藤の花を身にまとい想いを遂げた神様<古事記のお話> | 龍体波動絵☆晃世

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今回は久々に古事記のお話です。


今ちょうど藤の花の季節ですが、

その藤の花が出てくる古事記のお話があるんです。

 

 

それでは、国生み神話の島、淡路島から

海と空と太陽と宇宙のエネルギーをお届けする

晃世がお届けします。

 

 

 

このお話は応神天皇の時代のお話だそうです。

 

☆☆☆

 

現在の豊岡市出石(いづし)町 出石そばで有名な場所ですね♪

伊豆志之八前大神(いづしのやまえのおおかみ)の娘である

伊豆志袁登売神(いづしおとめのかみ、出石乙女)

という

 

心の優しい美しい娘がいました。

 

美しさも家柄も良かったので、

多くの若い神々が競って

結婚を申し込んだのですが

 

伊豆志袁登売神は、その申し込みを

すべて断っていました。

 

 

 

さて、この土地に若い二人の兄弟神がいました。

 

兄が秋山之下氷壮夫(あきやまのしてひをとこ)

弟が春山之霞壮夫(はるやまのかすみをとこ)

 

という名の神様です。

 

 

 

あるとき兄神が弟神に向かって

 

「私は出石乙女を妻としたいが駄目だった。

お前は出石乙女を妻にできるか?」

 

と尋ねました。

 

弟神は

 

「簡単にできますよ」

 

と答えました。

 

 

兄神は笑いながら

「もし成功したら、私の背と

同じ高さの瓶(かめ)に酒を造り

海の幸、山の幸をすべて用意しよう」


と、約束したのです。

 

 

 

弟神は、さっそくこの事を

母神に話しに行きました。

 

母神は山から藤の葛(かずら)を取ってきて
一晩の間に「衣」・「袴」・「靴」を織って作りました。

 

また弓矢を作って、それらを持たせて

乙女のところに向かわせました。

 

 

 するとその衣服や弓は、

見る間に藤の花になったのです。

 


弟神は、弓矢を厠の戸に立てかけて置いておきました。

 


それを見つけた乙女が

弓矢に咲いた藤の花を不思議に思い

藤の花を持って家に入りました。

 


そのとき弟神は乙女の後に続いて家に入り、

直ちに結ばれたのです。

 

 

☆☆☆

 

このお話は子どものころに

子ども向けに書かれたお話で読んだことがあり

 

歩くと服から藤の花が咲く姿って

すごく素敵だと思っていたのですが

 

 

大人になってこのお話を読んでみると

 

 

ガードの堅い出石乙女の後を

藤の花で身を隠してついていって

そのまま妻にしちゃったって

 

え?それって、え?

 

と衝撃を受けたのですガーン

 

 

 

 

思わずギリシア神話の

 

父親が娘に男が近づかないようにと

地下に閉じ込められたダナエーのもとに

ダナエーに目をつけたゼウスが

黄金の雨に姿を変えて忍び込んで

関係を持った話を思い出しました。

 

神々って結構無理やり・・・びっくり

 

  

 

この後、弟神の約束を守らなかった兄神は

母神に呪いをかけられて8年ほど苦しむことになります。

 

約束を破ると神様の世界では

とんでもない目に合うのです。

 

 

 

 

 

 

 

光のエネルギーを込めたアートと

一言メッセージをお届けします。

 

 

あなたの心にいつも光をキラキラ