米国の日本国民に対する戦争犯罪 Original 日本語バージョン | 阿幾左与庵

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Annex: Original Japanese version

日本降伏文書署名78周年に当たって

七八年前の一九四五年九月二日、東京湾に停泊したアメリカの軍艦ミズーリ号甲板上に於ける降伏文書署名を以て、当時の大東亜戦争、今日言う処の太平洋戦争そのものは終結したと言えます。

 その日、まずマッカーサー陸軍元帥によるスピーチの後、天皇陛下と大日本帝国政府の代理として、重光葵外務大臣が署名を行い、続いて日本軍の大本営の代表として梅津美治郎参謀総長が署名をしました。

 

 

その当時、日本国民は雑草を食べて命をつないでいる有様でした。昼夜休み無く続いたアメリカによる空爆で家も焼き尽くされ、子供達の傷口もぼろ切れで覆うしか手立てはありませんでした。ともあれ、その様な過酷な状況の中、たいへんな痛みを伴う残酷な形ではありましたが、実質的な平和が日本に訪れたのでした。

 

 しかし、その日からアメリカは永遠の戦争に向かって出発したのです。同時に現在まで継続されている日本の被占領時代の始まりともなりました。

 

 アメリカが「戦争という悪霊」に取りつかれ、「勝利という甘美な呪い」をかけられた事で、アメリカはその後も朝鮮、ベトナム、イラン、イラクなどで、無差別な戦争を続ける事になりました。一連の戦争によってアメリカ人の魂はその奥深くまで、血塗られた悪霊の手先とされてしまったのです。合衆国憲法に明言された「国民の権利」は「消費者の快楽主義」へと堕落し、「自由」は「ナルシシズム」に置き換えられ、戦勝国であるアメリカは、破滅への道を歩み始めたのです。

 

 さて、親愛なる日本の皆様。私はアメリカ人で、日本文学の教授を務め、東アジア安全保障について長く研究したエマニュエル・パストリッチと申します。

 

日本降伏文書署名七八年目に当たって、アメリカ緑の党の大統領候補者出馬を準備している者として、どうしても皆様にお話ししたい事が有ります。

 

 二〇二〇年からのアメリカの絶望的な政治文化に鑑み、大統領候補者の準備を始めた頃、私は自分のキャンペーン・スローガンを “Make America Great for the First Time”、即ち「アメリカを初めて偉大な国にしよう。」としました。

 

もしかしたら皆様はこれに似たスローガンを覚えておられるかもしれません。

 

そうです。二〇一六年にトランプ大統領は候補者として “Make America Great Again” 即ち「アメリカを再び偉大な国にしよう。」というスローガンを挙げたのです。

 

しかし日本人とアメリカ人が国内国外の深刻な混乱に直面している現状に於いては、そのような漠然としたノスタルジアに落ち込む暇もありません。昔のアメリカには確かに魅力的な部分が在ったかもしれませんが、決して偉大な国ではなかったのです。

 

 現在のアメリカは、秘密裏に国民を抹殺する計画を進展させながら、全世界核戦争を計画している国であり、絶対に偉大ではありません。

 

 私は日本人有志と手を組んで、アメリカの犯罪を認め、アメリカを改めて、アメリカを立て直します。日本の文化に深い感銘を受け、日本の知恵を生かして、アメリカを変えようと思います。

 

78年前、日本がどういう国に降伏したのか、正しく認識する必要があります。

 

 現在、中国とロシアに対する核戦争を計画しているアメリカがどういう国であるか、それをまず明確に認識する必要があるのです。

 

 皆様と一緒に、わが国アメリカが、過去のみならず、現在もなお犯し続けている犯罪を認める事によって、初めて日本にもアメリカにも希望が生じます。

 

 トランプ大統領による「アメリカを再び偉大な国にしよう」というスローガンは、つまり「アメリカが世界最強の軍隊を持って、世界中に軍事基地を配備し、世界中で発生した殆どの戦争に介入し、世界の警察だと公言して、税金を核兵器に注ぎ込んでいた悪夢をもう一度蘇らせる事」です。私にはこれが、「偉大な事」とは到底思えません。

 

【アメリカにとりついた悪霊の機密国防制度】

 

 日本を占領しているアメリカの主体とは、多数派である貧しいアメリカの労働者ではなく、国防総省と情報機関を中心とした影の機密国防制度なのです。民主主義を訴えながら、極端な機密手段で政治を遂行するアメリカの実態は、まさに広島長崎原爆投下を準備したマンハッタン計画に顕著に現れています。

