星漢燦爛 Love like the galaxy
星漢燦爛 / 月升滄海 56話 2022年
何度か書き始めては手が止まって最後まで感想が書けなかった作品。
この作品が好きな方には大変申し訳ないのだけど、一言で言えば「重苦しくもやもや~んが残る作品」という感想だから。ネタばれ全開で、ごめんねのもやもやを吐き出していきますので、この作品のファンで、そういう意見を読みたくない方は、立ち去っていただけますようお願します。m(__)m
そもそもポスターを見ると程少商と凌不疑の愛が銀河のような愛なんだろうな~とイメージする。のに、1~10話までは家庭内諸々がメインで主役二人の接点が少ない。
6話、ランタンをあげる夜。物語全体に関わる三人の男とヒロインが出会う。が。
ひたすらおばあちゃんのワーワー騒ぐ声とお母さんのギャンギャン怒鳴る声がうざすぎて音量をしぼるレベル。
このお母さん役・・・もう少しでいいから隠れ愛な表情があるといいんだけれど、もはや憎んでるんじゃない?と疑うような演出。ヒロインの最大の敵が実母ってどうなのよ・・・うんざ~り。
ようやく程家と離れて旅に行く11話だが
11話~21話までは楼ヤオとの恋愛・・・このフェイズが長くて、もはやこのまま結婚すればいいんじゃ?と横目になる。12話の矢を抜くシーンあたりで主役カップル盛り上がるか!?と期待するよね?あの情感で盛り上がってからの、のちに少商が「わたしはヤオ君好き♡」って・・・もう不疑は全然ダメじゃん。あんな王子様プレイをやって選ばれないってもう無理よ~ここから恋愛に持ち込むの絶対無理じゃん!困ったときだけ登場かい!とモヤモヤMAX。
ヤオ君が悪いわけじゃないし、程少商も好きなんだけれど、笑顔全開で仲良しの二人を見てると、主役が結ばれるためには、これをどうにかして引き裂くのか・・・といや~な気分に。それくらいお似合いで仲いいしね。
22話からようやく主役カップルのフェーズが回ってくるけれど、完全に凌不疑の突っ走り愛で、程少商がようやく決心するのが27話あたり・・・それも尽くされて愛されてるから結婚するね(⋈◍>◡<◍)。✧♡みたいなノリ。
前編の星漢燦爛終わりました。( ̄▽ ̄;)
後編の月升滄海がここから
ここから少商と不疑の結婚に向けて物語が動き出す。
27話も使って、ようやくですよ~。まだ恋してないからね?愛されているって気づいただけですから。
程家でのあれこれがあり、宮廷でのあれこれがあり、38話あたりでようやく程少商の気持ちがしっかり凌不疑に向くのだけれど、このカップル全然幸せそうに見えない。いつも探り合う顔をしていて甘々タイムがたまにしかない・・・・。ヤオとは2話くらいで結婚しよう♪そうしよう!ってなったのに、不疑とは両想いになるのに38話かあ・・・...( = =) トオイメ目
しかしまあ、王様のお子様達が本当にこれでいいの?ってくらい出来が悪い・・・使える将軍もロクにいないし、臣下もロクでもない。この国大丈夫か?と心配になるレベル。・・・少商って多分15~16歳の設定だと思うんだけれど、不疑って何歳なの?23~24歳くらい?こんな国の中枢を担う将軍の年齢なの?と不安に。
そのうちどんどん追い詰められる不疑。
というか、そんなに復讐がしたい人間が恋愛結婚とかするか?普通、しないよな、ということはコレ、少商を捨てるパターン?と違和感を感じつつ視聴。
で!48話でいよいよ不疑が追い詰められて・・・いきなり少商をポイ捨て。Σ(・ω・ノ)ノ!
