秋を感じられる曲

神と対話したジャズマン

 

秋の夜長にじっくりと聴きたいのはジャズですね。私にとっての秋に聴きたいジャズマンが、伝説のサックスプレーヤー、 ジョン・コルトレーン (John Coltrane 1926~67)です。彼はジャンルを超えて後のアーティストにスピリチュアルな影響を与えました。


johncoltrane.com

コルトレーンは「シーツ・オブ・サウンド」と呼ばれる、音を連ねて無数の音が空間を埋め尽くすような独自の演奏スタイルを確立した。

 

「シーツ・オブ・サウンド」の代表曲としてあげられる「Giant Steps」は、さらなるジャイアント・ステップを踏み出そうとする時期の演奏。

 

ノリノリで即興演奏をした後で、自分のプレーを聴いてみると、自分でも信じられないような素晴らしいソロになっていたという奏者がいる。それは、宇宙との一体感、全知全能感、強い至福感などを伴い、この体験(変性意識体験)は時に人の世界観を一変させるほどの強烈なものといわれる。

一度経験したミュージシャンは、また体験したいと思うが、そんな体験は滅多にない。むなしく努力はするものの、その代用として薬物やアルコールに溺れ肝臓を悪くして命を縮める。多くのミュージシャンが、栄光の後に薬物の泥沼に引きずり込まれ、往年のプレーは影をひそめ、悲惨な結末を迎えている。 しかし、彼らは決して薬物の力で音楽を創造していたわけではない。

「できるだけ神に近づきたい」「私は聖者になりたい」など、晩年のジョン・コルトレーンの発言にはスピリチュアルなものが多い。神との対話という領域で音楽作りに取り組んでいた晩年の彼の活動は自分の内面と向き合いながら精神世界に拠るところも大きかった。

コルトレーンは「シーツ・オブ・サウンド」と呼ばれる彼独自の表現方法を確立した。マイルス・デイヴィスが美しく自由なモード手法によってコードの制約を超えようとしたのとは対照的とも言える方法で、コードからの解放を表現した。それが証明されたのが、1959年に収録された「ジャイアント・ステップス」だった。

 

 

ジョン・コルトレーンが残した言葉。

「言葉を超越した音楽という言語で神というものを指し示したい。人々の魂に語りかけたいんだ」

コルトレーンは「私は聖者になりたい」と言っていたそうです。

NYタイムズのジャズ批評家によるコルトレーン伝

 

1965年に録音された名盤「A Love Supreme(至上の愛)」は、神への深い献身と感謝を表現した作品として知られています。その後も、トラディショナル・ジャズの限界に挑戦しながら、アルバム「Meditations(瞑想)」(1966年)、「Ascension(アセンション)」(1966年)でスピリチュアルの要素を取り込んでいった。

1980年代までシーンを牽引したジャズの帝王マイルス・デイヴィスに対して、コルトレーンが活躍したのは約20年という間。人気絶頂期、1967年に40歳という若さで亡くなった。その後は、彼のバンドのメンバーであり妻のアリス・コルトレーンが精神的、創造的な喪失感の穴を埋めた。

 

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