世界各地で展覧会を開催されている、ヤン・へギュさんの作品。
一枚のアート、一枚どころじゃないけど。
■展示会場 六本木ヒルズ 森美術館
六本木の森美術館。『ワールド・クラスルーム 現代アートの国語・算数・理科・社会』展で大きく展示されています。会期は9月24日(日)まで
●展覧会リーフレット
■展覧会風景
■ヤン・へギュさん
今回のワールド・クラスルーム展のメインの作家と言っていいかもしれません。
1971年、韓国のソウルに生まれ。
現在はドイツのベルリンと、韓国のソウルに在住。
サンパウロ・ビエンナーレ。ヴェネツィア・ビエンナーレ。ドグメンタなど数多く、
世界各地で展覧会を開いている作家さんです。
壁には《熱帯低気圧の幻想的な縦糸と横糸 ー活発化する意識》は、2020年に、フィリピンのマニラで展示されたイメージを再構成したものらしいです。
●《スーパーソニック・ハイブリッド ー冷却反転》
原子力発電所の冷却塔を上下反転させた形。
上部に太陽電池がついているそうです。
原子力発電に対しての、太陽電池という自然エネルギー。
いかにも、現在のエネルギーの供給状況の矛盾を示しています。
●《スーパーソニック・ハイブリッド ー移り住む、オオタケにならって》
京都出身で、ブラジルに渡り、39歳から独学で絵を始め、ついにはブラジルの文化勲章まで授けられた、ブラジルの国民的画家の大竹富江(1913ー2015)の作品をモチーフに。
彼女100歳以上長生きしたのですね。
作品の形状や、造花などから、健康で、倫理的に正しい女性の姿を意味しているのは感じられます。
作品のイメージが、現状の世界の状況とマッチして、考えさせる展示なのですが、
実際にはとても美しくて、迫力十分の展示です。
はっきり言って
"Wa! oooooh ! "
って感じ、隣にいた欧米系の男性の方も、この部屋に入るなり、
”WA ! oooooh ! "
って言ってました。
最後までおつきあいいただきありがとうございました。
(参考 展覧会カタログ)