40歳。
エギングを始めた。
初釣行は日和佐の某堤防。
強風の中、エギが何をしているのか全く分からないまま終了。
もちろん釣果は、
0杯。
でも、次こそは。
そう思っていた。
……のだが。
雨、雨、そして雨
エギングを始めた途端、
雨が続く。
天気予報を見る。
雨。
翌日も見る。
雨。
週末は?
雨。
せっかく「エギングやるぞ!」とやる気になったのに、全然行けない。
しかも自分には、もう一つ問題がある。
釣りに行けるのは土日の朝8時まで
40歳。
家庭もある。
仕事もある。
好きなときに好きなだけ釣りに行けるわけではない。
基本的に釣りに行けるのは、
土日の朝だけ。
しかも、
朝8時までには帰宅したい。
つまり、
「今週末は雨だから来週行こう」
が簡単にはできない。
来週になったら風が強いかもしれない。
その次は予定があるかもしれない。
秋イカシーズンはどんどん進んでいく。
果たして2026年中に、本当に釣れるのだろうか。
釣りには行けない。でも釣具屋には行ける
そんなある日。
気づけば釣具屋にいた。
釣りには行けない。
でも、
エギは買える。
店頭に並んでいるエギを眺める。
「この色、釣れそうやな……」
「こっちは朝まずめに良さそう」
「この前持ってなかった色やしな」
初心者なので、本当に必要なのかは分からない。
そもそも前回、
エギの動きすら分かっていない。
それなのに。
また買ってしまった。
道具だけは一人前になっていく
家に帰ってエギを並べてみる。
……増えたな。
釣果は、
0杯。
エギングの腕前は、
ほぼ0。
しゃくり方も、
まだよく分からない。
でもエギの数だけは着実に増えている。
釣り人あるあるなのかもしれない。
「これがあれば釣れるかもしれない」
そう思って買う。
釣れない。
また違うものが欲しくなる。
そして気づけば、
道具だけが増えていく。
怖い趣味である。
それでも次の朝が楽しみ
天気予報を見るのが、最近の日課になった。
雨は?
風は?
波は?
土日の朝だけでも行けそうか?
今までなら何とも思わなかった週末の天気に、一喜一憂している。
まだアオリイカは1杯も釣っていない。
アタリすら分からない。
それなのに、
「次は釣れるかもしれない」
と思っている。
新しく買ったエギもある。
あとは海に行くだけ。
果たして40歳のおじさんは、2026年中にアオリイカを釣ることができるのか。
その前に、
エギが何本まで増えるのか。
そっちの方が心配になってきた。
現在の釣果:0杯。
エギの数:増加中。
