広島 A-bomb
VOICES for PEACE
という原爆をテーマにした講演会がありました。
広島から、実際の被爆者(英語では、SurvivorとかHibakushaと言っていました。)の方が来られて講演されていました。
アメリカで聞く、Hiroshimaの話。
聴衆は、日本語クラスを取っている生徒など200人くらい。
みんな被爆者の方の話に聞き入っていて、講演が終わるとスタンディングオベーション。
その後の質問も1時間以上続いていました。
中には、学校の先生をされている方で、泣きながら被爆者の方の労をねぎらっている方もおられました。
その人は、授業で原爆のことを扱った時、クラスの中で2人、核武装賛成派がいたそうですが、授業で“はだしのゲン”や被爆者が描いた絵などを見せるうちに、その子たちの意見が変わり、他の子たちもとても共感したのだそうです。
ところで、講演では通訳の人がいたのですが、これがまた素晴らしかった。
僕らは日本の文化やその時代について、背景知識があるので分かるけれど、英語に訳そうとするとダイレクトには訳せない。だから、どうしても分かりやすい説明を入れて訳さなければいけないところ、被爆者の方が全く言ってないことまでフォローして訳していたので、とても分かりやすかったです。通訳ってすげぇと思いました。
広島からは他に、Hiroshima Peace Culture Foundationのチェアマンも来られていました。
彼曰く、アメリカの核をなくすキーは日本が握っているそうです。
今、日本なくしてアメリカの貿易は成り立たない。だから、本気で日本がNoと言えば、アメリカも聞かざるを得ないのだと。
また、広島市長はビデオレターの中で、温暖化など地球規模の問題が起こっているけど、それらに比べれば世界から核をなくすことは簡単なはずだ、とおっしゃっていました。
確かに。
今回フロリダに来られた方を含め、27人の被爆者のおじいちゃん・おばあちゃんたちが、全米各地を回って講演されているそうです。広島市から派遣されていて、各州2ヶ所ずつ+ワシントンで、合計101ヶ所での講演を目標にしているそうです。今で40州くらいには行ったと言っていたかな?
来年はブラジルでも講演会があるそうです。
今まで8月6日と9日に特別な想いはありませんでしたが、これからはちょっと変わりそうです。