10年前にヘルパーのアルバイトを始めたときだったか
ふと、思いついた。
ヘレンケラーは、見えなくて聞こえなくて…
もし、さらに
触った感覚や痛みの感覚を感じなくて(触覚)
においも分からなくて(嗅覚)
味も分からなくて(味覚)
つまり、
「五感」で感じるものを全部感じない状態で
その人が生きているとする。
その人の暮らしは
私が見慣れた暮らしとは違うものかもしれないけれど
それがどんなふうであるかは置いておくとして
そのとき、もし、その人が
視覚も 聴覚も 味覚も 嗅覚も 触覚も使わずに
なにかを感じていたとしたら
その「なにか」って、すごく「本当のこと」なんだろうな。
そんなことを思った。
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以前、ヘルパーの仕事をしていて
仕事の関係者さんからこのような話を聞いたことがある。
知り合いの知り合いに、
目の見えない写真家さんがいるんですよ。
どうやって撮るんだろうと思ったけど、
その人が撮った写真には 虹が写っていたり…
「今だ!」って思ったタイミングにパシャっと撮るんですって!
というはなしだった。
このはなしを聞いて 私は
視覚も 聴覚も 味覚も 嗅覚も 触覚も使わずに
感じるかもしれない「なにか」は、
あるのだと思った。
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2016年に書いたおはなしでした。
この話(↑)は16時の過去記事紹介でも何度も登場しているのだけど、2020年秋に「五感のない状態」に近いことを体験できる設備があることを知ったのだよ。
「アイソレーションタンク」というもの。
Wikipediaにもあった。
すごい!よくぞ開発してくれました!
肉体の五感を得る前に近い感覚に近づけるんじゃないか…?
濃い塩水(厳密は塩水ではないところも)の風呂に入ってプカプカ浮くらしい。
真っ暗にすることもできて、耳栓などで音もなく、プカプカと漂っている感じになるようだ。
現在の日本では、瞑想とか リラックスとか スポーツのイメージトレーニングとか、いろんな分野で活用されているそうな。
オモコロさんのアイソレーションタンク体験レポ。
けっこういろんなところに体験できる設備があるのだね。
行きやすそうなところを探してみる…っ
こんなことを考えて、毎日16時に過去記事を紹介しています。
読んでくれてありがとう!