ヨガの練習をしていると一体感を感じることがあると思います。周囲と自分が一つになっていくような感覚は古からヨガの聖者により伝承されてます。実はヨガ行者の最終目的がこの宇宙との一体感を得ることにあるのです。ヨガの練習をしていても、最初は自分自身の身体の隅々までを観察して繋いでいく経験をしていきますが、感覚が高まっていくともう少し外の世界との一体感を感じられるようになってくるではないでしょうか。この感覚は、アーサナで身体を使っている途中では感じにくいかもしれません。

しかし、最後のシャバーサナの時には、もう少し意識が内側の自分に向くので、本当の自分であるアートマンを感じやすくなってきます。ヨガでアートマンという本当の自分を体感すると身体という枠に制限されなくなります。すると私は、この自然の中に満ちていて、自分と外の区別はないのだという気づきを得ることができます。英語にOneness(ワンネス)という言葉があります「この世の全ては1つである」という概念。スピリチュアルの世界で広く浸透している言葉です。まさにその直感や生命的な感覚といった誰もが本来持っているものにつながり直すためにアーサナ、瞑想、呼吸法といったヨガの手法を実践するのです。

 

誰でも一度は、自分と他人と比べて、ねたんだり落ち込んだりした経験があるはず。しかし、ワンネスを体験すると、何かと比べる必要はないと気づくでしょう。ワンネスは「この世の全ては1つである」という概念なので、比較する意味がないのです。

 

そして、ワンネスには、時間の概念がありません。実際のところ、時間は過去から未来へ流れていません。時間は私たちの脳がつくり出した幻覚であり、時間は流れず、単に「存在する」だけで、宇宙全体から見れば無意味といえます。
 

時間は過去から現在、未来へと流れていく。過去は変わらず未来はどうなるのか誰も知らない。そして私たちは今を生きている。それが私たちの「時間」についての実感だ。しかし、そうした日常的な「時間」は、現代物理学には存在しない。物理の数式は「現在地」のないマップのようなもので、自分が今いる位置情報を教えてくれない。アインシュタインの相対性理論は、最初っから唯一かつ絶対的な「今」というものはなくて、過去と未来は等しく実在しているという概念なので、今という瞬間に絶対的かつ普遍的な意味はない。

 

そのため、ワンネスを体験して悟った人は、幻影から覚醒して、達観した境地を手に入れるでしょう。時間に追われる焦りから解放され、心に余裕が生まれるのです。ワンネスという考えにおいては私も他人も宇宙も全て1つの存在です。なので、「宇宙も地球も自然も人も全てが繋がって一つであり、エネルギーにおいて共通である」と感じるようになると、今抱えている生きづらさも無意味なものだと思えるかもしれません。

 

私たちは日常生活で一体感を感じています

 

ヨガで無くてもほかにも例えば、好きな音楽を聴くことに没頭しているとき、その音と一体となって完全に自我を忘れている瞬間があるかもしれません。登山をしながら、山の一部であることを感じる人もいるでしょう。

サウナでよくいわれる「整う」 は、体内の血流が良くなり、酸素が脳を駆け巡って深いリラックス状態になって至福の一時を感じることもありますね。そのような時には、思考は完全に止まっています。意識が存在して、心の働きが弱まっている状態です。いつでも、本当の幸福を感じられる瞬間は、思考が弱まってエゴが弱まっています。そして、リラックスしているときに何かを望むと、潜在意識に願望が送られ、現実化されやすくなるのです。引き寄せには、人のもつ顕在意識の意識の使い方が大切です。一方、潜在意識は無意識とも呼ばれるくらいですから、ふだん私たちはその存在をほとんど無視しています。普段の意識で潜在意識を知覚するのは不可能です。潜在意識を操るにはヨガが最適です。もし潜在意識に願いを届けることができれば、現実化がはじまります。でも、日常生活で私たちは、意識というレベルしか体験できません。普段の顕在意識ではそう簡単に潜在意識にアクセスできないのです。そこでヨガなのです。ヨガをすることで、無意識レベルを体験できます。

ヨガで身体がリラックスしてくると、身体感覚がなくなって3次元空間認識もなく無重力で空中浮遊しているような、完全にこの世界が無くなってしまったような思考停止状態。そんな状態になってもなお存在している意識という状態を体験するのです。ヨガ的にはこれをアートマンとか真我とかいっています。リラックスしているときの私たちの意識は、顕在意識と潜在意識の境目にある前意識というところに降りてきます。そこで何かを望むと、潜在意識に願望が送られ、現実化されるのです。