小林紗織 音と記憶の絵画 展
が東京初台の、東京オペラシティ・アートギャラリーのコリドー のスペースで開催されています。
会期は9月24日(日)まで
■小林紗織さんとは
1988年神奈川県生まれ
武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業
小林さんは、子供の頃から、音楽を聴くと、ご自分の心の中に色彩や形、情景などが浮かぶそうです。
それを紡ぎ出し、五線譜の上に表現した作品。自分の中だけにあった、その美しい世界を他の人にも、という思いからこのような作品を描き、小林さんはそれを自ら「スコア・ドローイング」と名付けました。
作品は5線譜の上に描かれ、またそれ以外のものに描く場合は作家自ら線を引くという話です。
■展覧会風景
●《私の中の音の眺め》2021年
▲部分
この作品は2021年に渋谷公園通りギャラリーで行われた展覧会「語りの複数性」で初めて発表されたそうです。
コロナ禍の中の1ヶ月の間に、日常の音を描き止めた作品。
28mにも及ぶその作品は、展覧会場の片側を全てのスペースを必要としていました。
●《Kalri Yagi #3》2022年
●《Kyoto》2023年
●《Le petit terezes》2015年
●《存在の彼方》2023年
●《日常の彼方 #2》2023年
どの作品も、彼女の中で描き出された色や形だと思うと、とても貴重で、かけがえのない、大切なものだと思ってしまいます。
そして、何しろとても綺麗だし。
音楽を聴くと、自分の中に、情景が浮かぶとは、、、とても興味深いですね。
きっと、すぐ消えていってしまうのでしょうね。
彼女の作品を見ると、これは、ジャズだろうとか、ポップスとか、それともインストルメンタルの曲だとか想像してしまいます。
さらにここはAメロ、Bメロ、サビとか、、、
作家さんは、そういう風に描いていないかもしれませんが、、、、
また、日常の何気ない音とかにも感じてしまうのかも?
今度は誰でも知っているような名曲をモチーフにして、オリジナルの楽曲と、他のアーティストのカヴァーとかによって、どんな違いが作家の中で起こるのか見てみたいと思いました。
小林紗織さんの名前。個人的にベンチマークしておきます。
またどこかで、見てみたい作家さんです。
最後までおつきあいいただき、ありがとうございました。
(参考資料 展覧会パンフレット)