【今週の暗誦聖句】

「そのとき、雲がわき起こって彼らをおおい、雲の中から声がした。『これはわたしの愛する子。彼の言うことを聞け。』」マルコの福音書 9章7節

 

【今日の聖句】

「・・・神は私の苦しみとこの手の労苦を顧みられ、昨夜さばきをなさったのです。」創世記 31章42節後半

 

「・・・あなたがたは、自分たちの労苦が主にあって無駄でないことを知っているのですから。」コリント人への手紙第一 15章58節後半

 

【おすすめ】

 「神を信じることに意味があるのか」と一人の人が言いました。「祈っても聞かれない」と、祈ることの意味が分からなくなり、実質、祈らずとも自分の努力で生きて行けると思っています。でもこの人のこの考えは、信仰が与えられているからこその迷いであり、戦いであると思っています。

 

 牧師会などで、受洗者がなかなか起こらないという嘆きに近いことばを聞くことがあります。長い時間を掛けて受洗の恵みに与った人が教会に来なくなってしまった、と悲しみを口にする同労の方がおられます。私自身も同じような悩みを抱えることがありますが、そんな時「何か間違ったことをしたか」「これまでの働きの意味は」と自問自答を繰り返してしまうのです。

 

 これまでの牧会が間違っていないとはとても言えません。むしろあまりにも不完全で、語っていることと行なっていることに矛盾があっったことを認めざるを得ないのです。主の真実に対して、あまりにも偽りに満ちた毎日です。けれども、拙いご奉仕であっても今日のコリント教会へのことばにいつも励まされて来ました。今日一日を生かされるならば、改めて主が顧みてくださるとのあわれみに期待しつつ、主にあって用いていただけるよう努めてまいります。冒頭の信仰者も、悩み迷ったことが無駄ではなかったと気づく日が訪れますように。