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前の記事の続きになります。

さよなら!ドクターモラン〜乳がん日記 1

 

 

 

CT検査の僅か1時間後、結果が出ました。

 

意外と早く出て驚いた。

 

 『転移はありませんでした。』

 

 

 

 

 

結果を聞いて、みぃちゃんと飛び上がって喜んだ。

 

驚いたのが、CT結果を聞いたのは、いつもの意地悪女医の診察室ではなく、

 

ガン相談室のSさんと意地悪女医が待っていたのは、一階にある相談室でだった。

 

 

 

ガン相談室のSさん、ソーシャルワーカーで長年この病院に勤めておられるから、

 

患者さんのカルテも見ることができるようで、

 

あの意地悪女医がきちんと対応しなかったことに対して、

 

女医が謝るべきなので、とこのような会合を開いたようだ。

 

    

私は別に文句を言うつもりはなかったんだけど、

 

その辺のところははっきりさせておきましょう、ということになったようだ。

 

まあ、私は結果良ければ全て良しやったんやけど、

 

意地悪女医さん、頭を下げてきて恐縮したわぁぁぁぁぁ。

 

やめてぇぇぇ。謝らんでいいから、次の患者さんには、ちゃんと接してほしいくださいね。

 

 

     謝罪をする人のイラスト(女性)

 

 

そこで、5年生存率の話などが出て、

 

 

みぃちゃんが、『これでずっと旅行とか行けるね!』とささやいた。

 

ほんまやね、ほんまほんま!! おねがいおねがい

 

 

 

私がスイスから彼女に持ってきていたお土産を、

 

足元から、すぅぅぅっと私の方に押し付けて、

 

 

(((( これ、渡せ渡せ。。。))))

 

 

さすがみぃちゃん、気がつく〜〜(しかも自分への土産やのに☺️)

 

 

     おみやげのイラスト

 

みぃちゃんは小学校の時からの友達で、

私なんかよりずっと勉強ができて、ずっと男の子からもてたけど、

自分のすごいこと、今でもちっともわかってなくて(そういうとこ、ちょっとアホやなゲラゲラ)さ。

 

 

手芸とかすごく上手でさ。

家庭科の時間には、よく手伝ってくれたわさ。

自分のが終わったら、『ほら、貸して!私がやったげるから。』と助け舟。

 

今でも私が手芸下手なんは、

『あんたのせいや』

とみぃちゃんのせいにしてる。ニヤリ

 

家庭科の用具、わざと忘れていくぐらい、家庭科の嫌いな私は、

いつもすごくゆっくりで、

着物もみんな出来上がって、写真を写したとき、

私の着物だけ、まだ仮縫いやったほど、苦手やった。

 

 

それでも一度、(今頃になって)私が自慢げに

『私、手芸用の本とか買ってみてん』 っていうと、

 

『アキショルフ、自分にできないことは、やめとき。』と冷たく突き放される。ムキー

 

『自分に得意な語学とかをやってればええねんやん。』と奴は辛口なことも言う。ニヤリ

 

 

はようから見初められて結婚して(19歳やったかな。ちなみに私32歳でお嫁入り)、

娘二人がまた美人でさ。

今では孫が四人もおる。

 

孫を連れて歩いてると、

あら、年配のお母さんなのね、と思われるぐらいに

(悔しいけど)若い!!!

 

 

いやいや、ええ人生送っていらっしゃるで。

今でも十分綺麗やし(本人に言ったら、しばかれるドクロドクロ

性格も小さい頃から、ちぃっとも変わっとらんけどね。

そう、箸が転げても笑ってたあの頃からね。笑い泣き笑い泣き

 

 

 

 

さて、良い結果をもらって、

 

病院へ向かう時とは正反対の気持ちで、なんか生き返った気持ちで病院を後にした。

 

わぁ、私まだまだ生きられるんや〜

 

 

        

  浮かれる人のイラスト(女性)

 

 

 

 

 

そしてCTの結果をCDに焼いてもらって、便を早めてスイスに帰った。

 

 

着陸した飛行機のイラスト

 

 

 

スイスで専門医にかかるためには、まずはホームドクターを通さなくてはいけない。

 

だから、ホームドクターなしで病院なんかに駆け込むと、

 

長い間待たされたり、請求も高額になったりするし、

 

何と言っても、よい専門医を紹介してもらえないので、

 

ほぼ盲目で良い医師を見つけなくてはいけない。

 

 

 

 

スイスに着くまでに、すでに夫くんがホームドクターに連絡してくれて、

 

日曜日にスイスについて、

 

月曜日の午前10時には、私たちはすでにホームドクターのDr.グロブ(Grob)と会い、

 

Dr.グロブがすぐさま自分の奨励する婦人科の医師に連絡。

 

電話の子機・コードレス電話のイラスト

 

午後14時にはその婦人科の専門医と会っていたってすごいスピードでしょ?