 

 マンハッタン計画は、人類史上最も危険、且つ必要の無い核戦争を準備して、計画関係者以外に何の相談も無しに実行した犯罪計画でした。しかも、そのような事を実行しても、憲法、国民、良心に何の責任も発生しない行政システムは、現在もそのままアメリカの政府の中に残っており、それ故に、現在のロシアと中国に対する核戦争の本格的準備が進められているのです。

 現在も日本を占領している機密国防制度が、その真実を常に否定しています。

 

 最近の世界的大ヒット映画『オッペンハイマー』は、マンハッタン計画の中心人物であったオッペンハイマー博士を紹介するもので、奇妙な事に公開予定日を超えても、日本では上映されていません。その背景には間違いなく、法律を超える機密行政が在り、それが日本を牛耳っているのです。

 

 おそらく、その当時のアメリカの犯罪を暴く映画上映を阻む過程に、謎に包まれている日米合同委員会の働きが在ったでしょう。

 

 丸山眞男博士は戦前の日本政治を「無責任の体系」と表現しましたが、私は歴史を研究するにつれ、どうもその「無責任の体系」は東京にではなく、ワシントンにこそ在ったと確信しております。

 

【原爆の犯罪】

 

 一九四五年八月六日の広島、九日の長崎への核攻撃はそれぞれウラン型、プルトニウム型の原爆の実験とデータ収集を目的としたものであり、当時、既にポツダム宣言受諾の方向に動いていた日本に対して戦略上必要な攻撃ではありませんでした。

 

 戦後もアメリカの軍事秘密主義は続いています。原爆投下後の一年間、日本から報告された放射線による病気やその他の症状を、アメリカ政府が陰謀論だとして一蹴したのも継続している軍事秘密主義故の事です。原爆が通常兵器とは異なるものである事をアメリカ政府が認めるまでには、アメリカ国内だけではなく世界中で多大な論争が在ったのです。

 

 アメリカの秘密戦争計画は、秘密の協定と条約、 違憲の状態でありながら、法律に守られ、世界の破滅を夢見るサイコパスの軍事専門勢力を生み出しました。

 

 アメリカは何千発もの核兵器を蓄え、戦略司令部には狂った連中が暗躍しています。その様な連中は、勝ち目の有る核戦争について公然と語り、全人類とは言わないまでも、ロシアと中国の両方に於いて数億人の罪無き市民を殺すであろう先制核戦争の具体的な計画を、今も練っているのです。

 

 日本人に対する二度に渡る核攻撃が、第二次世界大戦中のアメリカの唯一の犯罪ではありません。

 

 太平洋戦争に於いて、アメリカは約二千回にも及ぶ一般日本人(一般人? 一般市民?)

をも目標とした無差別爆撃を実行しました。僅か三年半の間に、アメリカが落としたナパーム弾はなんと約2040万発に及びます。ナパーム弾は軍事施設ではなく、木造で建てられた日本の民家を焼き尽くし、日本人を焼き殺す為に開発されました。

 

 特に一九四五年三月一〇日深夜に実行された東京大空襲は、民家が密集した人口密度の高い所を狙い、一夜にして被災者は約30万人、死者は11万5千人以上、負傷者は15万人以上、損害家屋は80万軒以上という大規模な民間人殺戮となりました。

 

 八月一五日に終戦した為に、次に日本の一般市民に対して使用しようと用意していたマスタード ガス、ホスゲンなどの強力な毒ガス爆弾八万六千発と、炭疽菌を充満させた細菌兵器一〇〇万発は、幸いにも未使用に終わりました。

 

 僅か三年半の間に300万人以上の日本人が殺されたのは事実です。

 

 しかし多くのアメリカ人は、広島と長崎の二度に渡る核攻撃は、日本人の命を救う為に必要だったと教えられ、信じています。そして、それ以外の日本人に対する虐殺も知りません。

 

アメリカを建て替えるには、アメリカ人が日本で行った事を知る権利が有り、知る必要が有ると、私は強く考えるのです。

 

 アメリカには永遠の戦争という悪夢が、現在でも続いています。アメリカが劣化ウラン弾をイラク、アフガニスタン、ウクライナ、シリア、ハワイにばら撒いて、実際に核戦争を違う形で継続しています。

