アルケーガンダムは考察しておるのに、ブシドーアヘッドの考察はしていない。
と言う事で、オラ的にブシドーアヘッドについて考察してみようと思う。
ブシドーアヘッドは、オラの作品⑦ で紹介しているのだがね。
ここでは考察にはいたっていない。
ブシドーアヘッドを考察する為には、アヘッドという存在をじっくり考えて見る必要がある。
アヘッドというMSは、ティエレンの流れを持つMSと思われる。
理由は、脚と腕にその変遷を見て取れる。
アロウズが次期主力MSとして開発するにあたり、ティエレンのもつ頑強さや出力に注目した事と思われる。
GNドライブ-Tの出力の効率化とパワーアップには、それなりの構造を持ったMSの設計が必要である。
ティエレンの構造は、装甲を支える為の大出力エンジンにあった。
これを流用する事で、短期間で次期MSを作りあげたといっても過言ではないであろう。
なぜか?それは、GNドライブを搭載する事はそれまでの機関よりも更に効率的にエネルギーを得る事が出来、重量の軽減化が出来る。
そして、その余剰スペースに大出力コンデンサを組み込む事など造作も無い事であろう。
また、アロウズはガンダムの再来を危惧しており、対応策を練らねばならなかった。
機体を大型化させても、パワーを得る事に躍起になったのだ。
そして、その構造にティエレンの設計がかなり役立ったのである。
機体を大型化させてでも得た力を更に引き出すため、試作型ながら格闘特化アヘッドとして開発されたのがこのブシドーアヘッドである。
兜飾りに似せたグラビカルアンテナの趣味は、ビリー片桐技術顧問によるものであろう。
その親友のために、心血を注いで作った作品なのである。
特徴はそれだけではない。量産アヘッドのスラスターが横型に対して、このブシドーアヘッドは縦に装着している。
これは、被弾面積を極力減らす為の苦肉の策である。
従来アヘッドに比べ大型したスラスターをそのまま横にした場合、突撃の祭肩よりはみ出してしまうのだ。
しかも武装は、両手持ちの太刀型ビームサーベル。
背部にスラスターをコンパクトにまとめた事で、爆発的な瞬発力を誇る。
突撃による間合いを詰めての斬撃は、このMSの生命線ともいえるのである。
なんにしても、この速度を乗りこなすパイロットなどは数えるほどしかいないのが実情なのだが。
また、大型機体の戦場でのアドバンテージは敵のパイロットを畏怖させるのにちょうど良いのだ。
同サイズのMSを並べてみれば一目瞭然であろう。
アロウズのMSが比較的大型傾向にあるのはこのためである。
ソレスタルビーイングのガンダムが機体をコンパクトにまとめている事と正反対である。
これは、オリジナル太陽炉をもたない、アロウズや連邦政府のこれまた苦肉の策なのだ。
熊と格闘したいと思う一般人はいないであろう?
このサイズ差は、まさにそれなのだ。
アヘッドのもう一つの魅力は、装甲厚である。その頑強さは、おそらくアルケーのGNバスターソードの斬撃にも耐え得ると思われる。
アヘッドは、パワーを持ったタフガイなのである。
そして、ブシドーアヘッドは量産型を凌駕するスピードさえも併せ持つMSなのだ。
パイロットを選ぶという欠点があるが…。