駅前の犬 | アキグミ

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秋吉久美子オフィシャルブログ

ホントにいいのかな、と思いながら、

ウールをやめて、コットンのサマーセーターを着て歩いた。

あ、ダイジョブだ、というより暑いくらいだ。

いきなり、この陽気、ホントに大丈夫ですか?もう、冬を手放して良いのかな。

駅前では、声を張り上げ、捨てられたワンちゃんネコちゃんの募金をしている。だけど、いつも同じセリフで同じ叫び方だ。

詐欺なのかなぁ、本当であって欲しいな。

だって横に座っている犬達は、

いつも本当に不幸そうだ。

お手入れもされていなくて、寂しそうで、

目も虚だ。犬の無邪気さもない。

今日一日中、座った後、どこに連れて行かれて、どこで寝るのだろう。

詐欺でなければ、シェルターで休み、ちょっとしたものは食べられるだろう。

1日の募金?活動が終わった後、どこに連れて行かれるのか、付いて行きたくなる。

そして、愛するために生まれてきた犬達が、こんなに不幸な顔をしている理由を調べたくなる。

飼い主と歩いている犬たちは、ほぼ威張っている。虎の威を着て調子に乗っている。

それでいいし、ずっとそうあって欲しい。

犬もネコも威張っていて欲しい。

飼い主がいなくても、野生の狼だって、虎だって、ライオンだって威張って生きている。


駅前の犬達の顔が胸に焼き付く。

どうして、どうして、あんなに不幸な顔をしているのだろう。