鍼灸が痛いところに対して効果があるのは何となく知っているけど、

どんな機序で作用があるのだろうと感じる患者さんは多いと思います。

 

実は、鍼灸の効果について様々な事が分かってきています。

 

今回は、

鍼灸の効果について

科学的に説明させていただきます。

 

1.痛い所への治療(疼痛局所への治療)

痛い所に鍼をすると痛みが消えたり、減少したりとそんな経験をした人も多いと思います。

その治療機序についてご説明します。

 

(オピオイド受容体を介した鎮痛)

炎症があるところには痛みを抑制する物質であるオピオイドを含有した免疫細胞が数多く存在しています。鍼灸刺激によりそれらの免疫細胞にオピオイドを放出させ、末梢の痛覚受容器に存在するオピオイド受容体に作用させる事で鎮痛が起こります。

オピオイド受容体は通常は、末梢の痛覚受容器には存在しておらず、損傷時や炎症時などの病態時に出現します。

これが、炎症の周囲にお灸や鍼(散鍼(さんしん))を行う際のメカニズムです。

 

(アデノシンA1受容体を介した鎮痛)

鍼灸刺激で微小の組織損傷が起こると、細胞からアデノシン3リン酸(ATP)が漏出します。

ATPは分解されるとアデノシンになり、アデノシンが末梢の痛覚受容器に存在するアデノシンA1受容体に作用して鎮痛が起こります。

これが、疼痛局所に鍼をして手技(雀啄、回旋、捻鍼)を行う際の鎮痛メカニズムです。

 

2.脊髄レベルの鎮痛(分節性の鎮痛)

疼痛局所で生じた痛みは、脊髄に集約されます。

そのため、脊髄で痛みをブロックする事も可能です。

また、痛みが障害分節全体に広がっている場合は、痛みは背髄レベルとなっている為、

脊髄に対応した鎮痛メカニズムの賦活が必要不可欠です。

 

(ゲートコントロール説)

障害のある脊髄神経と同じ支配エリア(デルマトーム・ミオトーム・スケルトーム)に刺激を行うことで、障害のある脊髄神経の痛みを抑える機序です。

Aβ繊維を興奮させる事で鎮痛を行います。

疼痛局所やその対側に刺激をいれます。

鍼をしたり、皮膚や筋肉に刺激を与えて(撫でたり、揉んだり)あげる事でもこのメカニズムを賦活できます。

しかし、この鎮痛は即効性はありますが、持続性はありません。

 

(下行性疼痛抑制系の賦活に伴う脊髄後角の抑制)

鎮痛の作用部分の一部は脊髄の後角にあります。

中脳・橋を介する鎮痛系は脊髄でノルアドレナリンを放出させ、

中脳・延髄を介する鎮痛は同じく脊髄でセロトニンを放出させます。

セロトニンが減少すると局所的に筋肉がこわばるという状態を引き起こします。

また、ノルアドレナリンが減少すると、交感神経亢進症である冷えや血流低下などを局所的に引き起こします。

鍼刺激により2つの物質を区別して分泌させる方法はありませんが、ノルアドレナリンもセロトニンも抗重力筋との関係が深い事から、抗重力筋の刺激が有効である可能性があります。

 

 

3.脳レベルの鎮痛(全身性の鎮痛)

疼痛局所で生じた痛みは、脊髄、そして最終的には脳に集約されます。

その為、脳で痛みをブロックする事が可能です。

特に、全身に症状が出現している場合で、なおかつ感情や交感神経などが亢進で痛みが増強していたら脳レベルでの鎮痛が効果的になります。

 

 

(下降性疼痛抑制系)

身体のあらゆる部位を刺激する事で、脳の視床下部、中脳中心灰白質や延髄大縫線核から内因性オピオイド物質を放出させるメカニズムです。

このメカニズムを賦活させる為には、Aδ線維やC線維の興奮が必要である為、

鍼通電や響きを伴うような刺激を行います。

また、脳の感覚野は四肢が大きなエリアを占めていることから、

手や足の四肢末端に刺激を行います。

さらに、刺激する周波数により誘発される物質が異なり、

2Hzではβエンドルフィン、2~15Hzではエンケファリン、100Hzではダイノルフィンが誘発されます。

四肢に鍼や鍼通電を行い、血中にこれらの物質が放出されて全身に鎮痛効果を生じさせる為に、最低15分以上の刺激が必要とされています。

鎮痛効果には即効性はありませんが、持続性があるメカニズムです。

痛みの種類から考えると、

μ(ミュー)受容体に作用するβエンドルフィンは、全身に受容体が存在することから、あらゆる痛みに対して効果があります。

 

δ(デルタ)受容体のエンケファリンは、扁桃体など情動と関係する部位に受容体が多く存在することから、情動に伴う痛みに対して効果があります。

 

κ(カッパ)受容体のダイノルフィンは自律神経系に関与が深い部位に受容体が存在することから、気分の変化やストレス、天候などで悪化する交感神経依存性疼痛のような交感神経性の痛み、さらにかゆみなどに効果的があります。

 

一方、薬剤としてのオピオイドは消化管抑制や呼吸抑制、抗利尿作用などの副作用があることから、

便秘や呼吸器疾患などの患者さんには不向きであると報告されています。

しかし、鍼治療で分泌される量は少ないと予想されることから、それほど気にしなくても良いと言われています。

 

 

 

(広汎性侵害抑制調節)

これは、痛みで痛みを止める対抗刺激療法のメカニズムで、

痛い所をつねって痛みを和らげる方法と同じです。

この機序を賦活する為には、Aδ線維やC線維の興奮が必要になります。

下降性疼痛抑制と類似していますが、脳の作用部位が異なる事、効果には即効性はありますが持続性が無い為、下降性疼痛抑制とは別の機序と考えられています。

 

 

 

4.鎮痛機構以外の方法

 

(Ia、Ib抑制を介した筋緊張の緩和)