 

 同じくアメリカは子供達を騙す為に玩具に似せて作ったクラスター爆弾を、それらの国、その他の所にも、ばら撒いています。地雷と同様に今後、何十年間と続く悪夢を他国に植えているのです。

 

 戦争は悪霊のように、アメリカ人の魂に取り憑き、国の骨髄に浸み込んで精神的なガンとなって、アメリカの文化を快楽とナルシシズムを勧誘し、消費こそが人生の目的であるかの様に、アメリカの一部の権力者が、一般のアメリカ国民を操作してきました。

 

 その結果、くだらない表面的な興奮を重んじさせられ、その裏に残忍な搾取と支配の計画を立てられました。

 

 その結果、アメリカ人は文明、価値観、健全な社会を考える主体性が無くなり、人種、宗教、ジェンダーなどに関連したイデオロギーの問題を以って、深刻な衝突が加速しています。

 

 独立思考できない多くのアメリカ人が簡単に何者かに操られて、間違い無くアメリカ国内が重大な紛争に向かっています。

 

 アメリカ文化の影響下に置かれた日本にとって、アメリカ文化の退廃は直接に深い打撃を与えています。

 

 日本の古典文学を研究し、『源氏物語』、『方丈記』を読んで感銘を受け、徳川時代の伊藤仁斎と荻生徂徠の思想に習って、アメリカの新しい政治を実現しようとする者として、私は最近になって日本の文化が消えていく事に鑑み、たいへん遺憾の思いを抱きます。

 

 それは間違いなく日本に存在しているアメリカの腐った快楽中心の消費文化の影響です。

 

 まず、アメリカが一九四一年以降、独立精神を失って、密かに大英帝国と合併する事で、共和国ではなく全地球の帝国の様に振舞い始めた事に端を発します。

 

 その結果、アメリカ政府は事実上、日本を属国として扱ってきています。日本の文化を無視してアメリカに都合の良い様に勝手に憲法を作り変えさせた上に、アフリカ、アジア、アメリカの先住民を奴隷にして、その資源を吸い取って実現した寄生的な経済構造の結果として、西洋諸国が驚異的な経済発展を実現したにも関わらず、その事実を隠して、日本に新しい教育制度を導入させ、いつまでも素晴らしい西洋文明こそが、日本人が習うべき立派な模範だと讃えさせ続けています。

 

 加えて、アメリカの企業が映画とテレビ放送を通して、日本人の主体性を破壊するナルシシズム文化を戦略的に紹介し続けています。

 

 竹と木と石から作られた器を尊ぶ日本の伝統工芸文化を破壊し、プラスティック使い捨て道具に依存する消費社会を以て、多国籍大企業に日本の経済を任せたのは罪深い事でした。

 

 人情と自然と和を重んじる日本の哲学を軽視して、隣人を利用して短期的な利益を得ようとする経営学などを日本人に信じ込ませたのは罪深い事でした。

 

 現在の若い日本人が連続的で目まぐるしい刺激を与えるゲーム、YouTube、ポルノに慣れさせられて、集中不可能な心理状態になり、侘び、寂び、哀れを深く察する日本の物語、和歌、俳諧、日記文学を読めない、書けないという悲しい世の中に成り果てたのも、その背景にやはりお金を儲ける消費文化を紹介したアメリカ企業の罪が深いのです。

 

 誠心を以て絹や木綿を織り上げた日本の伝統衣装は、日本の気候に最も相応しいもので、孫子まごこの代まで持ちましたが、その着物、浴衣、草履が消えてしまって、代わりにナイロンで作られて長持ちしない西洋風な洋服が人間らしくない大都会に溢れています。

 

風土に合って、風、水、土と木と呼吸する日本家屋が消えて、その代わりに冷血的なコンクリートの団地が、空爆よりも残酷に日本の街並みを壊してしまいました。

 

 栄養価に優れ美味しい日本料理も現在では非日常的なものとなり、アメリカ風にカロリー過多とガンになる添加物を混ぜた加工食品などファストフードが当たり前に一般的となって、もはや嘗ての優れた食文化は、単なる観光誘致の方法(手段?)になってしまいました。

 

 よく考えれば、過去、アメリカは自国の利益の為に、非常に暴力的な外交手段として日本の伝統文化を破壊しようとしてきました。

 

 それらを、隠さずに、しっかりと自覚し、悔い改めます。

 

