フラニ の社交
悲しくて何も手につかない。
でも自分の悲しみより、不自由な身体や痛みから解放されて楽になったフランソワーズ の幸せを、喜んであげるべきなのだと知っている。
いつか本当にそう感じるまで、
当分の間 辛さが続くだろう。
一心同体だったフラニ。
何から何までお世話が必要だったが、
彼は申し訳ないと思ったこともない。
彼はお世話をさせることで、愛を教えていたのだと思う。
ギリギリまで頑張ってくれた。
ギリギリを越して頑張ってくれた。
そして私の隣で眠りながら逝った。
全て私のためにやってくれた、と、感じている。
彼の思いやりの大きさに、今も感謝している。