ある日の午後 | アキグミ

アキグミ

秋吉久美子オフィシャルブログ

「敗北を抱きしめて」読みつつ、夜ご飯の準備をしつつ、フラニのご飯も作って、いつも通り手渡しで食べさせ、また、本に戻り、
忙しい主婦みたいな午後。
雨も降ったりやんだり、冴えないね。

夕方はお通夜に行くから、
その準備もしなくちゃ。

たまたま戦争で戦争孤児になり、浮浪児になった子供達を、日本人同士でありながら厄介者のように扱っていた事実や、戦争未亡人達に行政の加護がない様子が出てくるが、
この天気の中で、より悲しくなる。

大脇次郎(鞍馬天狗の作者)が、
日本人は愛情の出る場所の底が浅いのであろうか、と、思い巡らじている、、という表現に、なぜか安堵する。
心ある人もいるのだ。

加藤悦郎(風刺画家)が、敗戦後の日本を次々と、
漫画?イラストかな?で表現する絵の知性にも、
安堵する。
加藤悦郎の画集「贈られた革命」いつか、図書館に行ってしっかり見たい。

文化には骨がある。
骨を担う人たちにも骨がある。