龍麗闊辰 めでたし書画 @東京国立博物館 常設展 東京・上野 | akki-artのブログ

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博物館に初詣の企画です。

 

 

毎年恒例の長谷川等伯の《松林図屏風》も展示されていましたが、、、

 

 

 

龍麗闊辰 めでたし書画

 
 
この展示をご紹介。
 
 
 
辰年の本年らしく、龍の絵画や書が展示されていました。
 
 
 
中国、日本の時代も超えて、いろいろな作品が並べられています。
 
 
会期は1月28日までということで、終わってしまいましたが、、、
 
 
 
今回はそのレポートとなります。

 

 

 

 

 

 

 

●重要文化財 伝陳容筆《五龍図鑑》南宋時代 13世紀

 

 

中国の南宋の時代、伝称作家の陳容の作品とされています。

 

彼は龍の絵が得意と言われていて、これは雲の中を霊気を帯びて飛ぶ龍を描いています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●  曽我直庵筆《龍虎図屏風》安土桃山ー江戸時代 17世紀

 

 

一双(2枚1組)の屏風。

 

作者の曽我直庵は曽我直庵は大阪の堺で活躍した画家。

 

右側に龍。左側に虎が描かれています。

 

龍が巻き起こす風や気の流れを描いた作品。

 

 

 

 

▼ 部分

 

 

よく見るとちょっとユーモラスですよね。

 

 

 

 

 

●《龍虎図屏風》 左隻(左側)

 

 

ちなみに虎の図はこんな風。

 

風が吹く、竹の中から現れています。

 

 

 

 

▼部分

 

 

 

実物を見る機会があまりないのでしょうね、私たちの目からみるとどうしてもユーモラスに見えてしまいますね。猫のようですよね。

 

 

 

 

 

 

 

 

●《後妻龍涛文長方合子》中国 明時代 景徳鎮窯 「大明万歴年製」銘

万歴年間(1573ー1620)

 

 

 

細かく描かれた文様。

 

キャプションによると、赤や緑などで表面を埋め尽くしているのが、景徳鎮の万歴年製の官窯の特徴

 

五爪の龍は中国では皇帝の象徴とされていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●葛飾北斎 《北斎漫画 二編》江戸時代 19世紀

 

 

 

 

 

 

 

 

《北斎漫画》は全部で15冊。

 

そのうちの2冊目に龍の図があります。

 

上の図だとよく見るとトカゲみたいですね・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●後陽成天皇 《龍虎二大字》安土桃山ー江戸時代 16−17世紀

 

 

後陽成天皇は能書家として知られているそうです、

 

龍虎は天皇の象徴とされていたそうですね。

 

 

迫力がある書ですね。

 

 

 

 

 

1月の華やかな雰囲気の中にはぴったりの展覧会ですね。

 

 

特に今年は辰年ということで、色々と作品も興味深かったし、、、

 

 

龍は干支の中でも唯一の想像上の動物。

 

 

画家は色々と想像して描いてきたのですね。

 

 

可愛い龍も虎も微笑ましく思った展覧会でした。

 

 

来年は巳年。

 

 

へびは難しいかも。でもそれはそれで興味ぶかいですね。