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潰瘍性大腸炎と栄養 脂肪酸では、魚の油のエイコサペンタエン酸と、肉の脂のアラキドン酸の話をしましたね。

今回は、魚、肉だけじゃなく、少し範囲を広げて油について考えてみましょう。

油の種類って、たっくさんありますよね。
バター、マーガリン、オリーブ油、サラダ油、ごま油にラードなど。
これらには、色んな分類があって、色んな特徴があります。

順番に見てみましょう。

脂質の2大グループは、「飽和脂肪酸」「不飽和脂肪酸」です。

▼飽和脂肪酸
飽和とは分子構造的に炭素に空席がない状態で、常温で固体です。
バターやラードがこれにあたります。
空席がないから酸化しにくいんですね。
まだまだ やまだ

▼不飽和脂肪酸
炭素に空席があるため、サラサラしてて常温で液体です。
空席があるので酸化しやすいです。
さらに、一個しか空席がないと「一価不飽和脂肪酸
複数空席があると「多価不飽和脂肪酸」に分類されます。
さらにさらに、多価の場合は空席の場所によって「オメガ3/6」に分類されます。
まだまだ やまだ

ちょいとヤヤコシイので、図にしてみます↓
まだまだ やまだ

潰瘍性大腸炎と栄養 脂肪酸で書いたとおり、
アラキドン酸を最低限に抑えたいわけですが、
上の図のどこにあります?オメガ6系ですね。
そして、オメガ6系にはリノール酸ってのが含まれますね。
さらに、エイコサペンタエン酸を増やしたいわけですが、
上の図のオメガ3系にありますよね。
そして、オメガ6系にはαリノレン酸ってのが含まれますね。

で、「リノール酸とアラキドン酸」、「αリノレン酸とエイコサペンタエン酸」の関係って何さ?

それは、こんなカンジです↓。代謝されていくわけですね。
まだまだ やまだ

アラキドン酸を抑えるにはリノール酸も抑える必要もあるわけです。
つまり、オメガ6系全般を抑える必要があるということですね。

ちなみに、アラキドン酸は必須脂肪酸なので人間には必要です。
ただ、見ての通り、巷に溢れている油はオメガ6系ばかりです。
なので、摂らないように気をつけるぐらいが、ちょうどいいわけです。
$まだまだ やまだ

あと、「オメガ3系を摂るぞ!」って事で、油を亜麻仁油に変える人がいますが注意点があります。
①酸化しやすいので生で食べる(飲む)こと
②日本人はαリノレン酸→EPAに代謝されにくい体質である
特に、②に関しては致命的なので、直接EPA/DHAが摂れるように青魚のお刺身を食べるほうが効率的ですね。

はぁ、小難しい話でしたね。

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