先程、恙無く一斉アチューンメントを終えましたので、ご報告いたします✨
ググッと身体を縮めたかと思うと、兎が三柱彫刻から飛び出し、名前たちの前に降り立ちます
『年が明けたね、おめでとう!』
『今は先に明けてるんだっけ?』
『今の人間は私たちと違う歴を使っているから、なんか調子狂うね。』
矢継ぎ早に話す兎たち
『あ、大国主様がそんな所で話してないで、早く回れって仰ってる。』
リーダー格の兎がそう言ってから居住まいを正し、
『さあ、私たちが今日は案内するからね!』
と、他の兎たちも二本足ですくっと立ち、名前たちを先導して行きます
兎たちは名前たちに、東十九社に参拝するようにと促します
すると、社の扉が開いて、小さな緑色の巾着袋が東の神々の手から、名前たちに渡されました
『天地袋(あめつちふくろ)だよ。これに小さな幸運がお年玉に入っているから、持って帰ってね。』
東だけに、東を司る色の天地袋
その袋を受け取ると、名前たちの中にスゥ~っと吸い込まれて行きました。
兎たちは胸を張って名前たちを先導します どうも、今日のお役目がとても誇らしいようです
『さあ、参拝したら磐座へ行くよ。』
兎たちに促されて参拝をし、八雲山の磐座へと向かいます
兎たちも両手を磐座にそっと当てます 名前たちもそれを真似て、そっと磐座に手を当てます。
すると、背後の素鵞社からとても暖かい御神氣が吹いてきて、名前たちを包み込みながら、今度は黒い天地袋を渡されました
『北だから、黒の天地袋だよ。』
季節だと春から冬に逆戻りだなと思いましたが、宇宙の氣の流れとしては反時計回りなので、これはこれでいいのかと思い、名前たちが受け取るのを視ていました。そこは神社がどちらを向いて鎮座しているかなので、問題はないのでしょう。
本殿向正面へと案内をしてくれます
旧暦新年の大国主様のお姿も素敵だわと視惚れていると、芳しい香と共に、金色の御神氣鵞本殿から流れて来たかと思うと、それは大国主様のお姿に変わりました 濃紺の衣に、ちらりと除く紅のコントラストが美しい、豪奢な出で立ちです
『旧暦新年だな。やっと神々も新年の動きを始められる。太陽の暦も悪くはないが、やはり月の暦の方がしっくりとくる。』
そう仰ってから、長い袖の中から黄色の天地袋を取り出し、名前たちに渡します それは光に照らされると虹色に輝く、とても美しい天地袋でした
『本来なら中央は最後に渡すものだか、まあよい。氣の流れを優先するなら仕方がないな。
この天地袋の中には、それぞれの1番の願い事を叶える光が入っておる。それをいつ使うかはそなたら次第だ。意識してここぞという時に使うも良し、無意識に一番強く願い望んだ時に使うも良しだ。
他の天地袋は、それぞれに司る季節がある。緑は春を、赤は夏を、白は秋を、黒は冬を、それぞれその司る季節に一番そなたらを幸運に引き合わせ、引き上げてくれるであろう。
やはりどの季節にも、善き事があるのが良いからな。善き事があれば次にさらに進める。励める。善き事は人が生きていく力となる。
そして、善き事があればそれぞれを授けてくれた神々に感謝をするとよい。さらに神々がそなたらに相応しい天地袋を渡し、次の季節へと送り出してくれる事であろう。
そうだな、今年はどこか遠くへと出かけるのもよい。やはり動かねば風は起きぬし、風が起きねば運氣は流れぬ。この三年で滞った運氣、動かすと良い。
何、滞ったからといって悪くはない。見方を変えれば力を蓄えていただけの事。蓄えた運氣、ここぞと動かし流れに乗るとよい。』
そう仰ってから、兎たちに次へと案内する様に伝えます
『じゃあ、次は西の神様にご挨拶に向かおう!』
胸を張って歩いていた兎たちが立ち止まり、御神体のご正面で参拝 クスッと大国主様が笑う気配がありました 可愛らしい兎たちに、大国主様も和まれていたのかもしれませんね
(ただ、名前たちの中では、その笑う様子にびっくりして、ビビる者もいましたが)
『今度はこっち!』
と、名前たちは神楽殿へと向かいます
毎年旧暦新年には、福神祭の招福御幣が授かれるのです すっかりその事を忘れていた私、兎たちは得意げに神楽殿へとお声掛けすると、暖かな御神氣と共に、赤の天地袋と、赤の小さな御幣鵞名前たちに渡されました
本年も引き続き、よろしくお願いいたしますm(_ _)m
良い年となりますように