肝臓の数値がやはり良くないんだなぁ、と、冷静になれる今になって、ジッと正視する。
あの頃は、これなら大丈夫、大したことない、
年取ってるんだから当たり前、と、頭の中でスッパリ切っていた。
テンカン、膀胱炎、胃炎、腸炎、足の怪我、と次から次へ克服しなければいけないことだらけで、
肝臓の数値？などにかまっていられなかった。
それは、数々の症状の中の末端だった。
今日のフランソワーズは不定期ながらも、トースト、カロリーメイトなど、取り混ぜて2食食べてくれた。
頭をなぜると転がって見せる。
ゴツゴツの背骨に沿ってマッサージをしてあげると、まぁそんなところで、と、適当に切り上げる。
堂々たるものだ。
このように生きていること自体、奇跡だ、と思う。
植物が水と土だけで花を咲かし、実を付けるように、
犬は愛で生きていく。
命 尽きるまで生きる。
私が今目にしているのは、ペットではない。
命の奇跡と感動だ。