実は、ヨガはアスリートにも人気があります。なぜヨガを取り入れているのでしょうか?

 

勝負の世界で闘うアスリートがヨガを取り入れるのも、感情のコントロール効果に大きなメリットがあるからです。アスリートは常に良い結果を求められます。結果が全てという厳しい世界に常に身を置いていることでかかるプレッシャーは想像以上のものです。彼らは毎日不安と戦っています。スランプに陥ったり、怪我をしたり、現役でいられる期間は短くて、とても過酷です。自分の中にある不安や恐怖に打ち勝つことが結果を出すためにはとても重要なのです。そこで注目されたのがヨガでした。ヨガを取り入れることで、心を静め、自分を客観的に捉えることができ、ニュートラルな状態にすることができるとされています。心を整えるツールの一つとしてヨガが活用されているのです。

 

さらに、オリンピック選手の場合は、4年に一度のその時に実力をピークに持っていく為に、技術も気持ちも両面で大変な努力とトレーニングを重ねて頑張っています。選手達はインタビューで、「これからも応援お願いします」と言うが、応援する者は、選手が結果を出した場合は、賞賛して注目するのに、結果がいまいちだと非難して相手にしなくなる。視聴者は勝手なものです。しかし、オリンピック選手は、このことはすべて想定内であり、周囲の反応を気にしない心の訓練ができているのだろう。

 

ヨガの呼吸法が集中力を養う

 

アスリートに大切なものは技術はもちろんですが、集中力も大切です。大切な場面でのミスは許されません。さらに自分のパフォーマンスもベストな状態に整える必要があります。そのために必要なのはいわゆるゾーンに入ること。でも入ろうと思って入れるものでもありません。アスリートたちは自分のコンディションをゾーンに持っていくための方法としてヨガの呼吸法を使っています。ヨガの練習を通してゾーンにアクセスすることができる。そして、もう一つアスリートたちにとって魅力的なのは自分の身体能力を上げられることです。厳しいトレーニングを積んでいるアスリートたちは理想のセルフイメージを持っており、そこに近づくように日々練習しています。ヨガをすることで自分のイメージを実際の身体の動かし方に反映させやすくなるというわけです。

 

現在はMLBのシアトル・マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチローもヨガを取り入れています。野球でもトレーニングにヨガを取り入れているところが増えてきているそうです。

 

心身をリラックスさせる効果があるヨガだが、メリットはそれだけにとどまらない。ヨガはあらゆるトレーニングのルーティンにおいて、アスリートにとって有益です。また、アスリートは、ヨガを行うことでストレスとうまく付き合っていけるようにもなる。普段、あまり意識していないかもしれないが、ストレスへの対処は、結果に大きく関わってくる。一口にヨガと言っても、種類や流派がたくさんある中で特に人気なのが呼吸法とポーズを中心として行うハタヨガ。インナーマッスルなど身体の強化を目的とする場合、筋力アップ効果の高いヨガにチャレンジするという方法もある。アシュタンガヨガやパワーヨガなどは筋力を要する動きが多く、活動量も大きい。高いダイエット効果を求める人に人気。ヴィンヤサヨガは、流れるような構成で呼吸法とポーズを行う流派で、ポーズを止めることなく続けていくため、高い集中力と体力が必要とされる。

 

中でも太陽礼拝は、心身にエネルギーを与える、よく知られたシークエンスです。静的ストレッチの代わりに、ヴィンヤサヨガのクラスを受講して、通常の関節可動域以上のストレッチを行えば、普段の動きが楽になる。このエクササイズは、筋肉を伸ばし、筋肉の持久力やスタミナを付けるのに役立つ。ヨガによって、アラインメント、筋組織の回復が改善される。そのおかげで運動連鎖が強化され、結果として運動能力が上がる。この効果は、競技の種類や、プロかアマかといったレベルに関係なく感じられると思います。

 

ということで、アスリートも実践するヨガは、定期的に続ける事で、運動能力に欠かせない柔軟性、体幹、そして精神の強化に効果が期待できる。スローペースな陰ヨガから、ハイペースでカロリーを燃焼させるパワーヨガ、ヴィンヤサヨガ、ホットヨガまで、種類豊富で、それぞれに特徴がある。そして、人間として心も成長して非常にプラスになる。日々プレッシャーと戦っているビジネスパーソンにとっても非常に有効と言えるでしょう。