僕のブログへ、ようこそいらっしゃいました。
先日、「ルートヴィヒ美術館展」を見に、六本木の国立新美術館へ。
ルートヴィヒ美術館はドイツ第4の都市、ケルンにある美術館です。市民の寄贈によって、コレクションが作られてきたという歴史を持つ美術館ですね。
●展覧会リーフレット表紙
この展覧会はは20世紀初頭から、現代に至るまで、とてもたくさん作品が展示してあります。
前回はドイツモダニズムから、ロシアアヴァンギャルドを経て、ピカソの周辺作家まで紹介しました。
後半の今回は、第二次大戦後のシュールレアリズムから、60年代、70年代、そして現代に至るまでの作品を紹介します。
前回同様、写真撮影は禁止ですので、リーフレットをトリミングしてご紹介します。
●シュールレアリズムから抽象へ
この部屋の作品の画像はないけど
ハンス・アルプ《女のトルソー》彫刻 アルプはドイツ生まれのフランスで活躍した作家。白い塊に過ぎないのに女性の肉体だとわかるんですね、
アントニ・タピエス《バラ色のサインがある白 77番》スペインの抽象作家。なんか大きな服を描いているよな、綺麗でありながら荒々しい作品。
他にも、エルンスト、デュビュッフェ、クールマン、ポロック、アルトゥング、ヘーメ、クーニングなど著名作家の作品が目白押しです。
●(60年代)ポップアートと日常のリアリティ
ジャスパー・ジョーンズ《0−9》
リーフレット裏から
数字がモチーフ。数字ってどんな意味を持つの?って問いかけてきています。色々とありますよね。それを絵画で聞いてきています。
リキテンスタイン《タッカ、タッカ》
リーフレット表 右下
機関銃を発射する瞬間を描いたもの。リキテンスタインはマンガ的手法で古典的な絵画を描くということをしているらしが、とにかく迫力がある作品。
アンディ・ウォーホル《二人のエルヴィス》
リーフレット裏から
ポップアートの象徴。ウォーホルが、アメリカンポップスの象徴エルヴィスを。
他にもローゼンクイスト、エステス、インディアナなど。
それから、写真でギャリー・ヴィノグランドの連作。お見逃しなく。
●(60年代)前衛芸術の諸相
ケネス・ローランド《プロヴァンス》
戦後アメリカを代表する作家の一人。円に滲みが、それが味わいだそう。
ブリンキー・パレルモ《四方位1》
ドイツの画家。戦後ドイツを代表する画家ボイスの愛弟子らしいです。アルミニウムに色を何層も塗り重ねているらしい。心地よい感覚
それでいてとても冷たいのは、金属だったからですかね。
他にもフォンタナ、アルバース、ユッカーなど気になる作家ばかり
特にモーリス・ルイス《夜明けの柱》。この作家は村上春樹の「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の装丁を手がけた作家さんらしいですよ。
●拡張する美術 ー1970年代から今日まで
カーチャ・ノヴィツコヴァ《近似(ハシビロコウ)》
この作家はインターネット・アートの先駆者のひとり。ネットから採取した動物のイメージをアルミニウムにデジタルプリントするそうです。
他にキッペンベルガー、ヨーゼフ・ボイス、など
それから、日本人の画家の作品も。イケムラ・レイコ《グリーンスケープ》ある意味日本人らしいなって思いました。
本当に有名作家、あまり紹介されていない作家。どれもこれも逸品ぞろいだと思います。
よかったら是非、六本木か乃木坂まで。
最後まで読んでいただきありがとうございました。