「薬剤師パパの奮闘記|隙間時間と家族と副業と、時々くすり」

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パパ薬です。 『隙間時間で夢を叶える!薬剤師パパの副業奮闘記。家族との時間も仕事も副業も諦めない。』をキャッチコピーに、このブログでは、薬剤師として働く傍ら、家族との時間を大切にしながら副業に奮闘する日常を発信しています。

※本記事は公開されている論文・ガイドライン・医薬品情報をもとに医療従事者向けに整理したものです。治療方針は患者の状態に応じて医師が判断します。

結論|ビラノアとアレグラの違い
  • ビラノア:1日1回、空腹時服用
  • アレグラ:1日2回、食事の影響ほとんどなし
  • どちらも眠気が比較的少ない第二世代抗ヒスタミン薬
  • 鼻閉が強い場合は点鼻ステロイド併用が検討されることもある

花粉症や蕁麻疹の治療で広く使用されている第二世代抗ヒスタミン薬。

その中でも臨床でよく使用される薬が

  • ビラノア(ビラスチン)
  • アレグラ(フェキソフェナジン)

です。

どちらも眠気が比較的少ない薬として知られていますが、服用方法や注意点には違いがあります。



ビラノアとアレグラの基本比較

項目ビラノアアレグラ
一般名ビラスチンフェキソフェナジン
用法1日1回1日2回
服用タイミング空腹時服用食事の影響は比較的少ない
注意点食事で吸収低下果汁飲料で吸収低下
眠気比較的少ない比較的少ない


両薬剤は第二世代抗ヒスタミン薬であり、第一世代抗ヒスタミン薬と比較して鎮静作用が少ないことが特徴です。



アレルギー性鼻炎への効果

アレルギー性鼻炎の臨床試験ではTNSS(Total Nasal Symptom Score)がよく用いられます。

TNSSは以下4症状を点数化した指標です。

  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 鼻のかゆみ
  • 鼻づまり

ビラノアのエビデンス

日本人の通年性アレルギー性鼻炎患者を対象としたランダム化比較試験では、ビラスチン20mgはプラセボと比較してTNSSを有意に改善しました。

参考文献

Okubo K, Gotoh M, et al.
Efficacy and safety of bilastine in Japanese patients with perennial allergic rhinitis.
Allergology International. 2017.
PMID: 27421817

アレグラのエビデンス

フェキソフェナジンも季節性アレルギー性鼻炎患者を対象とした臨床試験で症状改善が報告されています。

参考文献

Howarth PH, Stern MA, et al.

Double-blind, placebo-controlled study comparing the efficacy and safety of fexofenadine hydrochloride (120 and 180 mg once daily) and cetirizine in seasonal allergic rhinitis

J Allergy Clin Immunol. 1999.
PMID: 10550734


鼻づまり(鼻閉)への効果

抗ヒスタミン薬は一般に鼻閉への効果は限定的とされています。

鼻閉はヒスタミンだけでなく

  • ロイコトリエン
  • 血管拡張
  • 粘膜浮腫

など複数の炎症メカニズムが関与するためです。

一方、ビラスチンでは花粉曝露試験で投与後約60分で症状改善が観察された報告があります。

参考文献

Hashiguchi K, et al.
Therapeutic effect of bilastine in Japanese cedar pollinosis using an artificial exposure chamber.
Allergology International. 2017.
PMID: 27475625



慢性蕁麻疹への効果

慢性蕁麻疹ではTSS(Total Symptom Score)UAS(Urticaria Activity Score)が評価指標として用いられます。

日本人の慢性自発性蕁麻疹患者を対象とした多施設ランダム化二重盲検プラセボ対照試験では、ビラスチン20mgおよび10mgはプラセボと比較して症状スコアを有意に改善しました。

参考文献

Hide M, Yagami A, et al.
Efficacy and safety of bilastine in Japanese patients with chronic spontaneous urticaria.
Allergology International. 2017.
PMID: 27599913


日本ガイドラインでの位置付け

日本の鼻アレルギー診療ガイドラインでは、第二世代抗ヒスタミン薬は鼻炎治療の基本薬の一つとされています。

参考文献

鼻アレルギー診療ガイドライン2020


薬剤師の服薬指導ポイント


まとめ
  • ビラノアは1日1回で服用しやすいが空腹時服用
  • アレグラは食事の影響が比較的少ないが果汁飲料に注意
  • どちらも眠気が比較的少ない第二世代抗ヒスタミン薬