 

 

その婦人科の専門医Dr.グラフ (Graf)さんに日本での検査結果のCDを渡したけれど、

きっとこれから転移してるかどうかの検査三昧なんやろな〜と思ってた。

 

 

 

     が ビックリマークビックリマークビックリマークビックリマーク      

 

 

 

Dr.グラフ『それでは1週間後に手術にしましょう』

 

 

 

       って はてなマークはてなマークはてなマークはてなマーク   ガーンガーンガーン

 

 

 

 

『 えっと、、、検査とかしなくていいんですか?』

 

 

 

Dr.グラフ 『だって、嫌なものは早く取り除きたいでしょ?』

 

 

そりゃそうや。

 

同じ乳がんの基本治療方法に基づいていても、こんなにも治療スピードに違いがあるとは。

 

 

 

あの日本での女医に「ガンはどのくらい進んでるんですか?」って聞いた時は、

 

『来年まで待っていたら、かなり進んでいたでしょう。』

 

 

と曖昧な、でもちょっと意地悪な回答に比べて、

 

 

Dr.グラフは

 

『初期の初期だから、全然大丈夫だよ』

 

なんて責任問題に関わるようなことを、すらっと言ってしまった。

 

もちろん、震えて怖そうな私を安心させるためもあるんかもやけど。

 

 

まあ、そんなこんなで手術は1週間後と決まった。

 

 

 

幼稚園にいく息子くんの準備を月火水木金と分けてして、

いざ手術に臨みました。

 

だから、私の場合、

乳がん発覚からわずか2週間で、乳がんの手術は無事終わってた。

 

 

リンパへの転移もなく、

 

1ヶ月間毎日チューリッヒ大学病院に放射線治療に通い、

 

それからすぐにホルモン治療が始まった。

 

ステージ1で、ガンのタイプもホルモン治療に適していたので、

 

抗がん剤治療はなしの治療方針。

 

 

 

 

センチネルリンパ節といって、リンパ線の防御団みたいなところだけを取って検査にかけたら、

 

そこがガンにまだ犯されていなかったため、

 

手術では脇のリンパ線を除去しなくてすんだ。

 

 

それってすごく大きいことで、リンパ浮腫とかにならないで術後は好転した。

 

スイスの医療の技術の高さは、本当にすごい!

 

 

  私のお部屋からはのどかな田舎の景色が見えて気持ちよかった。

朝昼晩のお食事は、メニューが5つぐらいあったらしいのに、

そんなことを知らないで、いつもメニューAをお願いし、

気が付いたのは、入院最終日やった。えーんえーん

 

 

 

放射線治療の時は、息子くんはちょうどクリスマス休みに入っていたので、

息子くんと一緒に、チューリッヒ大学病院に通った。

子供が遊べるスペースがあるので、そこで遊んでもらってる間に、

ほんの5分ぐらいの治療を済ませた。

 

 

放射線治療が終って、そこからは長いホルモン治療に入った。

 

 

そのホルモン治療の担当医が昨日のDr.モラン Morantだった。

 

 

この個人医院のホームドクター、Dr.グロブと、

市立総合病院の婦人科外科医のDr.グラフと、

がんセンターの内科専門医のDr.モランの三人がそれぞれの専門家を担当し、

それぞれに連携プレイをしている。

 

 

同じ総合病院内で治療や検査は行っていないのに、

それぞれの治療の情報が三人全てに直ちに届くようになっていて、

その三人もしっかり連絡を取り合ってメニューを作る。

 

 

それに、なんといっても待ち時間が本当に少ない

平均10分か15分。

その負担が少ないのは、本当に助かる。

日本もなんとか少しでも待ち時間が減らせればいいな。

 

 

日本で乳がんの宣告を受けた時も、

再検査の結果を聞きに行ったら

母と二人で少なくても2時間は待った。

 

予約もしっかり入ってるはずなのに、

どうしてだろう。。。

私、そんなに酷いんかな。。

 

息子くんを病院内の待合室で、母のお友達に預けてたから、

それも気になって。。。。

 

 

スイスでは、外科でも、内科でも、ホームドクターでも、歯医者でも、眼医者でも

どこでも待ち時間は15分前後。

具合が悪い時はこの待ち時間、辛いよね。

 

 

この10年間、まあ色々心の中では葛藤だらけでした。

忘れたようでいて、ちょっとどこか痛くなると怖くなって。

再発か? 転移か? って。

 

 

実は手術の一年後に手術をした部位の少し上の方にしこりができて、

再発か、、とめっちゃ心配になり、

外科手術を再び受けた。

結局ただの腫れみたいなもので、ガンでもなんでもなかった。

 

 

ある日は右手が痛くなり、これは転移だ、、なんてホームドクターに走る。

レントゲンを写してもらったら、何も問題がないとのこと。

翌朝、オレンジを絞っていて、気づいた。

あ〜これや!!!!

 

 

毎朝、絞ってたらそりゃあ手も痛くなるわな。

 

 

ある日は、耳たぶにしこりのような、出来物のようなものができた。

これも怖くなって取り除いてもらったら、

何も悪いものは出てこなかった。

 

 

ある日は、尾骨が痛くなった。

とうとう来たか骨転移!!

ホームドクターに打ち明けて、レントゲン撮影を。

これも何も写らず。。。

よぉく考えたら、一年前にそういえば氷の上でこけたことがあった。。。

 

 

ある日は息子くんの映画の撮影で東京にいる時に、

子宮から血液が。。。

東京のお友達えぃちゃんが、

娘の医者の約束を取り消して、私を婦人科に連れて行ってくれたり、、、

(私優先なんて、、えぃちゃん、ありがとう💓💓 笑い泣き これも一生忘れられん!!)

 

これはホルモン治療の副作用で、

子宮ガンになる一歩手前で見つかって良かったけれど、

スイスに戻ってからまた手術へ。。。

 

 

まあ、10年間にはいろいろあったなあ。。。

その度に友達や家族が心配して走り回って。

とにかくお騒がせ女で、

その度に連携プレイしている三人のドクターは

振り回されとった。。。

 

 

音譜音譜音譜音譜音譜 感謝です 音譜音譜音譜音譜音譜音譜音譜

 

 

おかげさまで元気に再発もなく、10年経ちました。

感謝感謝。

 

健康の大切さ、身に沁みました笑い泣き笑い泣き

 

ご婦人の皆様、

定期検査、行きましょうね。

 

大切なのは、早期発見ですよ〜!

 

 

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