筋緊張が増加すると、こりや痛みを生じる事が知られています。

一般的に筋緊張により血流が低下すると発痛物質が局所に溜まる為、痛みを誘発します。

その為、筋肉の中でも筋紡錘や腱紡錘の多いモーターポイント(神経が筋肉に入る場所)や筋肉の起始部や停止部付近を刺激すると、筋紡錘を介して拮抗筋を抑制するIa抑制や腱紡錘を介したIb抑制により筋緊張が低下し、痛みが改善します。

これが、筋緊張の強い部位に鍼を行う際のメカニズムです。

 

 

 

(血流改善(局所、または全身))

疼痛局所には発痛物質が存在している事が多いため、それらを洗い流す事が痛みの改善につながります。局所にC 線維が興奮するような鍼灸刺激を行うことで、C 線維を介した軸索反射が生じ、フレアーと呼ばれる局所的な血流改善が起こります。

また、筋緊張の緩和によっても筋肉全体の血流が改善する事や、自律神経を介した治療でも全身の血流を改善する事も知られています。

これが、血流低下部位に鍼を行ったり、四肢に刺激を行う事で全身のバランスを取る全身調整のメカニズムです。

 

 

 

(自律神経の調整)

痛みが長期に及ぶと交感神経が亢進した状態が続き、痛みの悪循環を形成します。

その為、自律神経を調整することが、痛みの軽減につながります。

自律神経に影響の深い筋肉は抗重力筋と呼ばれる筋肉であり、交感神経が亢進しているときはこれらの筋肉は緊張しています。その為、抗重力筋を緩める事で交感神経が抑制され、痛みの軽減につながります。

全身の筋緊張を緩めるような鍼やお灸、リラックスを促す施術が自律神経の調整には効果的になります。

 

 

 

(体性自律神経反射を介した内臓調整)

痛みの慢性化に伴い自律神経のバランスが乱れると、様々な不定愁訴を生じ、それが痛みの悪循環を形成します。

その為、各臓器の機能を改善する事が、痛みの悪循環改善には重要になります。

各臓器にはそれぞれ支配している自律神経が存在している為、その支配エリアに刺激を加える事で、体性内臓反射を引き起こし、症状が改善します。

これが、背中に各臓器の名前のツボがありますが、それらを刺激する事で内臓機能を調整するメカニズムになります。

 

 

 

(角質細胞を介した免疫・内分泌調整)

皮膚にある角質細胞(ケラチノサイト)が刺激されると、NO(一酸化窒素)が放出され、脳の視床下部を刺激してβエンドルフィンを放出させるとともに、脾臓を刺激してNK(ナチュラルキラー細胞)を活性化する事が知られています。

その為、皮膚への触刺激や擦過刺激は、鎮痛を起こすとともに、免疫細胞を活性化させ、免疫力を向上させます。

子どもにやる小児鍼や最近はやる方が少ないと思いますが乾布摩擦が代表的ですね。

 

 

 

(神経伝達物質を介した作用)

痛みが慢性化すると気分が落ち込み、不安や恐怖心が芽生え、それらが鬱などを引き起こす事で強固な痛みの悪循環を形成します。そこで、全身の鍼刺激により、セロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンなどの神経伝達物質を増加させます。

セロトニンは、鬱などの気分や鎮痛と、ノルアドレナリンは情動と、ドーパミンは運動と情動と関係がありますので、鍼刺激によりこれらの伝達物質を増やし、痛みに関連した様々な症状を改善していきます。

 

 

今現在も世界各国で鍼灸に関してましては様々な科学的な研究がされています。

勿論、未だ解明されていない事が多いからこそ、神秘的な面白さと期待が多い東洋医学ですが、

今後の医療として西洋医学と東洋医学がそれぞれ良い部分を提供していく事が大切だと思います。

今回このように科学的な目線で鍼灸の効果について知って頂き、健康の為に上手に鍼灸治療を受けて頂けたら嬉しく思います。

 

静岡 おしどり治療院 秋山 鍼灸マッサージ

毎日稼働中のエアコン

 

私が学生だった頃は

 

冷房にあたると体に良くないからと言われて

暑い中、扇風機や窓を開けて過ごしていましたが

 

そんな事は言ってられません。

もう昼間も夜も朝も一日中稼働してもらっています。

 

お風呂から上がった後も

寝る前にしっかりと体を冷やさないと寝られない今年の夏でした。

 

しかし、

やはり昔から言われているように

冷房は何だか芯から冷える。

 

そんな感じですよね。

 

夏前は感じませんでしたが

先日足を触ったら

”冷たい”

 

これが、夏には実感しにくい

冷え性ですね。

 

それから、寝る前にはこんな

感じでお灸をするようにしました。

また、

足が温まると眠りも良く

お腹も温まります。

 

子供さんの治療でも

鍼はやっぱり

注射💉のイメージがあり

「鍼していい?」って聞くだけで

体が緊張してしまう子が多いので、

まずは最初にお灸を使います。

子供は、反応が早いので

ちょっとした熱刺激を与えてあげると

筋肉がふわっと緩んでしまう場合が多いです。

 

勿論

大人でもそのイメージはありますので

鍼が苦手という方はいらっしゃいます。(^^ゞ

 

 

冷えといっても様々で

いわゆる

気虚(ききょ)といって

体のエネルギーが低下していて熱が作り出せずに

体の芯から冷えている方や

 

汗をたくさんかいて

その汗が冷房によって冷えてしまっている方

 

患者さん一人一人の

体質や生活習慣、疲労度などによって様々です。

先日

子供が小学校で軽いむち打ちになり

首の痛い部分を聞き

筋肉の硬い部位へ

透熱灸(とうねつきゅう)というお灸をしました。

これは、熱が”チクッと”入る感じで

昔からある伝統的な灸治療になります。

 

ご年配の方々の

お灸のイメージはこのイメージが強く

お灸=熱い

という方々が多いので

台座灸をすると

お灸ってこんなに気持ち良いのですね

と仰ってくれます。

ちなみに、

子供は透熱灸での

熱が”チクッと”入る度に

眉間にしわを寄せていました。(;^ω^)

