筆跡荒く、斜めによぎる、冷たそうなもの。
落ちてとどまれば、雪。
消えればみぞれ、、、。
、、消えない、、雪か。
あるいは梅の花びらか、、。
雪を地上にとどめて、梅の花びらとする絵もあるかもしれない。
高杉晋作は梅の花が好きだった。
晋作死後、恋人おうのは、尼僧院に入り梅処尼とされる。
かの菅原道真も梅園を愛した。
この季節に咲いて、寒暖の仕打ちの厳しさに物言わぬ。
香り甘く、心震わせる不思議の花。
愛されたゆえ、
去る者から梅の精として、
とどめおかれし、者もいる。
消えていく雪さえ、
地べたに張り付き、
梅の花びらとして終わることもある。