【大統領候補者としての謝罪、アメリカ合衆国としての懺悔】

 

 アメリカ文化の良い点を拡張しながら、その恥ずべき点を隠して、人を馬鹿にするナルシシズム消費文化を当然の様に紹介してきた背景には、やはり罪の継承が在ります。

 

要するに、最初から北米大陸に自然と均衡をとった素晴らしい文化をもっていた原住民ネイティブ・アメリカンを皆殺しにして、物質開発を精神よりも重要視した白人の狂った文化があるのです。

 

 日本にもアジアにも同じ様な文化的暴力が為されました。

 

 もうこれ以上は、たくさんです。

 

 きちんとアメリカ人は自覚し、謝る事で懺悔、禊ぎを行われなければならない筈なのです。

 

 私のこの思いがアメリカ人に伝わり、悔い改め、懺悔し、その汚い歴史を明確に自覚し、罪を清める禊ぎを行なって初めて、そこから真の新しい「偉大な国アメリカ」への道が始まると確信しております。

 

 親愛なる日本の皆様、誠に申し訳ありませんでした。

 

「ごめんなさい。」

 

そしてこれから、悔い改めた新しいアメリカと、本当の親友となってください。

 

【アメリカ合衆国の大統領としての約束】

 

 現在、緑の党で来年の米国大統領候補として指名が検討されている者として、私は一九四五年の二度に渡る核攻撃の犯罪性と残虐性、そして東京やその他の都市への一般市民を狙ったナパーム弾による絨毯爆撃について、加えて戦後の日本の国内政治と文化に対する干渉と攪乱について、全ての日本国民に対して、そして世界に対して、厳粛に誠意を持って心よりお詫び申し上げます。

 

 私は、こうした自らの邪悪な行為によって、アメリカが如何に変貌してきたか、そしてこうした行為に関する秘密の存在が、如何に説明責任を果たさない軍産複合体を育成する素地を作り上げたか、をアメリカ政府が正式に認めるように求めます。

 

 また一九四一年から一九四五年にかけて、アメリカ軍内部での機密行政と支配の拡大から生じたアメリカ政府の深刻な腐敗に立ち向かえる勇気が、アメリカ人に欠けていた事を、日本国民と世界に深くお詫びしたいと思います。恥の極まりでございます。

 

 しかも、私は大統領として、アメリカが核兵器を開発したマンハッタン計画や、日本への核攻撃を計画した陸軍航空部隊に関するあらゆる資料、戦後にもアメリカの情報機関と大企業が日本政治に干渉した作戦に関連した全ての資料の機密指定を解除して、全世界にお詫びしながら公開します。

 

 私は大統領として、アメリカが1970年の核不拡散条約に基づいて、核兵器を廃絶するという約束を厳守するように求めます。まず今後五年間でアメリカ国内の核兵器の数を五〇〇発以下に減らし、その上で、一〇年以内に完全に核兵器を廃絶します。我が国、アメリカ合衆国がその覚悟と約束を表明して初めて、世界の他の国々にも同じ事を求める正当性と道徳的な力が生まれるのです。

 

 オバマ政権、トランプ政権、バイデン政権の下で行われたアメリカの核戦力の「近代化」は、核不拡散条約(NPT)にあからさまに違反しており、米軍の戦略司令部にロシアや中国への先制核攻撃の選択肢を秘密裏に真剣に準備している事を止めるように命令します。

 

 本格的に全世界核戦争を準備して、日本を巻き込もうとしている限り、アメリカにはイランと北朝鮮などを批判する資格は全くありません。

 

 経済、政治、文化の崩壊に向かっているアメリカは今こそ真に日本の援助が必要です。その援助は金銭的な援助ではなく、「葉隠」などに表れた日本の素晴らしい文化に由来する勇気をもって、真実・平和・正義を求める伝統です。

 

 これからアメリカ人が謙虚な態度をもって、日本人から習って、東洋文明と西洋文明の接合によって初めて、アメリカと日本の間に平等でバランスの取れた、 透明性を持って、説明責任を果たせる関係が成り立ちます。

 

 そのため、アメリカがまず過去の犯罪をはっきり認めて、謝罪しなければなりません。

 日本人の皆様、今日親切にお話を聞いてくださいまして、誠にありがとうございます。皆さまのお教え頂きたく、よろしくお願いいたします。

 

The original source of this article is Global Research

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