 

静岡 おしどり治療院 秋山 鍼灸マッサージ

 

昨年の9月に鍼灸マッサージの指導者講習会に参加してきました。

 

主に、この指導者講習会とは

鍼灸マッサージの学生さんを受け入れて

 

実際の現場を

学生の内から見てもらい

 

鍼灸マッサージとしての

視野を広げてもらうという事が目的になります。

 

私たちのような

小さな治療院や

大きな規模で事業をしている先生

美容を主にやっている先生

また、家に行き施術をしている先生など

様々な先生方が集まり

各テーマに対して

様々な方面から意見を出し

学生さんに何を学び取ってもらいたいかを

朝から夕方まで2日間

各グループで意見を出し合い発表をしていきました。

ここ数年は、

ご存じの通り

コロナ禍の影響で

直接顔を合わせて意見を出して

話し合う環境が無かったので、

とても楽しい2日間を過ごさせて頂きました。

 

そして、

今年の春休みに

母校である

東海医療の学生さんが

治療院見学にいらしてくれました。

主に

準備と施術の見学というのが主でしたが、

学生さんの鍼灸マッサージとしての将来の夢なども聞けて

私達もとても刺激を頂けました。

このような

機会を頂けてとてもありがたく思います。

 

また、

見学に協力をして頂いた

患者様も本当にありがとうございます。

 

真剣に施術を見学している

学生さんの姿勢に私たち自身も緊張しましたが

快く見学を承諾して頂き

現場というものが見えたのは

学生さんにとってとても貴重な経験になったと思います。(*^_^*)

 

静岡 おしどり治療院 秋山 鍼灸マッサージ

 

 

 

先日 

富士の治療院から診させて頂いていた

患者さんが高校を卒業しました。

初めて診させて頂いたのは

小学校の低学年

 

筋肉もプニプニしていて

子供の弾力があり水分もあって

もっちりとしている筋肉でした。

 

皆さんそうですが

小学生年代は

触られるだけで

くすぐったがり

 

一般的に

筋肉をマッサージをして

ほぐすという事が

難しい年代です。

 

しかし、

関節や筋肉を揺らしながらほぐしたり、

 

お灸をしたりと

 

ちょっと

身体に刺激を入れてあげると

 

次の日には

身体が緩んでしまいます。

 

初めて来院したその日から

彼はまさに

野球少年でした。

 

久しぶりに

来院してくれた

その子は

髪の毛を伸ばし、

 

いつも一緒に来てくれる

お父さんの若い頃をイメージさせる

少年から大人になった

カッコいい姿でした。

 

小学生、中学生、高校生と

筋肉の質が年齢を重ねる度に

変化をしていき

 

その変化する身体を治療家として

触らせて頂いた事は

とてもありがたい事でした。

 

大学でも

野球を続けるという事を

聞いていましたので

 

肌はあの頃と同じ

こげ茶色でした (#^^#)

 

是非

次の目標に向かって

4年間頑張って欲しいです!

 

 

 

男の子は

中学生になると

男性ホルモンの影響で

筋肉が硬く強くなっていきます。

 

がしかし

 

そこで、

練習量が多かったり

オーバーワークにより

 

筋肉が疲労し硬くなり

関節まわりを痛めてしまう子が多い時期でもあります。

 

ストレッチがセルフケアとしては大切な方法になりますが

 

中学生や高校生の練習量は

すさまじい量なので

なかなかそれだけで疲労が取り切れる事も少なく

 

小さな怪我をして

それを庇って他の部分に負担がきたり

 

痛い事を我慢して

大きな怪我になったりもあります。

 

ですから、

怪我の予防と同時に

パフォーマンスを向上させる意味としても

ジュニアアスリートとしてのケアは大切になってきます。

 

また、

上のカテゴリーを目指す場合

 

必ずしも

この試合に

”怪我を押して試合に出場する”

という事を ”し・な・い” という事が出来る事も

大切になってきます。

 

昔の高校サッカーでは

チームのエースがテープをぐるぐる巻きにして

試合に出場していましたが

 

現在では

エースでも仲間を信じてスタンドやベンチで

応援する姿に変ってきました。

 

また、

先日 管理栄養士の方と

お話する機会がありまして

 

私が気になっていたのは、

新体操やダンスなど

体重管理が厳しいスポーツに対する食事でした。

 

思春期は

性ホルモンが活発につくられる時期ですので

私自身、しっかりと食べないと

大人になった時に

困る事が多いのではないかという事です。

 

食事は

東洋医学でも

後天の精(こうてんのせい)といわれ

体をつくる栄養素になります。

 

私たちは、

食べ物から

自分自身の体を作っていきますので

 

食べる事を

疎かにしては

良い体は作られません。

 

管理栄養士の先生は

きっぱりと

「実際は食べる量が少なすぎる」

という事でした。

 

日本の食事は

世界的に見ても

とてもヘルシーです。

 

ですから、

いわゆる和食を食べていれば

体にとても良いのです。

 

海外では

ファッションのように

セレブの間で

オーガニックフードが人気があり

 

あのように

なんとも言えない

特別なプロポーションなので

 

これを食べると。。。

もしかして…と

ちょっと

勘違いをしてしまいますが

 

日本人には

日本人の胃に合った

食事があります。

 

そして、忘れてはいけないのは

摂る事と同じように

出す(排泄)ことも大切な事です。

 

 

新しい年度が

これから始まっていきます。

 

若者が頑張っている姿

目標を成し遂げて喜んでいる姿

悔しがっている姿

 

すべての姿が

心打たれる光景ですが

 

今しかない

今しか出来ない事に

全力で打ち込んでください!

 

応援しています!(^^)/

 

静岡 おしどり治療院 秋山 鍼灸マッサージ

 

 

 

めまい・便秘・下痢などの

自律神経症状には

 

顔面部表情筋や脊柱起立筋などの

抗重力筋への刺激が有効です!

