愛のコリーダ 吉さんと定 | アキグミ

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秋吉久美子オフィシャルブログ

大島渚監督特集に向けて、
銀座の松竹試写室にて、「愛のコリーダ」を
盟友 樋口尚文監督とその盟友 杉野希妃さんと、鑑賞。



その後、ガラーンとした、もとい、スッキリとした文明堂のカフェで、3人で協議に及んだが、
カステラがこんなに美味しいものとは、、と感じるくらい脳が疲れた。

アートかエロスか、比較してる場合じゃないね。

恋の物語 、嬉々として破滅する物語、局所ぼかしの数々を空手で払いつつ、
吉さん(藤竜也)の女泣かせの優しい自堕落ぶり、この男にはこの女しかいない、ピッタシカンカン阿部定松田英子)の目眩く舞い上がる狂気の沙汰もお見事です。
個人的に、DVDで観た時もここまで来れば文句はない、大したことと感心したお二人でしたが、
映画のスクリーンともなると、「存在は評価を超える」と「愛のコリーダ」を堪能して疲れた脳から、格言めいた言葉が湧き溢れた。
生本番も演技もどっちでもいいや。
やりたい放題、だな、こいつら、シドビシャスと、ナンシーか(セックス ピストルズより)、、と羨ましい。
失うものがある?無いも関係ない。
男と女、組み合わせ次第では、
失うものなどないことになってしまう。

これはいい。

やはりアート!だな。