龍を描くときは
毎回色が頭に浮かぶんです。
金色に緑の光彩を放つ鱗
宇宙色の鱗
白に玉虫色のような色の輝きを放つ鱗
毎回頭の中にやってきた
美しいビジョンに魅せられ
それを表現しきれない自分の技術を思い知る。
でも、その色を見れた幸せ感は
半端ないんです。
少しずつ少しずつ
塗り方を工夫したり画材を変えたり。
少しでも近づけるように。
今回頭の中にやってきたのは背景の色。
できるかな?再現できるかな?
考え出した時点で
挑戦せずにいられない自分を
止められないことを自覚する。
本当にその色でいいのか
どの色を組み合わせるのか
ただ絵を眺める。
眉間にしわ寄せて、立ったまま腕を組んで
無言で絵を見下ろす。
きっと家族からみたら
この状態の私は変な人(笑
でも、この時間がたまらなく楽しいのです。