あ~ほら。やりやがった!ど~すんだよ、これ!と画面の前で怒り出すわたし(関係ない)
ここからなんと55話まで和解しない。楽しかった皇后や皇帝ファミリーとのやりとりも消えてひたすら重苦しい。主役二人もメンヘラ全開で虚ろタイム。もうね、鬱タイムが長すぎる。その間の映像がきれいなわけでもなく、思い出に浸ってせつないわけでもなく、自分との対話みたいな時間。
ここの伏線として15話で出てきた三叔母の過去話があるんだろうな~と思っていたのに、この二人5年も無駄にするのよね。あの話は教訓にならないのか!?あの一幕はなんだったんだ・・・と激しく後悔。
凌不疑は最初から見向きもされてないところから引き寄せに入るから、”程少商が幸せになるなら俺はもうそれだけでいいポジション”だけれど、基本的に程少商って、凌不疑がほかの女の人を好きになる可能性とか戦場で死んでしまう可能性とか考えてないよね。ほかの女と自棄になって遊んじゃうとか、捕虜になった女性とうんぬんとかって想像していない、そこ、真っ先にみんな心配するイメージなんだけれどなあ。なので、浸ってるけれど愛のリアリティがない。生きて帰ってきてほしいと祈るシーンとかもないしね・・・自分を憐れんでるだけじゃん!とイライラするフェーズ。
最終56話なんて、もうひっちゃかめっちゃか詰め込み込みで、これどうまとまるの?と昔ツインピークスの最終話で思ったように残り時間を計りだしだのよね。
いつ連絡したのかよくわからないけれど、困ったら程ファミリーが総出で馬駆けしてきちゃうしね。なんでいきなり来るんだ~!!!そして長い間かけて周到に準備されたはずの反乱は、あっ~~~~という間に収まって、私を信用してくれた!ようやく肩を並べた!結婚しよう!とか言って、速攻で全員テントの中から出てきて空を見上げてエンド。
へ・・・・これが終わり?
こんな中途半端な終わり方するのに56話?
あのさ、結婚するためには礼儀作法が・・・とか、そんなことのために結局は王宮のすったもんだに揉まれたんだよね。
いいのか、星空結婚で・・・。
あとやっぱり悪い人が多い設定のため、死んだり不幸になる人が多すぎるのよね。
だから王様の家って、もうほとんど人が残ってないよね。そんなのアリですか・・・。
ドラマを見始めたころ、笑ったり、なんなら爆笑したり、ウルウルしたり、憤慨してたんだけれど、後半の鬱展開で視聴意欲がなくなる・・・そしてテンションが下がっているから最後のほうは突っ込みだらけになるという結果。
時々、深いなあ~とか、いいな~というシーンがあっただけに不完全燃焼。
つまらなければここまで観ないのに。苦笑
主役カップルの愛が押し付け合いでお互いに引かないため、周り全部に心配かけて何年もひっかきまわし、幸せに笑いあい手をつないで散歩したり、あの時はあ~だったねって思い出して笑いあうみたいな、そんなシーンがなく、結局ヤオ君といたほうが幸せだったんじゃ・・・と思ったり、あんなに大切にしてくれた皇帝や元皇后の前で結婚式をやってない、という不義理はいいのか?と、なんかこうスッキリしない。
一番気になった点。
不疑が二人の家を建てようと少商にくれた土地。
結婚式の前に今お家建設中なセリフがあったけれど、そのあとどうなったの???
家族や家庭に恵まれなかった二人が城壁で多くの光を見た日。
そして練兵場の櫓で二人の家を創ろうと話した日。
わたしは最後にあの家を完成させて、君と暮らせる日を夢見てたとか、あの家が君のように感じてた、とか、なんかこう繋げてほくれるんじゃないかと期待していた。真っ黒だった不疑の家が華やかな色になってほしかった。意地悪女性たちをやっつけた橋をもじったデザインとかあったらいいな~とか、二人が出会ってつないできた思い出を形にしてほしかったのよね。そんでそこで結婚式をするとか。僕たちもあの光の一つになったね☆的な形があってもいいじゃん!ぶ~~~
主役カップルのふたりでやってきたことがブツ切れになってバラバラで、それが散らばった銀河の愛なのさ~って言われたら、さよですか、なんだけれど、あれこれ伏線かと思いきや、雰囲気だけの細切れシーンでした、が多すぎ。
前半割と感動したシーンがいくつもあっただけに後半の重苦しさはなんとも言い難く。
期待した私の心を返せ~~~!でした。
これは40話くらいでまとまったんじゃないかなあ?
しかし
ウー・レイ君の乗馬シーンや戦闘シーンはめちゃくちゃかっこよかった!です。
そしてチャオ・ルースーちゃんの前半の演技もめちゃくちゃ笑えて泣けてよかった!です。
これを見た後にもやもやストレスがたまり、ウー・レイ君つながりで琅琊榜を一気見して、ようやくすっきりした!という。(笑)陰謀や復讐劇は目的がはっきりしているからスッキリできるけれど、人間の数だけ違う愛をメインテーマに描くのは難しいね~(^-^;と思ったのでした。