いくつになってもボールを追いかける

サッカー少年の気持ちで(^^♪

 

まだまだサッカーを楽しんでいる

シニア世代(40歳~)

私が子供だった頃は

お父さんは

座って見ているのが普通の光景でしたが、

 

今では、40代でまだまだプロで活躍している選手もいますし、

少年時代からサッカーをやっていたお父さんは

子供たちと一緒にサッカーをしています。

 

そう

真剣な顔でサッカーをしています。

 

私も気づいたら一緒にサッカーをしているのは

20歳ほど年が離れた若者。

でも、サッカーをやっている時は歳なんて関係なく相手に負けたくないのです。

 

そんな気持ちで、

気持ちだけは。。。頑張っているのです。(>_<)

 

しかし、身体はついて行かないのです。

 

練習をしなければ、身体は動かなくなりますし、

しすぎると、故障もしやすくなるのです。

 

特に、

筋肉系のトラブルは年々なりやすくなります。

 

今回は、ランナーやサッカーをしている人に多い

 

足底腱膜炎

足の裏は体を支える部位ですので疲労が出やすい所であります。

 

しかし、

しっかりとその体重を支える為のアーチがあります。

足の裏の筋肉は足の趾(ゆび)から脚の方まで伸びている筋肉など様々な筋肉がくっ付いています。

 

足底の筋膜に関しましては、

浅葉深葉があります。

 

浅葉足底の全表面(最表面)を覆ており

深葉は、背・底側骨間筋の足底側を覆っています。

一般的に、足底筋膜といった場合には

足底筋膜浅葉を指しております。

 

足底筋膜浅葉のうち

母趾外転筋を覆う部分と、小趾外転筋を覆う部分は比較的薄く

拇趾外転筋と短趾屈筋の間

小趾外転筋と短趾屈筋の間はそれぞれ

内側筋間中隔、外側筋間中隔となり、

内側足底動静脈・神経

外側足底動静脈・神経が走行しています。

(〇で囲ってある部分)

 

(足底腱膜の構造と機能)

内・外側筋間中隔の間にある足底筋膜は、強い縦走繊維束からなっており足底腱膜と言います。

足底腱膜は、踵骨隆起(踵の骨)の内側突起(内側)から第1~5趾の基節骨(足のゆびの骨)にくっ付きます。

 

足底腱膜の厚さは、踵の骨あたりで約2mm、中足骨頭近傍で約1mm

幅は、踵部分では約1cm、趾(ゆび)の方に向かっていくにつれて広がっていきます。

 

 

足底腱膜は

過重負荷に対して、足部アーチを保持する機能をもっており

立った状態では足にかかる荷重の1/2は踵にかかる為、

踵部分の足底腱膜は、前足部より厚い構造をしています。

 

足の趾の方まで広がった足底腱膜は中足骨のあたりで5束に分かれ

中足趾節関節の高さで2束に分かれ

底側靭帯と基節骨に停止します。

また、底側の真皮と結合し皮膚靭帯になります。

趾屈筋腱鞘と底側趾節間靭帯を連絡し、

深横中足靭帯・骨間筋膜とも結合しています。

 

足趾(足のゆび)を伸展(伸ばす)と、

足底腱膜の前方部分は遠位側(つま先方向)に滑走し、

足底腱膜の緊張が更新する事で

前足部の剛性が高まります。

(ウインドラス機構)

歩行の立脚終期で、前足部の剛性を高め

しっかりと地面を蹴り出す為には

足底腱膜の緊張が不可欠になります。

 

足底腱膜炎の疼痛部位は、

踵骨付着部(踵の所)

足底腱膜中央部内側(土踏まずあたり)

中足骨頭部(趾の付け根手前)

と様々な所に痛みが出ます。

足底腱膜は、ウォーキングやランニングで繰り返される

荷重負荷に対して、足部アーチを保持するために緊張します。

特に、前足部で蹴り出しをする際には

ウィンドラス機構が機能し、

足底腱膜には強い牽引力が作用します。

足底腱膜の踵骨付着部は、

組織学的には、線維軟骨性付着部です。

※軟骨には種類があります。

下の図のようにそれぞれ特徴があります。

硝子軟骨・・・約80%が水分です。 この水分が、クッションの役割や関節の動きを滑らかにする役割を果たしています。

弾性軟骨・・・弾性線維で構成されているので弾力を持っています。 

線維軟骨・・・軟骨のうちコラーゲン繊維が束になって厚く、密に構成された軟骨で関節の適合や、クッションのような役割や関節の可動性を調整するなどの機能があります。

 

 

線維軟骨性付着部は、

靭帯・腱からの牽引力が強く生じる部位に存在し、

付着部への牽引力の緩衝機能(クッション機能)を有します。

 

ウォーキングやランニングによって

踵骨付着部に繰り返し強い牽引力が加わって、

線維軟骨性付着部に損傷が生じる事で、

踵骨付着部に疼痛が生じると考えられます。

 

また、

上記とは別に

足底腱膜の緊張が低下した場合

(運動をあまりしていない人)でも

痛みが起こります。

 

この場合では、

立脚初期~中期にかけて痛みを訴えます。

(歩行時に踵で着いた時)

これは、

足底腱膜の緊張が低下したことにより

荷重応力が分散できず、踵骨付着部に荷重応力が集中する為、

痛みが生じると言われています。

 

 

 

筋・腱の骨への付着部は組織学的に、

線維性付着部と線維軟骨性付着部に分類できます。

骨端部(骨の先っぽ、関節の所)に付着する軟部組織は、

骨幹部(骨の真ん中あたり)に付着する軟部組織と比べて、

関節との距離が近くなります。

 

