突発性難聴が分かった数日間のお話のします。 | 『秋山 浩介』のアメーバブログ

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【突発性難聴が分かった数日間のお話】

 

本日は僕が突発性難聴になった時の事を思い出して、

ブログを書いてみようと思います。

 

【突発性難聴が分かった初日】

 

前日は舞台のメンバーとの打ち上げ、

その後ボイトレのお仕事でスタジオ。

 

考えてみたら、その時から様子がおかしい感じはあったかも知れない。

 

ちょっと耳がボワンボワンとした感覚はその日から感じていたものの、

ハッキリ耳がおかしいと分かったのは、朝起きてすぐの事でした。

 

右耳に水が詰まった状態、ずっと栓をされているような感覚。

それと合わせて大きな耳鳴りが聞こえている。

 

これは明らかにおかしいと思い、

すぐに仕事をお休みして近くの耳鼻科に駆け込みました。

 

しかし、そこでの診断は

「覗いた感じ、とくに何もないので様子を見ましょう」と

処方されたのは「メラコバラミン錠」というビタミンB 12系統の薬のみでした。

 

その時はそこまで深く考えていなかった自分は、

セカンドオピニオンせずに医師の言われるままに

そのまま様子を見ることにしてしまったのです。

 

ライブなどで爆音を聴いてしまった時に

同じようにキンキンした状態になった事もあったし、

それと同じようなものなんだろうなくらいの気持ちでした。

 

【突発性難聴が分かって2日目】

 

耳に負担をかけなければ大丈夫であろうと仕事に復帰。

 

違和感はずっとあるものの日常の生活に早く戻りたいという気持ちの方が

僕には優先であった為に処方された薬を飲みながら

早く治らないかな〜なんて思いつつ、

違和感を払拭するように仕事に集中する事にしました。

 

しかし、人の声が聞こえない。

音がこもって聞こえるだけじゃなく、

声や色々な音が反響して聞こえたり、

どこかの波長の音がノイズのようにずっと聞こえ続けている。

 

生きた心地がしないというか、

ずっと休める空間がない。

 

耳の奥に直接、音を流されているような

内側から聞こえ続ける音は僕の心をとても不安にさせて、

仕事終わりの疲れ切った夜でさえも

寝ることすら出来なくなってしまいました。

 

【突発性難聴が分かって約1週間】

 

明らかに睡眠不足。

 

変わらず、耳の詰まりは取れない。

耳鳴りもずっと鳴り続けている。

 

本当に治るんだろうか…。

言われた通りにしているけれども、

何の変化も感じないどころか

どんどん自分と世界が離れていってるような感じが強くなる。

 

ここでセカンドオピニオンを受ける事にしました。

 

今度は難聴に関して対応をしているという

一駅離れた町医者へと足を運んできたのですが、

 

そこの診断としては、

「原因が分からないので、一度MRIを撮って脳の状態を見ましょう」との事。

脳の病気ならかなり心配でもあったので、

そのまま検査を受けて結果を数日待つことになりました。

 

処方された薬もそこでも同じ「メラコバラミン錠」のみ。

 

ここから数日、変わらない症状に心がどんどん蝕まられて

不安や苛立ちなどの負の気持ちがどんどん膨らんで

何もやる気が起きなくなっていきました。

 

でも、MRIの結果が分かれば

原因がはっきりするかも知れない。

 

治療の方法があるかも知れない。

 

そんな些細な希望だけが僕の唯一の心の頼りでした。

 

【突発性難聴が分かって2週間頃】

 

MRIの結果が届いたという事で、診察を受けに。

 

これでやっと原因が分かるかも。

少しはやる気持ちを抑えつつ病院へ到着。

 

自分の脳のMRIの写真を目の前にして

どうでしたでしょうか?と聞いてみると…。

 

「特に問題はありませんでした」

 

そう言われた時の僕はもう頭真っ白でした。

 

「突発性難聴かも知れませんので、

とりあえず少し様子を見てみましょう」と言われて

そのままMRIのデータを貰って帰宅。

 

「突発性難聴」って…。

ちゃんと自分でも症状に関して調べてみよう…。

 

そして、ここでネットにて「突発性難聴」を知る事になります。

 

「発症後、1週間以内に適切な治療が必要である」

 

治療を行っても後遺症なく完治する方は1/3程、

発症時よりは改善するが元に戻らない方が1/3程、

治療に反応しない、つまり元に一切戻らない方が1/3程度。

 

1週間以内に適切な治療が受けられない場合は、

元に戻らない可能性がほとんどである。

 

絶望的な気分になりました。

 

でも、まだ間に合うかも知れない。

 

今度は遠いけれども「突発性難聴の治療」に特化した

大きな病院へ急いで行く事にしました。

 

そして、その病院へ診察後

即入院する事になるのですが

それはまた長くなるので次回書きたいと思います。

 

【自分でも行動することが必要】

 

今回、僕がダメだったことは

医師の診断に全てを委ねてしまって

自分でちゃんと行動をしなかった事でした。

 

もしすぐにステロイドの治療をしていたら…。

もしすぐに突発性難聴の専門医に診て頂いていたら…。

 

後悔してもしきれない程に、

自分が失ったものは大きいものでした。

 

でも、その原因の一つは自分の知識不足でもあり。

慢心でもあったんだと思います。

 

言われた通りにすれば大丈夫。

 

そんな甘えが生んだ結果だったのかも。

 

このブログを読んで下さった皆様には

言われた事をそのまま鵜呑みにしてしまうのではなく、

 

・まず自分の症状をハッキリと伝える。

 

・診断結果に不安を感じたらすぐにセカンドオピニオンを受ける。

 

・改善がなければすぐに再度検査してもらう。

 

・自分でも症状を調べて、治療方法に関して相談をする。

 

・またはその専門医に診てもらう。

 

特に「突発性難聴」はスピードが命です。

 

僕のように音楽を仕事にしている人でなくても、

耳が聞こえなくなるという事は

生活の質がガクンと落ちる原因になります。

 

今の「難聴である自分」を受け止めた僕ですら

自分で気持ちのコントロールが出来ない時があります。

 

僕と同じようにならない為にも、

判断力のスピードを大切にして下さい。

 

では、また!