抗重力筋には

セロトニン神経系自律神経系多く分布しています。

 

この緊張を緩和する事がとっても大切です!

 

特に顔面部前頭葉に与える影響が強い

 

スマホの見過ぎ(情報を入れすぎる)による

前頭葉疲労に関して効果があると思われます。

 

 

女性に人気な美容鍼は

顔のシワや浮腫み改善だけでは無く

しっかりと脳への刺激や

自律神経への刺激を与えて

頭と身体をリフレッシュしてくれます。

 

美容鍼後は

皆さんスッキリした~!

 

って仰います。

 

顔もスッキリしますし、

頭もスッキリとしますからね。

 

納得です ! (*^_^*)

 

最近は、

女性だけでなくて男性にも人気な美容鍼。

社会生活の様々な状況で

顔の筋肉を使う事は

女性でも男性でも多いですよね。

 

 

静岡 おしどり治療院 秋山 鍼灸マッサージ

 

 

 

いくつになってもボールを追いかける

サッカー少年の気持ちで(^^♪

 

まだまだサッカーを楽しんでいる

シニア世代(40歳~)

私が子供だった頃は

お父さんは

座って見ているのが普通の光景でしたが、

 

今では、40代でまだまだプロで活躍している選手もいますし、

少年時代からサッカーをやっていたお父さんは

子供たちと一緒にサッカーをしています。

 

そう

真剣な顔でサッカーをしています。

 

私も気づいたら一緒にサッカーをしているのは

20歳ほど年が離れた若者。

でも、サッカーをやっている時は歳なんて関係なく相手に負けたくないのです。

 

そんな気持ちで、

気持ちだけは。。。頑張っているのです。(>_<)

 

しかし、身体はついて行かないのです。

 

練習をしなければ、身体は動かなくなりますし、

しすぎると、故障もしやすくなるのです。

 

特に、

筋肉系のトラブルは年々なりやすくなります。

 

今回は、ランナーやサッカーをしている人に多い

 

足底腱膜炎

足の裏は体を支える部位ですので疲労が出やすい所であります。

 

しかし、

しっかりとその体重を支える為のアーチがあります。

足の裏の筋肉は足の趾(ゆび)から脚の方まで伸びている筋肉など様々な筋肉がくっ付いています。

 

足底の筋膜に関しましては、

浅葉深葉があります。

 

浅葉足底の全表面(最表面)を覆ており

深葉は、背・底側骨間筋の足底側を覆っています。

一般的に、足底筋膜といった場合には

足底筋膜浅葉を指しております。

 

足底筋膜浅葉のうち

母趾外転筋を覆う部分と、小趾外転筋を覆う部分は比較的薄く

拇趾外転筋と短趾屈筋の間

小趾外転筋と短趾屈筋の間はそれぞれ

内側筋間中隔、外側筋間中隔となり、

内側足底動静脈・神経

外側足底動静脈・神経が走行しています。

(〇で囲ってある部分)

 

(足底腱膜の構造と機能)

内・外側筋間中隔の間にある足底筋膜は、強い縦走繊維束からなっており足底腱膜と言います。

足底腱膜は、踵骨隆起(踵の骨)の内側突起(内側)から第1~5趾の基節骨(足のゆびの骨)にくっ付きます。

 

足底腱膜の厚さは、踵の骨あたりで約2mm、中足骨頭近傍で約1mm

幅は、踵部分では約1cm、趾(ゆび)の方に向かっていくにつれて広がっていきます。

 

 

足底腱膜は

過重負荷に対して、足部アーチを保持する機能をもっており

立った状態では足にかかる荷重の1/2は踵にかかる為、

踵部分の足底腱膜は、前足部より厚い構造をしています。

 

足の趾の方まで広がった足底腱膜は中足骨のあたりで5束に分かれ

中足趾節関節の高さで2束に分かれ

底側靭帯と基節骨に停止します。

また、底側の真皮と結合し皮膚靭帯になります。

趾屈筋腱鞘と底側趾節間靭帯を連絡し、

深横中足靭帯・骨間筋膜とも結合しています。

 

足趾(足のゆび)を伸展(伸ばす)と、

足底腱膜の前方部分は遠位側(つま先方向)に滑走し、

足底腱膜の緊張が更新する事で

前足部の剛性が高まります。

(ウインドラス機構)

歩行の立脚終期で、前足部の剛性を高め

しっかりと地面を蹴り出す為には

足底腱膜の緊張が不可欠になります。

 

足底腱膜炎の疼痛部位は、

踵骨付着部(踵の所)

足底腱膜中央部内側(土踏まずあたり)

中足骨頭部(趾の付け根手前)

と様々な所に痛みが出ます。

足底腱膜は、ウォーキングやランニングで繰り返される

荷重負荷に対して、足部アーチを保持するために緊張します。

特に、前足部で蹴り出しをする際には

ウィンドラス機構が機能し、

足底腱膜には強い牽引力が作用します。

足底腱膜の踵骨付着部は、

組織学的には、線維軟骨性付着部です。

※軟骨には種類があります。

下の図のようにそれぞれ特徴があります。

硝子軟骨・・・約80%が水分です。 この水分が、クッションの役割や関節の動きを滑らかにする役割を果たしています。

弾性軟骨・・・弾性線維で構成されているので弾力を持っています。 

線維軟骨・・・軟骨のうちコラーゲン繊維が束になって厚く、密に構成された軟骨で関節の適合や、クッションのような役割や関節の可動性を調整するなどの機能があります。

 

 

線維軟骨性付着部は、

靭帯・腱からの牽引力が強く生じる部位に存在し、

付着部への牽引力の緩衝機能(クッション機能)を有します。

 

ウォーキングやランニングによって

踵骨付着部に繰り返し強い牽引力が加わって、

線維軟骨性付着部に損傷が生じる事で、

踵骨付着部に疼痛が生じると考えられます。

 

