ヨーロッパ 映画良いね | アキグミ

アキグミ

秋吉久美子オフィシャルブログ

66回のカンヌの最高賞、パルムドール賞を取った
 フランスの「ブルー・イズ・ザ・ウォームスト・カラー(英題) 」を観た。
もちろん、
短縮された映画時間なんだけど、
現実時間と重なり、
あるいはもっと引き伸ばされた長ーい先の見えない時間を味わい、
漠然とした感覚の中で、
フラニと寝転がって漂いながら、
やがて、主人公と共に泣いていた。

映画の中でサルトルの実存に触れているが(そんなに難しくない)
ゴダールの「女と男のいる歩道」の歩道の壁を思い出し、
ヴィスコンテの(ベルイマンは間違いでした)「ベニスに死す」のラストシーンの砂浜が浮かび、
ラリー.クラークの「キッズ」子供達の瞳を訪鬱とさせる。(この映画見た後、内緒で1ヶ月鬱になってしまった、思い出がある)

気が付けば、何もかもが実存の危うさ、なのかなぁ、!
部屋に居ながら漂流してる気分だ。

なんだかポイント、ズレてるような映画なんだけど、
この不確かさな悲しさが、現実ならもう泣くしかない。ということを一貫して表現している。
しかも、それはどうも現実らしい。
ラブシーンには割愛がなく、ほぼ現実時間に見える長さだ。
、、、ふーむ。
今日は、嵐!だからもう寝る。
寝た方が良い。

PS
主人公.愛し合う二人の女優がとても好みだった。
お肌の取り方もとても綺麗だった。