早速 ご覧ください



プランを見るコツは 以前も書きましたように想像力で見るかがポイントです。

もちろん事例では 敷地の想定がないのでそれらは考えないでプランを見で判断してみます

おかあさんが2階で炊事などをしていて、子供が帰ってきました。

 

玄関で靴をぬいで、部屋に入り、カバンを置いてまたどこかに行きます。若しくは、部屋に入ったまま上にはあがってきません。

子供部屋を1階に置くと親が顔が見れなくなる時間が多くなってしまうのはあたりまえのことです。

これは マンションでもよくあります一般的なあの間取り(長谷工間取り)

 

 

水まわりはほぼ中心でLDKがバルコニー側で和室があるかないかぐらいで 玄関入ったところに部屋がありますが そこが子供の部屋になるケースは多いもので、だからキッチンはほとんど奥にあったりしますが、これと同じで家族としてのコミュニケーションは 間違いなくなくなります。

 

これで子供部屋に鍵をつけたりしたら サイテーですが 昔は本当にあったようで 何件か見たことがあります。

 

最初のプランにハナシを戻して次に洗濯物を干す時を想像してみましょう

場所としては 南側。 

でも 奥行きは 900ほどしかありません。

この干場の奥行き900(実質750弱)は どこかの建物とか自分の家でも人の家でもこの奥行を必ず確認してくださいね
 
別にこの広さがあればいい!という方と めっちゃ狭い!という方がおられますので 是非ともご自分の感覚でお確かめください。 

感覚として 狭い! という方がほとんどで、あと希望される方が多いのは、その干す場所の屋根の有無。

もちろん あった方がいいという方が多いのですが その分暗くなるのもおまけで付いてきますのでお気を付けください

北側のバルコニーは、実質ほとんど使えないものとなりそうでクーラーの室外機置き場になりそうですが屋根でもいいわけですしこのあたりをしっかりとチェックする必要があります。

続いて2階の戸をご覧ください。

ハウスメーカーや分譲は、このように引き戸ではなく扉が多く 開けていたら邪魔なので閉める そうすると風が通らない抜けない部屋となります。 
 

その結果 窓を開けないとか、だから高気密高断熱にする必要があるとかいう発想をされます

能書きでは 風の抜きをと言いながら 自然の風を通す気があるのか 通さないのかをプロの曖昧ではなくわが家基準をしっかりと考えてほしいものです。

 

一方で昔の家は、閉じても上に欄間というものがありました

 

 

洋室型になってから このように引き戸ではなく 扉が増え開け閉めするだけにそのスペースの半畳がとられ 開けっ放しにすると邪魔で閉めると風が通らないという部屋になります 

もちろん 引き戸のように人の気配など感じることもなくなり、閉めたら
個室となりますが 本当に家族が 特に親と子供がそんな感じでいいのかなと思います。

だから ハウスメーカーと家を建てる時などは あなたが引き戸を望まれたら途端にそれがオプションになったりします

 

これからそこで住む人の事より 最初のグーである坪単価のコストだけが考えられたプランや企画住宅は とっても多いものです

他には 1階の和室の床の間を仏壇に・・・と考える方もおられるかもしれません

でも 上はトイレなので 仏さんの上でトイレはだめです。
もちろんなんの根拠もありませんが ある程度の常識範囲です

 

という事で その場合はこのままの間取りでは だめである!という事になります。

このようなことなどを想像すると間取りの適正不適正 善し悪しが見えてきます。

これらのコツは、おとうさん、おかあさん、子供 お客さんなどの立場でのそれぞれの朝から一日の行動を想像すれば、ある程度の問題が見えてきます。

あとは、光と風の自然現象の捉え方です。

これらのポイントを押さえて 五感を働かせてプランをチェックしてくださいね!

 

その場限りの作品なんて創らさせずに自分の家だけどわからない!なんて言わずにしっかりと考えましょう!

以前 希望通りの間取りを建てたお客さんが、住まれて数日後に

 

 建築家や他人にしたらおかしな間取りかもですが

 わが家にすれば最高の間取りです!

 

と言われていたのが印象的でした。