また、

上記とは別に

足底腱膜の緊張が低下した場合

(運動をあまりしていない人)でも

痛みが起こります。

 

この場合では、

立脚初期~中期にかけて痛みを訴えます。

(歩行時に踵で着いた時)

これは、

足底腱膜の緊張が低下したことにより

荷重応力が分散できず、踵骨付着部に荷重応力が集中する為、

痛みが生じると言われています。

 

 

 

筋・腱の骨への付着部は組織学的に、

線維性付着部と線維軟骨性付着部に分類できます。

骨端部(骨の先っぽ、関節の所)に付着する軟部組織は、

骨幹部(骨の真ん中あたり)に付着する軟部組織と比べて、

関節との距離が近くなります。

 

そのため、関節運動に伴い、

付着部と関節軸との位置が大きく変化し張力が生じますが、

線維軟骨を介することで、

この張力を緩衝することが出来ます。

 

スポーツなどにより

使いすぎてしまい、

この張力緩衝機能が破綻し、

 

非石灰化線維軟骨層に変性や亀裂が生じると、

足底腱膜炎の踵の痛みである

付着部障害が起こります。

(外側上顆炎(肘の外側の痛み)も同じように線維性軟骨性付着部の損傷の場合があります)

 

足底腱膜に加わる牽引力を減少させる為には、

足底腱膜の柔軟性を高める必要があります。

 

足底腱膜を直接的にマッサージをして緩める事も勿論大事です。

また、

アキレス腱が硬くなる事で、

アキレス腱の付着部である踵骨隆起が

上方に牽引されると、

足底腱膜はより引っ張られてしまいます。

ですので、

アキレス腱を柔らかくする事も大切になります。

また、

適度に足底腱膜も緊張している事も大切になります。

足底腱膜は短趾屈筋を覆う腱膜でもあります。

短趾屈筋にくっ付いている為、

短趾屈筋が緊張していると、足底腱膜も緊張して

腱膜が張った状態になってしまいます。

 

その為、

短趾屈筋の筋力強化訓練が有効になります。

一般的なものは、タオルギャザーですね。

足の趾で何か(ビー玉とか)を掴むのも良いですね。

 

足底腱膜の表層に存在する

踵骨下脂肪体

短趾屈筋より深層に存在する

長足底靭帯

踵に加わる荷重応力を減少させています。

(踵骨下脂肪体)

踵骨下脂肪体は、

膠原繊維が蜂の巣状になっており、

その蜂の巣の小部屋に脂肪が詰まっています。

 

その為、

荷重が加わっても脂肪が荷重の加わっていない

部分に移動すること無く、荷重の力を緩衝する事が出来ます。

この脂肪体は

加齢によって、柔軟性が低下します。。。

踵部に疼痛を訴える症例においては、

脂肪体の柔軟性が低下している事が知られています。

 

一方、

若年者の慢性的な足底腱膜炎の症例では

この脂肪体の厚みが薄くなってしまう事も知られています。

 

(長足底靭帯)

長足底靭帯は、

踵骨隆起から立方骨、第2.3.4中足骨底に付着する足底の靭帯であります。

足部アーチの保持機能をもっていて、

長足底靭帯の踵骨付着部も、足底腱膜の踵骨付着部と同様に強い荷重の力が加わる部位です。

研究者によると、

足底腱膜炎の患者さんでは、

長足底靭帯の踵骨付着部分にも組織の変性が見られたそうです。

 

~治療~

足底腱膜とアキレス腱を柔らかくする事は、

足底腱膜の緊張を低下させます。

 

また、

足底腱膜は、短趾屈筋に起始を提供する為

 

短趾屈筋の筋力強化訓練によって、

足底腱膜の緊張を亢進させ、踵骨付着部に加わる荷重応力を減少させる事ができます。

 

さらに、

踵骨下脂肪体や長足底靭帯に働きかける事で、荷重応力を分散できます。

 

 

また、

足底腱膜炎では、臀部や下肢の張りが伴っています。

マッサージ

しっかりと筋肉を緩めていく事が大切です。

多くの場合臀部や下肢の筋肉がコリコリと硬くなっています。

 

筋肉が硬くなることで、

股関節や膝関節のクッション性が低下して

踵に負担がきていたり、

 

スポーツ疲労により骨盤が後傾になる事で

負荷が踵にくるなど原因は様々です。

 

踵の痛みがある部分の周りにも

硬さと共に、組織の癒着がある事が多いので、

マッサージお灸超音波筋肉や軟部組織を緩めていきます。

お灸は、家でもできるセルフケアですので

お風呂上りなどにやってもらうと良いです。

踵の部分には、

鍼をするとかなり効果があります。

よく足底腱膜炎では、

踵にコリコリとなっている部分があります。

これは、踵骨下脂肪体の線維化と言われています。

 

それにより、

関節の動きが悪くなったり、

クッションとしての機能がなくなり骨が直接衝撃を受けたり

脂肪体自体が痛みを誘発する事に繋がります。

また、

脂肪体の線維化は、周囲の組織が炎症を起こす事で起こってきます。

 

上の説明でも書いたように

足の裏は様々な筋肉や靭帯やクッションである脂肪組織で構成されています。

 

硬くなった層を緩めていくのが大切ですので、

施術とともに、セルフケア大切になってきます。

 

セルフケアとして、

足裏のマッサージ下肢のストレッチ

お灸タオルギャザー

 

また、足底の筋肉の負荷を下げる意味でも

足底へのキネシオテープが良い方法です。

まずは、安静が第一ですが、

運動をした場合

しっかりとアイシングをしてもらいます。

 

そして、痛みの関連部位と共に

大切なのが

身体のバランスです。

 

多くの場合、

痛みを我慢してスポーツを続けた後に

来院されます。

 

なので、

痛い部分をかばいながらの状態が続いた事

身体のバランスが悪くなっています。

そこも同様に調整していく事

再発防止と共に、パフォーマンスの向上に繋がっていきます。

 

様々な年齢の方々が

それぞれの目標に向かって

スポーツをしている姿は

 

「いくつになってもスポーツが楽しめる!」

と私に勇気を与えてくれます。

 

目標達成をした喜び

仲間と楽しく真剣に戦える喜び

そして、

汗をかいた後の一杯

 

そんな楽しんでいる姿が

いつも

未来の希望と喜びを与えてくれます!(#^^#)

 

静岡 おしどり治療院 秋山 鍼灸マッサージ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コロナウイルスが流行してから

免疫力というのがとても大事なことが

様々な所で言われています。

 

腸内細菌を良くしたり、

マインドフルネスで

脳内のストレスをフリーにしたりと

etc...

