ギンザシックスの蔦屋書店で開催中。
佐藤誠高さんの個展。
Reality -Dancing on the Edge-
へ行ってきました。
会期は今月の2月14日(水)まで、ちょうどバレンタインデーまでですね。
■展覧会風景
インパクトのある作品ですね。
大作なので、本当に印象的。
人物や、花などを精密に描き、その上から一部を大胆な筆使いで色をのせていく作品を作られています。
絵の一番のポイント、顔だったら目。花だったら花弁。そこをわざと隠すように描かれています。
その抽象的な部分の美しさがとても印象に残りますよね。
その抽象表現がまた良いのです。
ポイントを隠す表現をすることで、人物や花の本当の美しさが現れると作家は考えているようです。
■作品紹介
人の顔のポイント、目から上を隠しています。
花も全体が抽象表現に。
この絵は勝手にバラの作品だと思ってしまいました。
オーケストラの演奏風景。
演奏者の顔がわかりません。
でもオーケストラの演奏風景って、顔じゃなくて、最初は楽器が目につきますよね。
こういった、人は見たいと思うものだけしか見ることができない。
そういうことなのでしょうね。
蔦屋さんのホームページに、作家のステートメントがありましたが、
そんなことが書いてありました。
”
人は見たいと思う現実しか見ていない。 それは見ないようにしているところにある事実を置き去りにし、空想の世界に浸ることになります。 複雑に絡み合う現実を偏った視点からだけでなく多面的、重層的に見ることで事実が明らかとなります 。”
改めて、現実を見ているようで、実はそうあってほしい現実を見ていることかもしれませんね。
作家のステートメント。意味深いですね。