博物館に初詣の企画です。
毎年恒例の長谷川等伯の《松林図屏風》も展示されていましたが、、、
龍麗闊辰 めでたし書画
●重要文化財 伝陳容筆《五龍図鑑》南宋時代 13世紀
中国の南宋の時代、伝称作家の陳容の作品とされています。
彼は龍の絵が得意と言われていて、これは雲の中を霊気を帯びて飛ぶ龍を描いています。
● 曽我直庵筆《龍虎図屏風》安土桃山ー江戸時代 17世紀
一双(2枚1組)の屏風。
作者の曽我直庵は曽我直庵は大阪の堺で活躍した画家。
右側に龍。左側に虎が描かれています。
龍が巻き起こす風や気の流れを描いた作品。
▼ 部分
よく見るとちょっとユーモラスですよね。
●《龍虎図屏風》 左隻(左側)
ちなみに虎の図はこんな風。
風が吹く、竹の中から現れています。
▼部分
実物を見る機会があまりないのでしょうね、私たちの目からみるとどうしてもユーモラスに見えてしまいますね。猫のようですよね。
●《後妻龍涛文長方合子》中国 明時代 景徳鎮窯 「大明万歴年製」銘
万歴年間(1573ー1620)
細かく描かれた文様。
キャプションによると、赤や緑などで表面を埋め尽くしているのが、景徳鎮の万歴年製の官窯の特徴
五爪の龍は中国では皇帝の象徴とされていました。
●葛飾北斎 《北斎漫画 二編》江戸時代 19世紀
《北斎漫画》は全部で15冊。
そのうちの2冊目に龍の図があります。
上の図だとよく見るとトカゲみたいですね・
●後陽成天皇 《龍虎二大字》安土桃山ー江戸時代 16−17世紀
後陽成天皇は能書家として知られているそうです、
龍虎は天皇の象徴とされていたそうですね。
迫力がある書ですね。
1月の華やかな雰囲気の中にはぴったりの展覧会ですね。
特に今年は辰年ということで、色々と作品も興味深かったし、、、
龍は干支の中でも唯一の想像上の動物。
画家は色々と想像して描いてきたのですね。
可愛い龍も虎も微笑ましく思った展覧会でした。
来年は巳年。
へびは難しいかも。でもそれはそれで興味ぶかいですね。