 

様々な方法で

免疫力を高める事が出来るのは

とても良いことですね。

 

だって、1つだけだったら

それが出来なかったり、

どうしても性に合わない場合

他の方法が無くて困ってしまいますが、

 

今では様々な方法で

免疫力を上げる方法がありますので

自分に合った方法を見つけて

それを続ける事が一番大事ですからね。

 

鍼灸ではやっぱりお灸ですね。

本当に昔から

自然免疫力を高めるセルフケアとして

日常の中に取り入れられていて、

 

今もなお

それが続いているのは

効果があるからだと思います。

 

最近では、

基礎研究も盛んに行われており、

 

お灸(透熱灸)をしたラットと

お灸をしないラット(対照群)

それぞれに

非常に毒性の高い病原体(ヘルペスウイルス)を与えて

致死率をみたところ、

致死率はお灸をした群の方が低く、

お灸をしてないラット(対照群)に比べて

有意差がみられました。

 

その機序として、

お灸をすると

ナチュラルキラー細胞(NK細胞)

の活性が非常に高くなり

 

ウイルスを貪食して、

しっかりと身体を

守ってくれる事が明らかになりました。

 

足三里(あしさんり)への灸は

非常に効果的です。

 

他の研究では、

足三里に鍼をして電気パルスをかけた研究では

それもまた、抗炎症作用が起こり

炎症を抑えてくれる結果が出ていました。

 

また、

このツボは文学的にも有名なツボですね。

実は、

この研究結果では、

透熱灸という艾(もぐさ)を捻って

線香で火をつけて行うお灸になります。

これは、

艾(もぐさ)を捻って、米粒の半分ぐらいの大きさにして

それに火をつけます。

 

鍼灸学生がぶち当たる

いくつかの壁の一つです。。。(>_<)

一般の人がやると絶対にお灸嫌いになりますし、

まず、

これが出来るのはお灸の資格をもった人でしか出来ません。

 

そこで、

やっぱり続けるのに楽なのは

台座灸(だいざきゅう)

薬局などでは、

せんねん灸が一般的ですね。

治療院では、

熱の伝わり方がソフトな感じがある

長生灸(ちょうせいきゅう)を使用しています。

とにかく

継続が大事になっていきますから、

お灸の独特な香りと心地よい温かさを体感してほしいと思います。

 

温かい刺激は

心も温かくするというのは

身体心理の分野でも明らかにされています。

これは、

温かいコーヒーか冷たいコーヒーを持たせて

ある架空の曖昧にした人物像に対して評価させると、

温かいコーヒーを持った人は、

冷たいコーヒーを持った人よりも

好意的な評価になりました。

 

温泉にいくと

心も和んで、気持ちよさそうに

お話をしてくるおじちゃん

よくいますしね!(^^)/

 

温泉に来てるおじちゃんて

多くが

常連さんみたいな空気を漂わせているので

たぶん日常の中に温泉(お湯)があるのですね!

昔から日本人は温泉大好き。

No ONSEN 

No LIFE

 

という感じですかね。

 

温泉の後って

なんだか気持ちが良いですよね。

 

なので、

最近はごろごろ出来るように漫画や雑誌が置いてあったり

 

牛乳やコーヒー牛乳があったり

 

おいしく冷えた 生ビールがあったりと

 

お風呂上りは

心も身体もリラックスしますよね。

 

私達

鍼灸・マッサージを受けた後も

「なんだかお風呂上りの様な感じです」

と仰ってくれる患者さんがいらっしゃいます。

 

この言葉は、

うれしいですね!

 

鍼灸でも

マッサージでも

基本的には体も心もリラックスしてもらうのが

一番効果があります。

でも、これは

患者さん自身が

リラックスした中で施術を受けれないと

心も身体も中々リラックス出来ません。

 

なので、

施術者側は

その状態になるべく持っていけるように

温度の管理や声掛け、施術方法などなど。。を考えながら行います。

 

こんなに

頑張っています!

なんて言うわけではなくて、、、(>_<)

施術者自身が患者様の

緊張のファクターを取り除く事で

より良い施術が出来るからです。

 

最近では、

ベットに伏せるだけで

「気持ち~」

なんて言ってくれる患者さんもいらっしゃるので

 

おしどり治療院に来る

ベットに伏せる

リラックス

 

そんな

身体の反応になってくれている事が嬉しいです。(*^_^*)

 

身体だけは

今の医学でも新しい物に交換できないので。。。

 

人生100年時代と言われていますから

いつまでも元気でいたいですしね。

 

独立行政法人東京都健康長寿医療センター研究所が

100歳を超える長寿の老人を対象にした調査があります。

 

ふつうの老人と比較して、

100歳老人は圧倒的に主観的健康感が高く、

明るく無邪気で、人に対して優しいという特徴があったそうです。

 

主観的健康感とは、

疾患の有無に関わらず,自分は健康で あると思うか,そう思わないかを主観的に捉えた指標

です。

つまり、元気だ!と自分自身で感じる事です。

 

また、

鍼灸マッサージ治療が主観的健康感にどう影響を及ぼすかを調査したところ、

鍼灸マッサージを受けると主観的健康感が高まっていく事が分かりました。(*^_^*)

 