そのため、関節運動に伴い、

付着部と関節軸との位置が大きく変化し張力が生じますが、

線維軟骨を介することで、

この張力を緩衝することが出来ます。

 

スポーツなどにより

使いすぎてしまい、

この張力緩衝機能が破綻し、

 

非石灰化線維軟骨層に変性や亀裂が生じると、

足底腱膜炎の踵の痛みである

付着部障害が起こります。

(外側上顆炎(肘の外側の痛み)も同じように線維性軟骨性付着部の損傷の場合があります)

 

足底腱膜に加わる牽引力を減少させる為には、

足底腱膜の柔軟性を高める必要があります。

 

足底腱膜を直接的にマッサージをして緩める事も勿論大事です。

また、

アキレス腱が硬くなる事で、

アキレス腱の付着部である踵骨隆起が

上方に牽引されると、

足底腱膜はより引っ張られてしまいます。

ですので、

アキレス腱を柔らかくする事も大切になります。

また、

適度に足底腱膜も緊張している事も大切になります。

足底腱膜は短趾屈筋を覆う腱膜でもあります。

短趾屈筋にくっ付いている為、

短趾屈筋が緊張していると、足底腱膜も緊張して

腱膜が張った状態になってしまいます。

 

その為、

短趾屈筋の筋力強化訓練が有効になります。

一般的なものは、タオルギャザーですね。

足の趾で何か(ビー玉とか)を掴むのも良いですね。

 

足底腱膜の表層に存在する

踵骨下脂肪体

短趾屈筋より深層に存在する

長足底靭帯

踵に加わる荷重応力を減少させています。

(踵骨下脂肪体)

踵骨下脂肪体は、

膠原繊維が蜂の巣状になっており、

その蜂の巣の小部屋に脂肪が詰まっています。

 

その為、

荷重が加わっても脂肪が荷重の加わっていない

部分に移動すること無く、荷重の力を緩衝する事が出来ます。

この脂肪体は

加齢によって、柔軟性が低下します。。。

踵部に疼痛を訴える症例においては、

脂肪体の柔軟性が低下している事が知られています。

 

一方、

若年者の慢性的な足底腱膜炎の症例では

この脂肪体の厚みが薄くなってしまう事も知られています。

 

(長足底靭帯)

長足底靭帯は、

踵骨隆起から立方骨、第2.3.4中足骨底に付着する足底の靭帯であります。

足部アーチの保持機能をもっていて、

長足底靭帯の踵骨付着部も、足底腱膜の踵骨付着部と同様に強い荷重の力が加わる部位です。

研究者によると、

足底腱膜炎の患者さんでは、

長足底靭帯の踵骨付着部分にも組織の変性が見られたそうです。

 

~治療~

足底腱膜とアキレス腱を柔らかくする事は、

足底腱膜の緊張を低下させます。

 

また、

足底腱膜は、短趾屈筋に起始を提供する為

 

短趾屈筋の筋力強化訓練によって、

足底腱膜の緊張を亢進させ、踵骨付着部に加わる荷重応力を減少させる事ができます。

 

さらに、

踵骨下脂肪体や長足底靭帯に働きかける事で、荷重応力を分散できます。

 

 

また、

足底腱膜炎では、臀部や下肢の張りが伴っています。

マッサージ

しっかりと筋肉を緩めていく事が大切です。

多くの場合臀部や下肢の筋肉がコリコリと硬くなっています。

 

筋肉が硬くなることで、

股関節や膝関節のクッション性が低下して

踵に負担がきていたり、

 

スポーツ疲労により骨盤が後傾になる事で

負荷が踵にくるなど原因は様々です。

 

踵の痛みがある部分の周りにも

硬さと共に、組織の癒着がある事が多いので、

マッサージお灸超音波筋肉や軟部組織を緩めていきます。

お灸は、家でもできるセルフケアですので

お風呂上りなどにやってもらうと良いです。

踵の部分には、

鍼をするとかなり効果があります。

よく足底腱膜炎では、

踵にコリコリとなっている部分があります。

これは、踵骨下脂肪体の線維化と言われています。

 

それにより、

関節の動きが悪くなったり、

クッションとしての機能がなくなり骨が直接衝撃を受けたり

脂肪体自体が痛みを誘発する事に繋がります。

また、

脂肪体の線維化は、周囲の組織が炎症を起こす事で起こってきます。

 

上の説明でも書いたように

足の裏は様々な筋肉や靭帯やクッションである脂肪組織で構成されています。

 

硬くなった層を緩めていくのが大切ですので、

施術とともに、セルフケア大切になってきます。

 

セルフケアとして、

足裏のマッサージ下肢のストレッチ

お灸タオルギャザー

 

また、足底の筋肉の負荷を下げる意味でも

足底へのキネシオテープが良い方法です。

まずは、安静が第一ですが、

運動をした場合

しっかりとアイシングをしてもらいます。

 

そして、痛みの関連部位と共に

大切なのが

身体のバランスです。

 

多くの場合、

痛みを我慢してスポーツを続けた後に

来院されます。

 

なので、

痛い部分をかばいながらの状態が続いた事

身体のバランスが悪くなっています。

そこも同様に調整していく事

再発防止と共に、パフォーマンスの向上に繋がっていきます。

 

様々な年齢の方々が

それぞれの目標に向かって

スポーツをしている姿は

 

「いくつになってもスポーツが楽しめる!」

と私に勇気を与えてくれます。

 

目標達成をした喜び

仲間と楽しく真剣に戦える喜び

そして、

汗をかいた後の一杯

 

そんな楽しんでいる姿が

いつも

未来の希望と喜びを与えてくれます!(#^^#)

 

静岡 おしどり治療院 秋山 鍼灸マッサージ