ふとした瞬間に香りを嗅いで懐かしい思い出がよみがえるってことありませんか?

 

これはフランスの作家、マルセル・プルーストが書いた小説「失われた時を求めて」の中で、語り手である主人公がマドレーヌを紅茶に浸したときに、その香りが一瞬にして時空を超えて主人公を幼年時代に戻します。 そして家族とともに夏のバカンスを過ごした田舎町の情景が鮮明に蘇ります。主人公がマドレーヌの香りに触れ、幼少期を思い出した。という描写から「プルースト効果」として知られている現象です。

 

香りで記憶がフラッシュバックする事は私たちの日常においてもよくある出来事だと思います。

脳には、感情・本能を司る「大脳辺縁系」と、理性的な思考を司る「大脳新皮質」の二つがありますが、五感の中で唯一、臭覚だけが感情や本能に関わる情報は「大脳辺縁系」に直接届きます。「大脳辺縁系」は、感情を司る部分なので、香りによって記憶がよみがえり、感情が動くのも納得できます。それに「大脳辺縁系」には記憶に関連する「海馬(かいば、英: hippocampus)」という器官があります。そのため、匂いはリアルな感情を伴った追体験を想起させるきっかけとなるのです。それほど香りは本能で覚えているということです。

 

この香りの持つ特性を生かすことにより、いつでも心地よい気分や、感情を手に入れることもできるようになるため、最近では、お香を焚いたり、アロマセラピーなど自分の心身のコンディションに合わせて香りを調合して楽しむ人も増えてきました。

 

 

  香りを楽しみながら行うヨガ 

 

ヨガや瞑想のサポートグッズとして、アロマキャンドルは利用価値ありです。瞑想をする際にいつも決まった香りを漂わせることで集中できる特別な空間を作ることに役立ちます。それにキャンドルは 神秘的な雰囲気を演出してくれます。 キャンドルの灯りは、心臓と同じリズムでゆらいでいるので、心身にリラックス効果をもたらしてストレス解消に有効です。

 

欠点は、香りがいまいち広がらないところで、そこでもっと香りが希望であれば、お香ですよね。 お香は煙として拡散するので、部屋全体に香りを広げることができます。

 

 

 

香りはサンダルウッドがおすすめ。サンダルウッドは、インドで実際に儀式や瞑想にも使用されていることから、内面的な世界との結びつきが強く、神聖で神秘的なイメージを持つ香りとも言えるでしょう。それに寺院やお仏壇にあげるお線香にも広く使われているため、日本でもなじみの深い香りです。

 

そこでもっと香りが希望であれば、お香ですよね。 お香は煙として拡散するので、部屋全体に香りを広げることができます。サンダルウッドを使うときの注意点は、香り立ちはゆっくりですが、非常に香りが濃いため、使用の際には、たくさんの量を一度に使わないようにしましょう。

 

ヒンドゥー教の寺院では「死者を来世に運ぶ」と言い伝えられ、サンダルウッドを焚き宗教儀式で使われてきた歴史があります。サンダルウッドを使うときの注意点としては、香り立ちはゆっくりですが、非常に香りが濃いため、使用の際には、たくさんの量を一度に使わないようにしましょう。

 

サンダルウッドは精神と霊性に働きかけると言われ、嗅ぐことでとても深いリラックス効果を得ることが出来ます。日本では、白檀(びゃくだん)として線香などに使われてきたので、親しみを感じるという方も多い香りです。白檀の香りは、仏教の儀式でも使われ悪霊を追い払うものと信じられていました。

 

香りは脳の深いところにある部分に直接作用するので、自律神経、ホルモン分泌、感情や情動行動に影響を与えるのです。ほんのりただよう香りを楽しみながら瞑想することで、気持ちもリラックスして瞑想効果が深まるでしょう。