東京都美術館では
グループ展を募集して
優れたプランを出したグループの展覧会を実施する
という企画を行なっています
今年は
1 スティル・エコー:境界の風景
戦前の日本の東アジアへの勢力拡大に伴った、領土の広まりによって出現した境界の風景
2 ずれはからずもぶれ
移動や移行をテーマにした展覧会
3 回遊する風景
SNSが普及した現在、真実の風景と虚偽の風景があるのでは、それは分断を産む原因にもなっているのでは
という3つの展覧会が行われていました
会期は6月30日まででした
◾️フライヤー
ということで今回は
◾️『回遊する風景』展から
気になった作品、作家のご紹介です
●バッグランド美紀
静謐なという使い古された言葉だけど
その言葉がちょうどいい、時間が止まったような花の作品
こんな雪景色や雪山の写真もあります
これも時が止まったような感覚がありますね
バックランド美紀さんは1978年に長野県にお生まれになりました
イギリスに留学後、日本へ戻りファッション業界へ、その頃独学で写真を学び始めます
その後スイスへと移住を機に、写真製作に取り組んでいます
●向井三郎
▼部分
木炭のドローイング
作品名が《鳥》
鳥が見ている世界の風景でしょうか
そう思うと、下から3分の1ぐらいのところに地平線か水平線とも思える描写があるようですね
向井さんは1964年福岡県生まれ
東京藝術大学大学院美術研究科を修了
オランダへ留学。そのご日本に戻り画家としてご活躍中
●橋本トモコ
《隙間の光:岩殿山からの眺め》
単純化した風景が
本質を表しているような気がします
彼女は1969年千葉県生まれ
多摩美術大学大学院美術研究科修了
スイスのバーゼルに留学経験があります
その後日本に戻ってきてからも個展、グループ展で活躍中
●和田みつひと
スライド映像インスタレーション
和田さんは1965年東京都生まれ
多摩美術大学の日本画専攻を卒業
ドイツのベルリンへ留学され、帰国後は展覧会やグループ展へ出品されています
もう一人、画像はありませんが
吉田さとし さんの刺繍画もあります
bっくえんそ美紀さんの作品には心を強く惹かれた展覧会
次回は『スティル・エコー:越境する風景』から作品を紹介したいと思っています