物を捨てればうまくいく

 

住まいが片づかないのは、物が多すぎるから。捨てられないから。

 
自分にとって不必要な物、情報、悪い習慣などを断ち切り、今ある余計な心配事を捨てる。ヨガではヴァイラーギャ(離欲)という言葉をよく使います。 欲から離れ心の執着を手放すヨガ哲学です。 断捨離を進めていくと、家の中だけではなく、頭のゴミもスッキリと整理されて行くのがわかってきます。
 
断捨離の場合、考えるよりも行動が大切です。もちろんよく考えて慎重に物を選別することも大切ですが、しかし、「考えるよりも行動」で言う「考える」は、いらない物でもいつかつかえるからと捨てない言い訳をあれこれ自分の中で作ることです。断捨離の場合、捨てると決めたらすぐ行動を。 物が増えるということは空きスペースを失うということです。だから、ものを捨てることはまた新しい次の物が入るスペースを取り戻すということなんです。そう考えると、たくさん物を持つということは損なのではないか?という発想になり捨てやすくなります。すっきりシンプルな暮らしが、心の断捨離につながりストレスの原因が無くなってきます。そして、心もスッキリ!
 
 
近年、いろいろな依存症でメンタルに問題を抱えている人がいます。過食、ギャンブル、アルコール、買い物、等々。そして、物をため込むのも、物に依存しているのではないでしょうか。物を手放しても、また自分を満たすものを得ることが出来ると思います。

 

 

  求めすぎて自分を苦しめていませんか?

 

インドのヨガの経典『ヨガスートラ』。その中で、ニヤマ(歓戒、すべき事)の一つとして「サントーシャ」という教えがあります。

 

「サントーシャ」は「足るを知る」という意味で、今持っているもので十分に足りていることを認識し、それ以上に求めないということです。「こうなりたい」という夢や目標は生きていく上でとても大切ですが、ないものねだりや執着はかえって自分を苦しめてしまいます。ヨガは「今、ここにいる自分」の内側を見つめるものであり、ここにないものに囚われるのはヨガ的ではありません。

 

知識を得たいのなら、毎日増やしていくこと。 知恵を得たいのなら、毎日取り除いていくこと。
「老子」 より

 

普通の人は情報収集が、よい意思決定する上で必要不可欠だと思っているので、できるだけ多くの情報を集めてから本質を見極め、さらに、そこで明らかになった問題点の洗い出しをするために、また脳に情報をたくさん溜め込んでの繰り返しになって、そうなると、じっくり考えることもできません。なので、情報は集めるものではなく、活用するもの、という意識をもつと、脳がゴミだらけになるのを防げます。