくこの地に置かれていることを心に留めたいと思います。天に響き渡る賛美を聞く私たちの口を通して、全地に神への賛美が響き渡りますように。「主をほめたたえよ。ハレルヤ」!