秋があって嬉しい。
酷暑で着られなかったコットンのサマーセーターが、やっと心地よい。
こんな日が続くと良いのだけどなぁ。
目眩く金色の濃淡が奏でるおおらかな楽曲が、空一面に広がり昂まり、
くっきりと浮かび上がる富士山を
鳥の群れが過ぎる。
絶景かな。
錦絵のような夕暮れに思わず足を止めた。
裾模様や金糸銀糸の帯とのコーディネーションを考える着物デザイナーは、
毎日こんな気分なのだろうか?
ススキの穂が開き始めた。
夏は終わった、、と大きく息を吐く。
カラスは何を眺めているのかしら?
鳥の方が、人間より瞑想力は強いに違いない。
カラスさん、何悟ったの?
色々、教えてほしいな。
そんなことを、はたまた私が考えられるのも鳥あればこそ。
空から鳥が、
地上から動物が、絶滅の危機にさらされている。
空っぽの空、
アスファルトとビルディングだけの地上は、嫌だね。
動物あればこその地球です。
そろそろ、人間の独り占めを考え直さないとね。