ミヤマケイさんの個展を観てきました。
場所は銀座6丁目の銀座シックスの蔦屋書店。
会期は先月の1月24日まででしたが、とっても気になる展覧会でしたので、ご紹介させていただきます。
■展覧会風景
■ミヤマケイさんとは
2008年パリ国立高等美術大学校大学院に留学。
京都芸術大学(旧京都造形芸術大学 )特任教授。
国内外で個展、グループ展を開催していらっしゃいます。
伝統的な日本の美術をベースにして、工芸、文学など数多くのジャンルを複合的に合わせた作品を世に問い続けている作家さん。
今回の「ものがたりがはじまる Long Long Time Ago」では、日本の伝統的な美術をベースにした作品が並べられています。
穏やかな作風ですが、単純にゆったりとした気持ちになるというものとも違う感じです。
昔にあった何かを思い出してしまうような感じがしますが、、、
でもそれは懐かしい記憶なのですが、それは優しさに包まれた記憶というより、どこか現実離れした、ちょっと痛かったりした感じがする記憶なのですね。
多分作品に書き入れられていた文章のせいでしょうね。
さらに作品に描かれているモチーフにも、隠された意味があるかもしれません。
作品のタイトルが重要なのでしょうけれど、、、
会場ではよくわかららなかったので、作品名は入れていませんので、よろしくご承知ください。
■作品画像
左下の方に、文章がついています
”
あなたが私を好きだった頃”
▼部分
細かなところも綺麗ですよね。
▼部分
左下にある文章。
出会ったもののお話。
意味深。
でも、家を出て最初に女性に出会って、その日一日いいことがありますように。
軸になっている絵はとても懐かしい感じがしますね。
猫も可愛いし。
▼部分
画面左下に文章があります
”
ロバと王様とわたし
あしたはみんな死ぬ
ロバは飢えて
王様は退屈で
わたしは恋で
時は五月”
少なくとも五月じゃなくてずっと生きていたいですね。
作家のステートメントが、蔦屋さんのホームページにありました。
とても素敵な文章なのでそのまま載せますね。
”
今年も一年がはや過ぎ去ろうとしています。
年末年始はゆっくりと、溜まってしまった本を読んだり、
芸術を鑑賞したりしようと思っている人も少なくないかと思います。
本やアートはいつもそこから何か物語が始まる予感がします。
そして長い年月自分のそばにいて、生活や自分の一部となり、自力では行けないところに連れて行ってくれます。
子供の頃、お年玉を持って本屋さんに行った記憶を辿り、GINZA SIX6階の銀座 蔦屋書店FOAM CONTEMPORARYにて開催される、ミヤケマイ個展「ものがたりがはじまる Long Long Time Ago」 をご高覧いただけると幸いです。
”
どうりで、小さい頃の絵本を見ていたような気がしましたね。
ハッピーエンドで終わらない絵本。
理由は覚えてないけれど、悲しい気持ちになってしまったことだけ覚えているようなことってありますね。
そんなこと思い出した展覧会でした。