8月11日、厚岸蒸溜所において、関係者以外では初となる「厚岸蒸溜所見学ツアー」が行われました。
このツアーは厚岸味覚ターミナル・コンキリエが主催し、普段は絶対に入ることができない稼働中の蒸溜棟や貯蔵庫を回る見学ツアーで、さらに、施設内の見学は厚岸蒸溜所の立崎所長が案内するプレミアムツアーです。
11日のツアーには84人の応募があり、その中から抽選で選ばれた12人が、午前に6人、午後に6人のコースにわかれ、厚岸蒸溜所を見学。
最初に事務所内で立崎所長から、厚岸に蒸溜所が建てられた経緯やウィスキー製造の工程などの説明があり、「アイラモルトのようなウィスキーを造りたい」と蒸溜所を運営する堅展実業の社長と立崎所長との出会いや思いなど、なかなか聞けない話までしてくれ、参加者は厚岸蒸溜所をより身近に感じていました。
蒸溜棟では、今まで公開したことがない粉砕器や蒸溜するためのポットスチルの中まで見学。
麦汁の試飲や麦汁を発酵させている匂いの違いなど、厚岸蒸溜所でウィスキーが造られるまでの過程を五感で体感しました。
蒸溜棟の見学後は、熟成庫を見学。熟成庫も今までに公開はされておらず、今回のみのツアー限定です。
敷き詰められた400個の樽を横に、立崎所長から「同じ日に詰めたウィスキーでも、樽が違えば味も熟成させる時間も違ってきます。このウィスキーがどんな味になるか、皆さん楽しみにしていてください」と参加者の皆さんに語りかけ、最後に、厚岸蒸溜所のロゴが入ったコースターが、プレゼントされました。
札幌から参加した人は「昨年、厚岸を訪れたときに厚岸蒸溜所のことを知って、今回ツアーに応募しました。どんなウィスキーができるか今から楽しみ」と話していました。
東京からの参加者もいて、皆さん、厚岸蒸溜所のウィスキーを楽しみにしているのが伺えました。
厚岸蒸溜所の見学後は、コンキリエに移動して、厚岸の街並みを眺めながらニューメイクを試飲し、見学ツアーは終了となりました。
8月11日のツアーでは、ピートをたいていない「ノンピート」での製造工程を見学しましたが、9月24日に行われるツアーでは、ピートをたいた「ピーテッド」での製造工程を見学できます。
麦芽の甘い香りとスモーキーの香りがほのかに漂う蒸溜棟を見学するのも楽しみですね。
この「厚岸蒸溜所見学ツアー」は8月11日含め3回行われ、9月24日、10月22日にも開催されます。稼働中の蒸溜棟を見学できる今回の3回のツアーが、最初で最後となります。
●申し込みは、厚岸味覚ターミナル・コンキリエのサイトから↓
http://www.conchiglie.net/tour/whiskey/
9月24日の申し込みは、8月15日(火)までです。