前向きに生きるという事

身体の軽さ

心地よさ

なんとなく充実感を感じる事

元気であることの実感

 

こうした

主観的健康感を構成する要素を

高める力が鍼灸マッサージ治療にはあります。

 

とくに、

セルフケアでもできる温灸の温かい刺激は

皮膚を温める事で心までも温かくなるという

体にとても良い効果をもたらしてくれます。

 

心地よい日々を求めた先には

長寿が待っていますよ(*^_^*)

 

静岡 おしどり治療院 秋山 鍼灸マッサージ

 

 

 

 

株式会社ツムラが

40代~60代の女性100人を

対象に行った調査では、

 

更年期症状を自覚する女性の54%が

日常生活・社会生活に支障をきたしていると

回答しました。

 

疲れやすさ(51%)

肩こり(47%)

気分の落ち込み(44%)

発汗(42%)

 

このうち約3人に1人の女性は

「症状を我慢している」と答えていることが

明らかになりました。

 

また、

厚生労働省が行った調査では、

更年期症状より重い「更年期障害」

の可能性があると答えた50代の女性は

38%もいる一方で、

 

そのうち医療機関で診断を受けていたのは

わずか9%にとどまっている事も判明しています。

 

女性ホルモンの減少は誰にでも起こるのに、

更年期に症状を強く訴える人もいれば、

ほとんど感じない人もいます。

 

その差となるのが、

自律神経の働きと言われています。

 

実際、

症状が重い人の自律神経を測定すると、

副交感神経の働きが低いまま上がらない

ケースが多くい事もデータとして出ています。

 

自律神経の乱れにより

血管の収縮が起こり血流が悪化していたり、

臓器の働きが弱まって体温調節が難しくなることから

ホットフラッシュを招いたり、

疲れやすい体になっている事も

自律神経の働きの低下が様々な悪循環を招いています。

 

そして、

生活が便利になったからこそ

酷使している部位が

頭になります。

 

スマホを開けば

ありとあらゆる情報が入ってきます。

ついつい見てしまう好奇心

 

これは、脳内のドーパミンの影響ですが

そんな好奇心であらゆる情報を入れる事で

脳内の情報処理が追い付かず。。。

 

脳疲労になり、

頭の張りとして症状に出てきます。

頭が浮腫んでいたり、パツパツと張っていたり、

へばり付いている感じだったりと

様々な頭の張りを起こします。

 

頭には、副交感神経を高めてくれる

代表的なツボ(経穴)として

百会(ひゃくえ)

天柱(てんちゅう)

風池(ふうち)

完骨(かんこつ)などがあります。

お風呂の中で気持ちよく押してあげたり、

頭皮ブラシで張っている頭の部分をゴシゴシやっても良いですね。

 

おしどり♀も頭や首の張りが出やすいので

ちょっと空いた時間にこんな感じで鍼をしてます。

 

頭の張りを改善するのも

更年期症状緩和の一つの改善策です。(*^_^*)

参考にしてみてください。

 

静岡 おしどり治療院 秋山 鍼灸マッサージ

 

腰痛は私達二足歩行にとって宿命なのか。。。

 

季節の変わり目は、

特にぎっくり腰になる方々が本当に多いです。

背骨は、

頸椎7個

胸椎12個

腰椎5個

仙骨1個

尾骨1個

がそれぞれ咬み合いながら、

1本の背骨を作っています。

それぞれ骨の形状が違っていますが、

それぞれが上手に上下と咬み合わさっています。

その関節は椎間関節と言われ、

滑膜性関節になっておりおります。

 

※滑膜関節 は、2つの結合した骨の間に関節包があるのが特徴です。 

滑膜関節の骨表面は、単に関節軟骨の被覆によって保護されているだけです。

損傷を防ぐために動作を制限している周囲の靱帯によって支えられ強化されています。

 

ぎっくり腰は、多くはこの椎間関節の捻挫になります。

初めてのぎっくり腰や2回目では、

滑膜や関節軟骨が新鮮で盛んな炎症をおこし

多くの場合

起き上がれなく、

横になっている事しか出来ない状態になります。

3~4回以上ぎっくり腰を経験していると、滑膜の新鮮さがなくなり

大きな炎症を生じなくなります。

その為、鍼灸治療の効果が出やすいのです。

ぎっくり腰で辛い動作としては、

寝返り動作になります。

 

寝返り動作は、

椎間関節の上下が咬み合わさり、

関節周りの筋肉や靭帯が緊張する事で行えますが、、、

ぎっくり腰をした関節は、

椎間関節の関節面が炎症を起こし、

周りの関節包や靭帯、筋肉が緊張せず、

痛みの為 関節の突起が咬み合わない為

寝返りが出来ない状態になります。

 

つまり、腰を捻る動作が辛くなりますので、

寝た状態からの起き上がりや、車の座席から降りる動作などが特に辛い動作になります。

また、多くの患者さんで関節に振動が生じると痛みが増強します。

 

ぎっくり腰をする瞬間の多くは、

ちょっとした動作です。

 

顔を洗う瞬間や、床の物を拾う時など

 

実は、

身体は呼吸と呼吸の間に力が抜けます。

 

なので、”ふっと”力が抜けた時にぎっくり腰の症状が起こりやすいのです。

 

前段階としては、

腰の重さがある時や、疲れが溜まっている時には特になりやすいです。

疲れが溜まると、お腹に力が入らなくなるので骨盤が後傾状態になります。

そうすると、常時腰へ負担をかけている姿勢に無意識になってしまいます。

 

また、季節の変わり目は特にぎっくり腰になられる方が多いので、

疲れを感じたらしっかりとケアをしていきましょうね。

 

写真は、確定申告作業のおしどり♀になります。

机の書類と、姿勢が疲れを物語っています。。。

 

申告後は、淀んだ体を施術させて頂きました。

頭はとにかくゴリゴリに硬くなっていたので、

鍼で緩ませました。(*^_^*)

 

