「病は気から」は、古くから語り伝えられてきたこの言葉。 意味は、病は気の持ちようで、良くもなれば悪くもなるというものです。しかし、一般的には「病は気から」という考え方は、遺伝子に起こる変化が原因で起こるガンという病には当てはまらないと考えられていますが、東洋の陰陽五行思想では、陰陽二気が、その変化により五行(物質)を生じるといい、森羅万象、全てを気の変化、現象として捉えて、病気や治療も、気の現象としてみています。
どのような病も本人の気がつかない気分や体の微細な気の変化から始まります。自分では気がつかない間に病気が進行しているものです。現代医学的に精密検査をして体の臓器組織的な変化が見つかる場合とそうではない場合がありますが、いずれの場合でも次のプロセスをたどります。
- 気の変化
- 微細な物質変化
- 細胞の変化
- 臓器の変化
この4の段階でも臓器の病的変化がある程度、進行してから初めて自覚症状が出たり、あるいは出ない場合もあります。
そもそも「気」とは?
体を動かすための根本的なエネルギーのことをいいます。 人間の体は、自分の意識とは関係なく呼吸や消化吸収、血液循環を行なっていますよね。 このような生命活動を推し動かしてくれているのが「気」なのです。なので「気」という生きるためのエネルギーがないと、そもそも人の体は動きません。
気には木、火、土、金、水の5つがあり、人間の生活に不可欠なもので、その元素は一定の法則で互いに影響を与えあいながら、変化し、また循環しています。気が分かるには心と体の感覚に敏感になって、意識的に心身の感覚が現在の瞬間にどうなっているかを自己観察することです。
ヨガ哲学的には、東洋医学でいう「気」のことを「プラーナ」といい、宇宙にはプラーナというインド思想で想定されるエネルギーが充満していると考え、動物や植物など自然界にある物は全てプラーナが作り上げていると記されています。
それにヨーガでは、調気法である「プラーナーヤーマ」が、不可欠な行法の一要素となっている。「プラーナ」は、生命、呼吸という意味。「アーヤーマ」は、コントロールという意味から、「プラーナーヤーマ」は生命エネルギーをコントロールする調気法、呼吸法を意味します。呼吸によってエネルギーを身体全体に取り入れ、身体中に行き渡らせることを目的としています。なので、ヨーガの呼吸法は、単に呼吸のテクニックではなく、生命力を高める方法でもあるのです。
また、人間の背骨には「ナディ」と呼ばれるプラーナ(気)が通る経絡が巡っていて、よく耳にする「チャクラ」も主要なものは背骨のまわりに位置している。だから、豊かさと活力にはそこを通るプラーナのスムーズな循環が欠かせません。それで、ヨガでのアーサナ(ポーズ)やプラーナヤーマ(呼吸法)には、経絡の詰まりを解消し、プラーナの流れを安定させる効果があります。
初めからまともに気の存在を信じる人はいません。しかし、人は体験してみて、それを信じることができるものなのです。趣味としてでもよいですから、瞑想ヨガを毎日のルーティンにすると何らかの微細な感覚が出現して、いろいろなことが分かってきます。少なくとも健康によいことは分かってくるでしょう。



