【今週の暗誦聖句】

「そのとき、雲がわき起こって彼らをおおい、雲の中から声がした。『これはわたしの愛する子。彼の言うことを聞け。』」マルコの福音書 9章7節

 

【今日の聖句】

「主よ、あなたの民にあわれみをかけてください。あなたのゆずりの地を、国々のそしりの的、物笑いの種としないでください。 」ヨエル書 2章17節

 

「キリストは、私たちをすべての不法から贖い出し、良いわざに熱心な選びの民をご自分のものとしてきよめるため、私たちのためにご自分を献げられたのです。」テトスへの手紙 2章14節

 

【おすすめ】

「あなたの民をあわれみをもって見てください。私たちを助け、祝福してください、主よ。あなたのゆずりを正しい道に導き、敵がこれを滅ぼすことのないように。彼らをこの時代を通して導き、永遠にお迎えください。」[Ignaz Franz]

 

 この時代の人々が救いに導かれるために教会がなすべきことは、この世に迎合することではありません。聖書に書かれている記述を常識の範囲に押し込んだり、罪や死の問題、主の再臨についてを避けて、心地よいことばを聞かせることでもありません。そのような教会の営みは、逆に「国々のそしりの的、物笑の種」となると思っています。

 

 そうは言っても、やはり私たちは「あなたの民にあわれみをかけてください」としか祈れない者たちです。時々、私たちが福音を宣べ伝える時「上から言われているようで鼻につく」と言われることがあります。確かに「自分たちが持っている知らせは良いものなんだから受け取れ!」という姿勢は間違っているでしょう。なぜなら私たちが福音を聞き、信じる者にされたのも主のあわれみによる以外の何者でもないからです。

 

 私たちが宣べ伝えること、私たちが証しすることは、「救われた私たちについて」「自分が経験したこと」ではなく、「私たちを救ってくださった方」であり「主のみわざ、十字架」です。また私たちは宣べ伝え、告白する方に従って生きること、つまりキリストが私たちを愛してくださるように互いに愛し合うことで、主が今、私たち教会のうちに生きておられて永遠への道へと世を招くのです。主が今も変わらずにご自分の民にあわれみをかけてくださいますように。