静岡 おしどり治療院 秋山 鍼灸マッサージ

慢性疲労性症候群とは、

明らかな原因がみつからないにも関わらず、

健康に生活していた人が感染症などに罹患した事などにより、長期にわたって激しい疲労とともに微熱頭痛筋肉痛関節痛脱力感思考力の低下抑うつ睡眠障害などがみられ、日常生活や、社会生活に支障をきたし、長期にわたり外出する事も困難で、ほとんど自宅内で生活せざるを得ない患者さんも多く、新型コロナウイルスの発症後の後遺症としても聞くようになった疾患でもあります。

 

現在では主に、脳・神経系に異常が起きて症状が起こるという事が明らかになってきています。

 

慢性疲労性症候群の患者さんは、

全体的な脳機能活動が低下しているとともに、

前帯状回、眼窩前頭野、背外側前頭野などの 前頭野のほか、

 

側頭葉、後頭葉、基底核、脳幹部において

脳・神経細胞の活動性が優位に低下している事が言われています。

 

また、

原因不明の激しい疲労倦怠感とともに、

立ちくらみ、発汗異常、便秘、下痢、動悸、体の冷えなどの自律神経失調症状がしばしば認められます。

前帯状回は自律神経系の機能に深くかかわっています。

眼窩前頭野は情動系の情報処理に、

背外側前頭野は意欲や記憶の呼び出しの際に重要な働きをしており、

慢性疲労性症候群の患者さんでみられるイライラ、不安、意欲低下、短期記憶の低下などの症状には

この部位の脳機能異常が関連していると思われています。

特殊なPET検査での脳内の炎症マーカー検査では、

視床中脳扁桃体での炎症が強い場合は認知機能の障害が強く、

帯状回視床の炎症が強い場合は、頭痛や筋肉痛との痛みの相関があり、

海馬での炎症は、抑うつの症状が強い

という結果が出ていました。

 

鍼灸治療の特徴として、

自律神経の改善と脳血流量の改善に対しては良いデータがありますので、

その部分の改善を一つ目標として、患者さんの施術にあたらせて頂きました。

 

今回の患者さんは、2年前に37.5℃ぐらいの微熱が続き、胸の痛みや息切れが出たそうです。

その後も、微熱が続いている状態ではありましたが、半年程がんばっていましたが、急に何も力が入らなくなってしまい、

病院での診断で慢性疲労性症候群と診断されました。

 

また、

お医者さんからは、体がだるくならない事が大事なので、動かないで安静と言われたそうです。

 

様々な治療をそれまでにしていらして、

漢方治療タチオン注射B-spot治療上咽頭擦過療法を行っていました。

 

2年が経ち、少し外を歩けるまで回復したという事で来院でき、施術にあたらせて頂きました。

 

来院時のPS値8でした。

患者さんの特徴としましては、

疲労度が大きく動くのがかなり辛いという事でしたので、

最初、鍼やお灸の刺激量を弱めに行っていきました。

 

足三里太衝承筋失眠湧泉への台座灸

背中張りの部分大腸兪への台座灸

百会下関にはを行いました。

 

セルフケアとして、湧泉、足三里、合谷へのお灸をお勧めしました。

 

施術は週に2度で一回の施術時間は30分で行いました。

 

最初は、台座灸の方も各部位1壮だけでしたが、

だんだんと刺激量にも体が慣れてきたので、回を追うごとに

台座灸の回数も各部位2~3壮に増やしていきました。

お家でのセルフ灸も毎日やっていた事が、刺激に対して慣れてきたのもあると思います。

 

また、施術後の疲れが最初の方はありましたが、施術後の疲れも出なくなり、

患者さんからは、

「薄皮が1枚剥がれた感じ」

「頭がスッキリ」

「日中あたまがぼ~っとしなくなった」

「食欲が3倍ぐらいになった」

「体を伸ばしたくなる感じ」

「外に出て歩けるようになった」と施術回数を追うごとに症状の改善がみられていきました。

施術開始から1ヵ月では、背中や足へのお灸を行う場所も増え、頭への鍼の数も増えました。

1ヵ月ほど、定期的に施術をさせて頂きました。

休養で静岡に来ていたので、施術ができる期間が限られていましたが、

症状の回復がみられ、家に帰られてもお灸を続けているそうです。

 

今回、鍼灸を受けられましたが、もちろん併用して薬も飲んでいらっしゃいました。

施術を受けて、薬の量も減っていきました。(少しの量で効くようになった)

 

私が慢性疲労性症候群の情報を得る時に参考にしたのがこの本になります。

この本には、様々な治療方法も載っていました。

また、その推奨グレードがA~Iまであり、中国で行われている研究データでは推奨グレードBを示しておりました。

※ただ、日本と中国との鍼灸方法の違いがある為、日本では推奨グレードCでありました。

薬や漢方薬、和温療法、ヨガ療法など効果が一定以上あるものに関しても多くの療法がCであったので、

中国のデータを元にしたものではありますが、鍼灸療法が推奨グレードBという事に驚きました。

 

しかし、

施術をしていく中で患者さんの状態が良くなっているのをみていますので、

治療の一つの選択肢として効果的であるとは感じました。

 

様々な人が鍼灸を受けて効果があった事を実感しているので、

現在も続いている歴史が鍼灸にはあると思います。

 

今後はそれをデータとして示していく事が、

鍼灸がより医療の一部として日本で貢献できるものとなっていくと思います。

(海外では医療の一部になっています)

 

また、患者さんが毎日毎日お灸をしてくれた事が症状が改善に向かった大きな要因だと思います。

来院するたびに体の変化を教えてくれ、

セルフケアを継続させる中で、ツボや刺激の量をアドバイスさせて頂きました。

 

一本の鍼で、

てき面に効果が出る場合もありますが、

じっくり継続させる事で徐々に効果が出てくるものでもあります。

 

まだまだ解明されていない 

そんな所が鍼灸の奥深さだと思います。

 

静岡 おしどり治療院 秋山 鍼灸マッサージ