飲みの席の隣のテーブルに年頃の女が二人いた

俺は昔からだけど聞きたいと望まなくても周りの会話を聞いてしまうクセがあり、その日も女達の会話が聞こえてきた


後輩の女が先輩の女に主に恋バナを聞いてもらってる、そんな展開だった


女は携帯をちらつかせながら言う

「この人とデートしたんです」

「良いやん、かっこいいやん」

「ですよね彼◯◯なんです」

「これどこ?ええ店やな」

「梅田のなんとかって言うところで高いビルの上にあって夜景とかも綺麗なんです」

「へぇ、いいなぁ、その人とはいけそうなん?」

「いけると思うんですけど、次ですね、次あった時にどこまで向こうが来てくれるかで決まりそうです」

「いいやん、いいやん、何してる人なん?」

「◯◯なんです〜」


キャッキャッ


みたいな


若いし(25前後くらいに見えるかな)楽しそう


と思ってたら


「そういえば前言ってた人はどうなん?」

「あ〜彼ともまだ会ってますよ、彼は仕事が忙しくて〜・・・」

「そうなんや〜ええなぁ」


このあとは結構ディープな話になっていった


「彼はエッチがすごくうまくて〜」みたいな話になって


ここであまりに面白いからチラッと顔を見てみたんやけど喋ってる方はやっぱり中の下


これな〜昔からそうやねんけど

こういう下品な男女の身の上話を人に晒す女って何を考えてんのか知らんけど大体可愛くない


これは鉄板の法則や


ほんで特に激しい問いかけも自分の話しを被せにもいかずにひたすら同調してウンウンって聞いてる女もチラッと見たらこっちは上の中くらい

そう、余裕で聞き流してあげてる側は大概可愛い


これが自分の話しを被せに行ったりするようなやつは大体同じく中の下くらいやねんけどね


不思議だね


要約すると

自分のことすら大事に出来ないから男からもセフレくらいの扱いしか受けれない下品なヤリマンが、

下品なヤリマン体験記を惜しげもなくひけらちゃかして、心も身体も綺麗な上品な女が余裕の笑顔でウンウンすごーいって聞いてあげてる構図


下品なヤリマンがトイレやドリンクバーを入れにとかで席を立つたびに良い女は本命彼氏に状況をパッパッとラインしてた

きっと良い女だからこのあと彼氏でも迎えに来るんだろう


俺が1番気になったのは、それでもあの子と会って話しを聞いてあげるだけの何かがきっとあるんだろう、その何かがなんなのかが1番気になった


これで奢ってくれるから来たとかやったら1番面白いのにな


かくいう俺たちは

中の下同士なので最初から最後まで下品な話しのかけあいで終始ワッシャッシャーと盛り上がりましたとさ


「あんとき女の中から抜いたらゴムが無くなっててや〜女と一緒に部屋中ゴムを探し回って無くてさ〜まさかと指突っ込んだら中にペチャってへばりついとんねやがな〜この望まない中出しは俺が悪いんじゃない」


「なにそれ〜ウケる〜そういえばこないだセフレがさぁ・・・」


楽しい夜は終わらない