あれから、15年。(75)〜NY編、終章前〜 | 泣き虫デザイナーのニューヨーク奮闘記、 のその後、それからの ご あきうえ

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ファッションデザイナー「GO AKIUE(ごあきうえ)」のブログです。
I am a fashion designer.
Creating clothes is my passion. I've designed clothes and accessories for actors, singers, and other media personalities.



次でNY編を最終回にします!



「あれから、15年。(75)~NY編、終章前~」



どこかで、自分の火事場の馬鹿力ってのを信用して、
そしてね、期待してた部分があったんだ。


でも良く考えたら、火事場の馬鹿力は瞬間的に出るものであって
三ヶ月もの間、火事は続かなかった。
続いてたら、燃え尽きてしまう。


それとも、ただ単に火事場の馬鹿力を出せず、
ずっと火事で、
まさかオレは燃え尽きちゃったんだろうか?


ううん、
燃え尽き症候群、ってのとはまた違うし、
尽きてない、うん。


………………

オレはNYを去る。


ギックンやTomomoはなんとなく残念そうで、
多分、なんてオレに声を掛けたら良いのか、わからなかったと思う。


こっちで買った家具なんかはTomomoが引き取りに来てくれた。



NYでお世話になったみんなに挨拶に回った。

ごめんね、みんな。
オレはNYを離れる事になったよ。
ほんまにありがとう!
いっぱい、いっぱいありがとう。
手紙書くよ!
みんなにきっとまた会える、頑張って生きる。
だから、みんなも元気でいてな!
大丈夫、オレは大丈夫!



NYを去る前日の朝。
Hannaから呼び出された。



待ち合わせの場所に行くとHannaとギックンが居て
Hannaはなんだか、もじもじして居た。

「GO、これ…
開けてみて。」



高島屋のラッピングペーパーに包まれていた。

いつも一緒に過ごしたHanna。
AKIUE-GOのロゴマークの由来をずっと覚えててくれてた。



高島屋のラッピングペーパーの箱の中身。
可愛い魚の石鹸…


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買い物に付き合ったギックンがね、高島屋は日本の百貨店だから、
それは日本でも多分買えるよ、って言ったけど
Hannaは絶対にこれを贈る!って言ったんだって…

NYの高島屋ってめっちゃ高いからやめとき!って、ギックン何回も言ったんだって。


オレ、
ギックン、ちょっと黙ってって思ったよ。


Hanna。
ありがとう!
オレ、めっちゃ嬉しかったよ!


NYで、みんなに挨拶に回った時
オレは一度も泣かなかった。
Cigさんの前でさえ、絶対に泣かなかった。
だって、泣いたら心配掛けるやん。
本当に泣き虫だと思われるやん。


…だけど、Hannaからの贈り物。
魚の石鹸を見た瞬間、この時だけは
涙も鼻水も
一気に溢れて来た。
Hannaが先に泣いたからやで…


………………

翌朝、オレは去った。
この時点で【一旦】NYを去っている。

ここからの、オレのスケジュールは
番組は知らないんだ。
多分、今も。
この、のちにASAYANに一度だけ出るまでの、この間の空白のスケジュールを知らないと思う。


今後のスケジュールは、事務所が管理する事になるんだ…


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