繁殖引退犬の悲しみ
パピーミルの事は知っていたけれど産ませるだけ産ませて売るなんて知らなかった。
産めなくなったら餌代がかかるだけで生産性がない。
繁殖引退犬のマルチーズが声帯を切られて声が出ないのを見てたまらなかった。
新しい飼い主さんに抱かれた姿が、まりによく似ていた。
洋服を着せてもらって散歩していたが声は出ない。
ブリーダーは命を商品としか思っていない。
ボランティア団体の中でも高値で売っている。
腹立たしいのは四国に捨てに来るのだ。
東温市だけかと思っていたら徳島県にも柴犬ばかり捨てていた。
松尾さんの話によると重信川の河川敷で柴犬の品評会があって
賞に入らなかった犬を捨てていく人がいるとのこと。
野良犬になって雑種犬が増える。
黒柴と茶色の柴犬の子孫が多い。顔は柴犬によく似ているが体形が違う。
ブリーダーは頭数も年齢も飼育環境も決まりがあり立ち入り検査もあってチェックされるので本来ならばやっていけないはずなのにいつまでも悲劇が繰り返されるのはこっそり営業しているのに違いない。声帯を切られた犬はそんなブリーダーの仕業に違いない。
まりと別れる時に手を振りながら見送ってくれたショップの店員さんの気持ちが胸に迫る。
こんなに大きくなったよ