ヨガ哲学の根本教典『ヨーガ・スートラ』を残したとされているインドのパタンジャリはヒンドゥー教の聖人ですが、謎が多く、明確な説明ができない人物です。『ヨーガ・スートラ』は、ヨガの良さと具体的な実践方法について解説してますが、中心的な内容は八支則(アシュタンガ)と呼ばれるヨガの実践における指針です。これは心身の調和と成長を促すための八つの段階からなります。
ヨガの八支則(8 limbs of yoga)
そして、ヤマ(自制の五行)は八支則の中でヨガ修行を実践するうえで心がけるべき基本的なルールです。次の5つの戒律があります。アヒンサー(非暴力)、サティヤ(真実)、アステヤ(不盗)、ブラフマチャーリヤ(節制)、アパリグラハ(不貪)。これらを実践することで、調和のとれた生活を送り、内面的な成長を促します。
そこで、ヤマの中でアスティヤ(不盗)という行があります。キリスト教で言えば、モーセの十戒にある「汝、盗む勿れ」です。
行として、かなり厳しくて他者の物質的なものだけでなく、アイデアや時間を盗むことも含まれます。それから自然からも盗んではいけない。何かをもらったら、お返しをしたり、感謝したりして、もらうのが当然だと思ってはならないと説きます。
すると、『ヨーガ・スートラ』の中に「不盗に徹した者のところには、あらゆる富が集まる」と書かれています。これは、確かにあると思う。 与えれば与えられるし奪えば奪われるというような因果応報と同じ原理です。
それから、引き寄せの逆も然りで、何かに執着すると、それが逃げていくというのが引き離れの法則。逆説的な話ですが、お金持ちになるためにもっとも重要なことは、お金に対する強い執着心を捨て去ることです。まずは、執着を捨て去る修行をすることをおすすめします。
これは、ヤマの5つ目の行でアパリグラハ(無所有)になります。物質的なものや感情、思考への執着を手放し、心身の解放を目指す実践です。具体的な方法としては、「断捨離」をして物質に執着しないことを指します。つまり、その時に必要だったら使い、いらなくなったら捨てればよいということです。まずは持ち物で考えてみると分かりやすいかもしれません。
以上から、ヤマの5つをしないようにするだけで、自然と波動は高まります。それに高波動は、同じように高い波動を持つ良い出来事や人々、チャンスを引き寄せます。
